ツングースカ・バタフライ サキとマリの物語の紹介:2018年日本映画。前科を暴露されて工場をクビになった咲は、万引きをする少女・真理を見つけ話をするようになります。咲は真理に自分の生い立ちをだぶらせて可愛がりはじめますが、そんな頃、真理の母・歌子が特殊詐欺の男に騙され殺されてしまいます。グラビア、セクシー女優を経てバイオレンスアクション女優の地位を確立し、引退の決まった亜紗美が主演するバイオレンスリベンジムービーです。
監督:野火明 出演者:亜紗美(咲)、丁田凛美(真理)、加藤理恵(歌子)、施鐘泰(工藤)、笠原竜司、黒板七郎、ほか
映画「ツングースカ・バタフライ サキとマリの物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ツングースカ・バタフライ サキとマリの物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ツングースカ・バタフライ サキとマリの物語の予告編 動画
映画「ツングースカ・バタフライ サキとマリの物語」解説
この解説記事には映画「ツングースカ・バタフライ サキとマリの物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ツングースカバタフライ サキとマリの物語のネタバレあらすじ:起
工場に務める咲(亜紗美)は、同僚たちからネットで過去を洗い出され陰口を言われ始めます。仕事帰り、コンビニに立ち寄ると、首にアザのある万引きをする少女を見つけます。少女は店員に見つかり追いかけられますが、咲がわざと店員にぶつかって助けてしまいます。
少女は真理(丁田凛美)で、自宅アパートはゴミ屋敷のように汚れています。万引きしたおにぎりを”ママへ”と置手紙を書きます。夜になり、母・歌子(加藤理恵)が帰ってくると、男と酒を飲んでいたようで浮かれています。
翌日、咲は自分のロッカーに誹謗中傷する貼り紙が貼られているのに気づきます。近くでは同僚の女性従業員たちが「人殺し」などと陰口を言っています。怒った咲は、3人の女性従業員たちにくってかかり暴れ出します。上司に呼ばれた咲は、自主退社という名目でクビになってしまいます。その夜、真理は機嫌の悪い歌子から虐待を受けます。
翌日、本屋に立ち寄った咲は、粘土を盗む真理を見つけます。警備員の女性が真理をマークし、店を出たところで取り押さえようと追いかけます。咲は真理にぶつかり、その粘土を奪います。引きとめられたものの、疑いの晴れた真理は、公園で咲から粘土をもらいます。真理は咲を慕うようになり、自宅に咲を呼んで粘土つくりを始めます。咲は真理の部屋がゴミ屋敷なのを見て唖然とします。
ツングースカバタフライ サキとマリの物語のネタバレあらすじ:承
粘土つくりの後、折り紙をしていると、歌子が帰ってきます。真理は「友達の咲ちゃん」と紹介しますが、歌子は「施設の人でしょう、真理は施設には入れません、帰ってください」と咲を追い出します。咲がいなくなると、歌子は真理に「知らない人を家に上げちゃダメと言ったでしょう」と平手打ちをくらわせます。
咲は次の仕事の為に面接します。「小さい頃から施設に入れられて、その後、自衛隊に入りましたが、人間関係でやめました。母はいましたが6年前に死にました。」と面接官に話します。面接官は「ここに書いてある傷害致死で懲役4年とは何をしたんですか?」と聞きます。咲は「盗みの稼業をしている仲間といざこざを起こし、殴ったら死んでしまった」と正直に話します。当然のように咲を採用してくれる会社はありません。
昼間、真理と遊ぶようになった咲は、真理から泥団子の作り方を習います。「施設に入ったほうがいい」と言う咲に、「ママはやさしい」と真理が言います。「食べ物を作ってあげる」とアパートに行くと、電気料未払いのため電気が止められていました。懐中電灯で料理を作り、お風呂で体を洗ってあげます。
