トマトのしずくの紹介:2012年日本映画。最愛の母の死をきっかけに疎遠となってしまった父と娘。結婚することになった娘は父をパーティーに招待しますが、父はなかなか現れず…。小西真奈、石橋蓮司共演によるハートフルなヒューマンドラマです。
監督:榊英雄 出演者:小西真奈美(椿山さくら)、吉沢悠(椿山真)、石橋蓮司(春辰夫)、原日出子(椿山誠子)、水野美紀(宮田律子)、柄本時生(小澤)、角替和枝(斉藤さん)、ほか
映画「トマトのしずく」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トマトのしずく」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トマトのしずくの予告編 動画
映画「トマトのしずく」解説
この解説記事には映画「トマトのしずく」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トマトのしずくのネタバレあらすじ:起
舞台は東京の中目黒、季節は春。5年の交際を経て入籍をした美容師夫婦の椿山真とさくらはささやかな結婚パーティーを計画しており、その準備に追われていました。
しかし夫の真には一つ気がかりなことがありました。さくらは唯一の肉親である父辰夫をパーティーには呼びたくないと言うのです。さくらは真の母誠子からも招待するべきではないかと助言されますが、頑として父のことを受け入れることができません。
真と誠子と食事をしたある晩の帰り道、少し酔ったさくらは真におんぶをしてほしいとせがみます。さくらは遠い昔よく辰夫が背負ってくれたことを思い出し、母と三人で幸福に満ち溢れていた子供の頃を思い出します。
トマトのしずくのネタバレあらすじ:承
家庭菜園が大好きだったさくらの母。家にはトマトを始め沢山の野菜が実をつけていました。母は野菜に話しかけてあげると美味しく育つんだよとさくらに語りかけ、それからさくらは野菜を見るたび美味しくなあれ、幸せになあれとおまじないのように語り掛けるようになりました。
さくらが思春期を迎えた頃、母が病に倒れ、やがてこの世を去ります。優しかった辰夫は母を失ったことで心を閉ざし、口数も少なくなっていきます。さくらは母の残した家庭菜園のノートを頼りに、なんとか庭の野菜を枯らさないよう努力します。
しかしある日、自暴自棄になった辰夫が家庭菜園を壊してしまいます。それ以来さくらと父の関係は悪化していきました。
トマトのしずくのネタバレあらすじ:転
ある日田舎で一人暮らししている辰夫のもとにさくらから結婚パーティーの招待状が届き、辰夫は東京へと出てきます。美容院に夏目漱石という偽名で予約を入れていた辰夫は真にカットをしてもらうことになりました。しかしそこへ用事を済ませたさくらが帰ってきます。
久しぶりに父と再会したさくらでしたが、素直になれず、つい憎まれ口を叩いてしまいます。店を出た辰夫は紙袋を真に渡し、娘に幸せになるよう伝えてほしいと告げます。紙袋の中には辰夫が育てたトマトと出席に丸が付いた招待状が入っていました。招待状を見たさくらは子供の頃父がよくおんぶしてくれたと涙ながらに語り、父に不遜な態度をしてしまったことを後悔します。
一方、辰夫も娘に優しい言葉を掛けてやれない自分を情けなく感じていました。
トマトのしずくの結末
結婚パーティーの日がやってきました。美容室のスタッフ達による余興も終わり、パーティーは終盤へ。お色直しのため会場の外へ出たさくらは遅れてやってきた父と対面します。
さくらは父におんぶをしてほしいとお願いし、辰夫はさくらをおぶって会場に入ります。二人のわだかまりはいつのまにか解けていました。パーティーは温かな雰囲気に包まれて幕を閉じます。
時は流れ、実家を訪ねたさくらが辰夫の髪を切ってあげています。真はさくらのお腹に宿った子供の名前を考えて欲しいと辰夫にお願いするのでした。
以上、映画「トマトのしずく」のあらすじと結末でした。
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