ガーデンアパートの紹介:2018年日本映画。就職もせずアルバイトで生計を立てる太郎の子供を妊娠したひかり。太郎は生活費の為、膨大な遺産で若い男女数人と暮らし酒びたりの毎日を過ごす叔母の京子に、金の工面をしてもらいます。このことがきっかけて、いままで体験することのなかった世界を見たひかりの考え方は少しずつ変わっていきます。UMMMI.の名でビデオ作品を発表してきた石原海監督の長編デビュー作。ロッテルダム国際映画祭「輝く未来」部門に選出された作品です。
監督:石原海 出演者:竹下かおり(京子)、篠宮由香利(ひかり)、石田清志郎(世界)、鈴村悠(太郎)ほか
映画「ガーデンアパート」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ガーデンアパート」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ガーデンアパート」解説
この解説記事には映画「ガーデンアパート」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ガーデンアパートのネタバレあらすじ:起
ひかりはアルバイトで生計を立てる太郎と同棲しています。ひかるが妊娠したことを知った太郎は、ひかるに内緒で叔母の京子に生活費の足しに金をもらいに行っていました。
ある日、食事をしようと訪れた店に京子がやって来て、太郎に「近くに住んでいたのか!やった金を返せ」と絡み始めます。京子は酒に酔っているようで太郎がどうにか追い出します。ひかりは追いかけて話をするものの、話が通じませんでした。
京子の自宅は、クラブのように改装され、そこに若い男女5人が棲んでいます。その中の世界という名の男の子が、京子の男でした。酒びたりの京子はいつも世界に面倒を見てもらっていました。
家に帰った京子は「少しお金をあげたら、結婚もしていないのに子供なんか作りやがって、わたしなんか結婚していた時も子供は出来なかった」と荒れています。
ガーデンアパートのネタバレあらすじ:承
太郎が「叔母は狂ってる」とひかりに言いますが、逆に「ちゃんと就職したらどう?」と言い返されます。そんな京子の家をひかりが訪ねます。家の中では京子と女の子たちが酒を飲んでパーティーを開いています。
馴染めないひかりを見た世界が、外に連れだします。世界は「京子さんは結婚していたけど旦那さんが死んだんだ。お金を沢山残してくれてお金には困っていない。お金と食べ物があるから女の子たちが集まったんだ。僕は京子さんの事は愛してはいない」とひかりに教えます。
そのころ家の中では「世界がいない」と京子がわめきはじめます。一人の女の子が「世界はさっきの女と出て行ったんだよ」と言います。怒った京子はその女の子に「出て行け」と怒鳴り追い出します。世界はひかりを連れホテルにいました。一方、太郎は、いなくなった光を探して京子の家にやって来ます。
ガーデンアパートのネタバレあらすじ:転
ベッドに呼ぶ世界に、ひかりが「私妊娠しているんだ」と言います。世界はそのまま寝てしまいます。
京子は太郎に「あの女は私の男と逃げて行ったんだよ」と教えます。太郎は「ひかりは妊娠しているんだ、馬鹿にするな」と怒鳴ります。京子は女の子を連れ、太郎の運転でドライブしながら世界を探します。
見つからない世界にイラついた京子が世界を罵倒し始めます。黙って聞いていた太郎も怒りだし「あんたはオレにとって疫病神だ、オレの前から消えてくれ」と怒鳴り返します。激しいやり取りに、京子と世界のキスの写真を電柱や路面に貼りつけていた女の子たちは、いつの間にかいなくなっています。そして京子は路上にうつぶせになり泣き続けます。
ひかりは「時間だ出よう」と世界に言葉をかけ、一人ホテルを出て行きます。
ガーデンアパートの結末
泣き続けた京子は、ガウンを脱ぎ捨て下着姿で彷徨います。そして、自分と世界のキスの写真を見てその上に寝転がります。
自殺まで考えた太郎の元へ、ひかりが帰って来ます。太郎が「どこに行ってたの?」と聞くと、ひかりは「太郎こそどこにいたの?」と聞き返します。「探していたの、ひかりを」という太郎に「一人ぼっちがいいの」とひかりが言います。
すると太郎が「妊娠して二人で生きて行こうと決めたのに・・」と激しく言いはじめます。ひかりが「私の事なんか愛していないんだなあ」と言った事で、太郎が「ならいいよ、出て行けよ」と言ってしまいます。ひかりは部屋を出て行きます。慌てた太郎が後を追います。
京子の元へ世界が「遊んでいた」と言って帰って来ました。
歩き続けたひかりは、太郎に色々話した後、自分が空っぽになっていることに気付いたのでした。
以上、映画「ガーデンアパート」のあらすじと結末でした。
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