そのころ歌子は、恋人の工藤(施鐘泰)とホテルで楽しんでいました。工藤は「結婚に子供は邪魔だ。この薬を飲ますと簡単に死んで、成分が検出されない」と薬を見せます。その気になった歌子に、工藤が「ただの風邪薬だよ」とおどけます。
ツングースカバタフライ サキとマリの物語のネタバレあらすじ:転
翌日、咲は真理に万引きを教え、二人で手当たり次第盗みます。盗んだものは、咲が昔から世話になっている中華料理屋のオヤジに買い取ってもらいます。咲はその金で、真理の部屋の電気代を支払います。
夜になり、咲が帰ろうとすると歌子が工藤の車で帰って来ます。工藤は咲の顔を見て挨拶をしますが、咲は適当にあしらいます。工藤が帰ると、咲は「あいつ堅気じゃないわよ」と歌子に教えます。そして、自分の首のアザを見せ「このアザは母親に首を絞められた跡だ、あんたも真理の首を絞めただろう」と迫ります。すると歌子は怒りだし、咲を無理やり帰します。工藤は特殊詐欺グループのリーダーで、側近には武道家の男がついています。
咲は、中華料理屋のオヤジに工藤の事を聞きます。オヤジは、特殊詐欺グループが4000万の金をアジトに運ぶ情報を仕入れ、咲に「この金を奪ったら、お前の取り分は半分だ」と言って、仕事を持ちかけます。咲が受けると、オヤジは金を運ぶルートを詳しく説明します。
昼間、咲は金を運ぶ車を待ち伏せし、乗っていた二人を殴り倒して金を奪います。逃げようとすると、仲間が応援に駆け付けて格闘になります。咲は金の入ったバッグを塀の向こうに投げて3人と闘います。
すると車に乗っていた真理がバックを拾って逃げます。3人を叩きのめした咲がバッグを探しに行くと、中身の金は無くなっていました。そこへ真理が新しいランドセルを背負ってやって来ます。真理は金をランドセルに詰め込んでいました。
ツングースカバタフライ サキとマリの物語の結末
情報屋の報酬を差し引き、1500万を手にした咲は、真理に金を渡し「これから勉強して、この金で真面目に暮らすんだ。これでコンビ解消だ。会っても挨拶はしない」と言って真理と別れます。
工藤らは、ドライブレコーダーで咲を確認します。見ていた武道家は「あの女は自衛隊の特殊訓練を受けている」と言います。工藤らは歌子の部屋に行き、歌子を縛り上げて浴槽に沈めて殺し、その様子を撮影します。何も知らず帰ってきた真理はそのまま拉致されます。工藤は真理を使って咲に電話させ「残りの2500万を持って来い」と場所を指定します。
町はずれの廃墟では真理が椅子に縛られ、母・歌子の死体の画像を見せられます。咲はバッグにレンガを詰め、待ち受ける配下の連中を叩きのめします。そして倉庫の中で歌子の死体を見つけます。咲の顔色が変わり工藤を探します。そこへ工藤と武道家ら4人がやって来ます。雑魚の二人を殴り倒すと、工藤は血の付いた泥団子を渡します。
咲は真理が殺されたと思い、怒りの頂点に達します。しかし武道家は強く、咲は一方的に攻撃を受けます。倒れた咲は、トドメを刺そうとした武道家の隙をついて、両手をひもで縛り上げます。そして動けない武道家をボコボコに殴り倒します。
工藤がナイフを手に襲いかかります。しかし武道では格段に勝る咲は、工藤を打ちのめします。咲が工藤のナイフを手にした時、工藤はよろけながら逃げて行きます。咲は自殺を決意し首にナイフをあてます。その時「咲ちゃん!」と言って真理がやって来ます。
数日後、ランドセルを背負った真理が学校へ向かっています。すれ違った咲は言葉を交わさず手で合図します。真理はお辞儀をして咲を見送りました。
以上、映画「ツングースカ・バタフライ サキとマリの物語」のあらすじと結末でした。
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