映画「リミット・オブ・スリーピング ビューティ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティの紹介：2017年日本映画。女優を夢見て家出したアキはサーカス小屋のオーナーのカイトに拾われ、愛し合うようになりました。しかしカイトが死んだ今、マジシャンの仕事を手伝いながらアキは現実と、妄想の区別が出来ない生活をしているという内容の映画です。現実と夢想が入り組んで、どこが現実でどこが妄想か迷ってしまうほど難解な部分があり、このことが逆に話題性をよんでいるともいえます。
監督：二宮健 出演者：桜井ユキ（オリアアキ）、古畑新之（ブッチ）、佐々木一平（リュウ）、新川將人（サイトウ）、阿部純子（マリア）、木村知貴（フク）、高橋一生（カイト）、山谷初男（マスター）、ほか
この解説記事には映画「リミット・オブ・スリーピング ビューティ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オリアアキは小さい頃から夢見ていた女優になるため、家出します。行くあてもなく小さいバーに立ち寄り、そこでオーロラサーカスのオーナーのカイトに出会います。バーのマスターは「カイトはいい人」だと言い、アキは住まわせてもらう代わりにサーカスの仕事を手伝うようになります。
アキはやがてカイトと愛し合うようになりますが、カイトは亡くなり、アキは今、ショーパブでマジシャンの仕事を手伝っていました。カイトと出会って10年経ち、カイトが亡くなった歳の30歳になろうとしていました。
アキには妄想癖がありました。アキにはいつも自分の中にいるピエロのブッチが出てきます。心底話し合えるのはブッチだけで、ブッチと話すことで妄想の世界に浸るのでした。
女優の夢を捨てきれないアキは、ハムレットの映画のオーディションを受けます。隣に座ったマリアという女性がしきりに話しかけてきます。オーディションでは「もう帰っていいよ」と言われ、会場を後にしました。
オーディションを見ていたリュウがアキに声をかけ、アキを売り出すことにします。アキは30歳を過ぎてから人気が出はじめました。そしてハムレットのオフィーリア役もめぐって来ます。喜ぶアキはブッチに話します。
しかしアキに暴力団との癒着が発覚し、あらゆる契約を解除されてしまいます。リュウは「大変な事をしてくれた」と言いますが、アキには身に覚えがありません。テレビではオフィーリア役もマリアになった事が放送されていました。
アキはパニックになり、リュウの事務所に乗り込みますが、「そんな人はいない」と言われ、暴れ出し、精神病院に入れられました。アキは妄想と現実の区別がつかなくなっていました。
精神病院で拘束され、荒治療を受けた後、ホールでゆっくりしていますが、そこにはブッチがいて話をしています。周りの人は身動きしません。これも妄想でした。実はリュウは暴力団のサイトウにアキを使って枕営業をさせていました。
裸にされレイプされていたアキは、近くにあったものでサイトウを殴って逃げ出します。逃げ出したアキはショーパブに戻って来ました。バーテンを見るとそれはブッチでした。このショーパブもアキの妄想でした。
アキは妄想の世界を打破するため、ブッチと一緒に病院に乗り込みます。院長や職員をブッチとショットガンで撃ちまくり、死体の山を築きました。しかしブッチが撃たれて死んでしまいます。
もうすぐ取り壊される思い出のオーロラに行きます。そこには死んだはずのカイトがいました。カイトは時限爆弾のスイッチを渡し、「オーロラと共に爆破して」と言いました。アキはオーロラだけ爆破して、カイトと一からやり直そうと言いました。
するとカイトは『僕がいたら一からやり直すことにはならない』と言い、アキに「早く抜け出すんだ」と言いました。アキは泣きながら「もう会えなくなる」と言って爆弾のスイッチを押します。するとアキは現実に目覚めるのでした。
以上、映画「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ」のあらすじと結末でした。
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