銃の紹介:2018年日本映画。荒川の河川敷で男の死体を発見し、側に落ちていた拳銃を拾って持ち帰った大学生のトオル。この日以来、拳銃を持っていればこんなことが出来ると考え始めたトオルは…という内容の、拳銃を拾った事で少しずつく狂っていく青年の姿を描いた作品です。
監督:武正晴 出演者:村上虹郎(トオル)、広瀬アリス(ヨウコ)、日南響子(トースト女)、新垣里沙(隣の母親)、岡山天音(ケイスケ)、後藤淳平(警官)、中村有志(ヤマネ)、日向丈(トオルの実父)、片山萌美(トオルの実母)、リリー・フランキー(刑事)ほか
映画「銃」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「銃」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
銃の予告編 動画
映画「銃」解説
この解説記事には映画「銃」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
銃のネタバレあらすじ:起
雨の夜、荒川の河川敷で大学生のトオル(村上虹郎)は死んだ男と落ちていた拳銃を見つけます。トオルは拳銃をアパートに持ち帰り、磨きながら拳銃があればこんなことが出来ると考え始めます。
翌日、大学で友人のケイスケ(岡山天音)と合コンの話になり、夜、二人の女の子と酒を飲みました。トオルはシルバーに染めた髪の女(日南響子)と盛り上がり、女の部屋でSEXをし、朝を迎えます。
女が朝食にトーストを出し、食べているとテレビから、荒川の河川敷で中年男性の死体が発見されたニュースが流れていました。警察は、男性が銃で撃たれていることから、見つかっていない拳銃を探していると言っています。そのことが気になったトオルは気分が悪くなり吐いてしまいます。
トオルはこの女を自分の中で「トースト女」と名付け、アパートに戻ります。隣の部屋には、新しい母子が引っ越して来ていました。部屋で拳銃を磨いたトオルは、銃を構えて興奮します。
銃のネタバレあらすじ:承
大学で、ヨウコ(広瀬アリス)という女子が「久しぶり」と声をかけてきます。授業の後、ヨウコと話をしたトオルは、ヨウコと時間をかけて仲良くなろうと考えます。
その夜、アパートの隣の部屋からは、母が幼い息子を虐待する声が聞こえました。
夜道で酒を飲み座っていると、警官(後藤淳平)が話しかけてきます。たわいのない話をした後、トオルは、今拳銃を持っていたら緊張しただろうと考えます。そしてトオルは拳銃を持ち歩くようになりました。
トオルはヨウコを本命にし、SEXのはけ口をトースト女に求める日々が続きます。そして夜は隣の部屋の虐待の声が聞こえています。トオルの両親は実の両親ではありませんでした。小さい頃、母は自分を施設に渡していなくなりました。そのことが頭にめぐり、隣の部屋の子供に親近感がわいていました。
拳銃を持ち歩くトオルは、ヨウコと別れた帰り道、公園でけがをした瀕死の猫を見つけ、撃ちたい衝動にかられ、楽にさせてあげようと銃弾を撃ちこみます。
銃のネタバレあらすじ:転
トオルに病院から連絡があり向かうと、医師が「瀕死の実の父が君に会いたがっている」と言われます。素直に会おうとしたトオルでしたが、途中で気が変わり、手を握りしめた後「僕はトオルじゃない、人違いだ」と実の父に告げて立ち去ります。
アパートに戻ると刑事(リリー・フランキー)がやって来ました。「近くの公園で猫が拳銃で撃たれて死んだ。弾が河川敷で死んでいた男に撃ちこまれていたものと一致した」と言います。「喫茶店に行こう」と言う刑事に、トオルは拳銃を隠して向かいます。
刑事は「目撃者の証言から、君が拳銃を持っているのは知っている。猫を撃ったら、人を撃ちたくなる。その前に拳銃を解体して捨てるか、私に渡しなさい」と言います。トオルは最後までシラを切り通しました。
アパートに戻ると、隣から虐待の声が聞こえました。そして刑事の話を思い出し、再び吐きます。
トオルはヨウコの部屋に行きます。いきなり体を求め押し倒すと、蹴り飛ばされました。アパートに戻ったトオルは、隣の母親がスナック勤めに出るのを見て、後をつけ行動を観察します。
銃の結末
トースト女から連絡があり、部屋に行ってSEXしたトオルでしたが、変態呼ばわりされ部屋を出ると、ヨウコに会います。ヨウコは「こないだの事を説明して」と迫りますが、心身が不安定なトオルは「どうでもいいんだ」と怒って飛び出しました。
アパートで、21歳の母親が実の子を虐待死させたニュースを見て、部屋を飛び出すと、拳銃を持って隣の母親の帰り道を待ちます。信号待ちする母親を狙っていると、女が振り向きました。その時トオルは自分を捨てた母の事を想い出し、結局撃てませんでした。
トオルは川の源流部に行って拳銃を捨てようと向かいます。電車の席にいると、隣で闇金の男が大声を出して携帯で話し始めました。トオルは男の携帯を奪い投げ捨てます。怒った男が「拾って来い」と言うと、トオルは拳銃を口に付きつけます。「撃ってみろよ」と強がる男に発砲すると、男は即死し床が血まみれになりました。
トオルは自殺しようと、こめかみに当て引き金を引きますが、弾切れでした。ポケットから弾を取り、装填しようとした時、血だまりに弾が落ちます。弾を上手く拾えないトオルを刑事が落胆の表情で見ていました。
以上、映画「銃」のあらすじと結末でした。
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