裏社会の男たちの紹介:2015年日本映画。警察によって壊滅させられた暴力団組織は、裏社会で日本統一を果たし、NPO団体WRCとして生き残っていました。検査にひっかからない覚醒剤BDLを開発販売し、アジア圏内を牛耳ろうとしていたWRCでしたが、会長の立花が怪しい交通事故で死亡し、組織は内紛が始まりました。そしてBDLの製造法が収められているチップを狙って中国人組織が襲撃を始めます…という小沢仁志監督の、ヤクザアクション映画です。シリーズ化された本作は第一作目です。
監督:OZAWA 出演者:小沢仁志(梅原)、波岡一喜(多田野)、菅田俊(田村)、佐々木心音(速水)、山口祥行、小沢和義、ほか
映画「裏社会の男たち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「裏社会の男たち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
裏社会の男たちの予告編 動画
映画「裏社会の男たち」解説
この解説記事には映画「裏社会の男たち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
裏社会の男たちのネタバレあらすじ:起
警察による壊滅作戦で、日本の暴力団は姿を消しました。しかし裏で生き残った暴力団組織は日本統一を達成し、NPO法人世界救済センター(WRC)を立ち上げます。WRCの実態は、麻薬検査にかからない、新覚醒剤BDLを生産販売し、それで得た利益で、政治家や高官、官僚を買収し、アジア圏内で組織を拡大していました。
そんな時、会長の立花が脱税容疑で逮捕されます。しかし証拠不十分で釈放され、警察署前で堂々と取材を受けます。立花は一人の女性ジャーナリストに目がいき、「あなたはどこの人?」と聞きます。女性は「フリージャーナリストの速水です」と答えました。
この様子を見ていた警視庁の、WRC捜査チームの警視正田嶋に対し、警部補の佐野は「法の下では奴らには勝てません」と言います。警部の原田も同調すると、田島は「私は承認しませんが、黙認する」と言って責任を佐野に押し付け、規約外の捜査を認めました。田島が部屋を出ると、佐野は「もうすでにスパイを送り込んでいる」と原田に言います。
そのころWRC本社ビルに、幹部たちが集まっていました。その中には総合製薬の社長の山中もいます。その様子を速水が激写していました。会長秘書の多田野が「取材許可を取ってこい」と言いますが、速水は「フリーでは取れないからこうやっているの」と言います。
裏社会の男たちのネタバレあらすじ:承
幹部会では副会長の今野が「今回の一件は、組織の中から情報が漏れたとしか思えない」と言い出します。すると相談役の佐久間が「この中にスパイが居るというのか?」と言い返し、険悪なムードになります。すると立花が「そんなことはもういい。今後は情報が漏れないように、儲けた金で、役人を買収しまくるんだ」と檄を飛ばしました。
今野が対立する田村に「中国との取引はどうなっているんだ?」と聞くと、田村が怒りはじめます。すると理事長の梅原が「話が済んだら皆でメシでも食おうぜ」と言いますが、今野は側近の井出をつれて出て行きました。
梅原は自分の側近たちを連れ、夜の街に繰り出します。本社を出た山中のタブレットに動画が送られてきました。それは中国人組織からで、首を切り落とされた男の動画と共に、「BDLのチップをください。今度はお前の番だ」という言葉が流れます。BDLチップには、BDLの製造方法が収められていました。
食事中の梅原に田村から電話が入ります。田村は「スパイを捕まえた、第三倉庫に来い」と言いますが、梅原は「田村なら自分で始末するだろう」と言って無視します。その第三倉庫に今野が側近を連れてやって来ました。部屋には田村と、縛られてぐったりした男がいました。
裏社会の男たちのネタバレあらすじ:転
今野が田村に「顔を見せろ」と言います。田村が男の顔を上げると、今野の側近の井出でした。激怒する今野でしたが、田村がハンマーで井出の足を潰し「オレに言った事を言え」と言います。井出は「情報を流さないと殺すと言われたから・・・」と言いました。聞いた今野は「井出!!お前は!!」と怒鳴り散らすと、田村が井出をハンマーで叩き殺します。
側近たちとクラブに行った梅原らのボックスにジヒョンというホステスが付きます。梅原がトイレに入ると、ドアを叩く音がしました。しつこく叩くことから、梅原がドアを開けると、殺し屋の男たち数人がナイフで襲ってきました。梅原は逆に男たちを殺して返り血を浴びて出てきました。
そのころ多田野は立花を車で送っていました。立花は「組織が潰れるのは、内紛、内輪もめだ。その状況を把握しておかないと取り返しがつかないことになる。いいか常に見張っていろ」と多田野に言います。運転手が交差点にさしかかった時、横からトラックが激突しました。
事故を聞いた梅原が血まみれで病院にやって来ました。多田野は会長の死を知らせます。今野が「事故だったんだ」と言いますが、多田野は事故現場で見届けた2人の男を見ていました。田村と今野がもめていると、佐野がやって来ます。佐野は二人を散々挑発して出て行きました。自宅に帰った多田野は、ポケットにメモリーチップが入っているのに気づき、パソコンで見ます。それは道順を教えるように、風景が何枚も入っていました。
裏社会の男たちの結末
山中は自分の会社でメモリースティックをコピーして、中国人に渡していました。「次の会長を早く決めるんだ」と言う佐久間の言葉に、今野と田村がにらみ合っていました。
一方佐野は原田に、「次の会長候補だが、今野の目はない。田村だが、あいつは狂暴で信頼が無い。本命は在日の梅原で、会長の信頼も厚かった。その梅原と施設で一緒だった在日の多田野の可能性もある。今度の会長をオレ達が取りこんだらこっちのものだ」と話します。
会長の葬儀の後、駐車場で中国人組織の襲撃に遭いました。応戦したものの、逃げられてしまいます。その場にいた山中に中国人組織から電話が入ります。「早くBDLのチップを持って来い」と言う内容に、山中は「妻を返してくれ」と言います。中国人組織は山中の妻を拉致していました。
多田野はメモリーチップにあった画像の場所を探していました。スマホに取りこみ場所を追っていくと、ビルに入り進みます。そのチップを自宅で多田野の妻が見ていました。妻がファイルを順番に見ていくと、『次はお前の番だ』という文字が浮かび上がります。
多田野が広い部屋に入ると、佐野が座っていました。佐野は多田野に近づき「元気だったか?」と声をかけます。そして二人が向き合うと、「ここに来た意味は分かっているな」と佐野が話し、奥から速水が出てきました。速水は二人を写真に収めます。
以上、映画「裏社会の男たち」のあらすじと結末でした。
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