月と雷の紹介:2016年日本映画。作家・角田光代の小説を『海を感じるとき』の安藤尋監督により映画化。主演を初音映莉子が演じ、静かな生活を望んでいた主人公の前に、父の愛人の息子が現れることで、徐々に変化が現れていきます。
監督:安藤尋 出演:初音映莉子(泰子)、高良健吾(智)、藤井武美(佐伯亜里砂)、黒田大輔(山本信太郎)、市川由衣(吉村)、村上淳(泰子の父)、木場勝己(岡本)、草刈民代(直子)、ほか
映画「月と雷」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「月と雷」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
月と雷の予告編 動画
映画「月と雷」解説
この解説記事には映画「月と雷」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
月と雷のネタバレあらすじ:起
幼い頃、父の愛人直子とその息子・智と短い間過ごした泰子は、今は亡き父の残した持ち家に1人で何にも縛れない日々を送っていました。スーパーのレジ係としてバイトをし、そこの店長である信太郎とは婚約関係にある泰子ですが、ある夜、突然智が彼女の前に現れます。一晩泊めて欲しいという智をしぶしぶ家に招きますが、泰子の方から智の布団に潜り込み、関係を持ちます。翌日、智と再会したことをきっかけに、泰子は実の母親の現在を知る協力をして欲しいと頼みます。
月と雷のネタバレあらすじ:承
地元のテレビ局の番組にて呼びかけると、母親はあっさり見つかります。現在はフードコーディネーターとして名を馳せているに、自分を置いて出て行って裕福な生活をしていることに泰子は怪訝な顔をします。しばらくすると、智の携帯に直子が世話になっている男から電話が入ります。直子の行方がわからなくなったといい、智は泰子の家を出ます。泰子は実母の家に密かに訪れると、そこで父親違いの妹・亜里砂と出会います。智は直子の居場所を突き止め、泰子と共に出向くと、たまたま道でであった男の家に世話になっていました。直子は泰子のことを覚えていましたが、泰子の様子を見て、彼女が妊娠していると察します。
月と雷のネタバレあらすじ:転
泰子が家に帰ると、亜里砂が待っていました。彼女に妊娠検査の結果を見せると陽性でした。亜里砂はそれ以降、幾度か家に訪れるようになりますが、ある日直子が勝手に上がりこんでカレーを作ってくれていました。ちょうど智からは、母がいなくなったと電話が入ります。智に妊娠のことを打ち明けると、彼は素直に受け入れました。しかし婚約者にそのことを告げようとすると、やけになった信太郎に襲われそうになります。家に逃げ戻ると、直子、智、亜里砂が仲睦まじく過ごしている様子を見て激怒します。今までの静かな日常を失くした泰子はやけになりますが、そんな彼女に、智は外から優しく、一緒に暮らしていきたいと話します。
月と雷の結末
翌日、泰子は直子を前にして、女に溺れていった亡き父のことを思い出します。数日後、仲を戻した泰子ですが、直子は再び誰にも告げづに家を去ろうとします。後を追ってきた泰子に、自分は月と雷みたいに、ひとつのところに居座ると、いつもまずいことが起きるからと説明します。すると最初に家を去ったあの時、泰子も一緒に連れて行けばよかったといい、彼女の前から去っていきます。季節が変り、泰子のおなかも大きくなった頃、直子が死んだと電話が入ります。遺品を庭で燃やす際、直子の持ち物は残そうとする泰子ですが、彼女の目を盗んで、智は火に遺品を投げ込みます。その後、泰子が家に帰ると、智の姿がどこにもありませんが、泰子はどこか穏やかな表情でした。
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