血を吸う粘土の紹介:2017年日本映画。芸術大学に合格させるための、陶芸を専門とする田舎の予備校の経営者が、怨念のこもった土の粉を掘り起こし、粘土に混ぜてしまった事から巻き起こる惨劇を描いたグロスプラッターホラー映画です。講談社主催のオーディション「ミスiD 2017」の受賞者たちが出演する梅沢壮一監督の初作品です。
監督:梅沢壮一 出演者:武田杏香(日高香織)、杉本桃花(望月愛子)、藤田恵名(谷レイナ)、牧原ゆゆ(青木由香)、篠田諒(山下寛治)、奥瀬繁(三田塚実)、津田寛治(伏見恭三)、黒沢あすか(藍那ゆり)ほか
映画「血を吸う粘土」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「血を吸う粘土」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
血を吸う粘土の予告編 動画
映画「血を吸う粘土」解説
この解説記事には映画「血を吸う粘土」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
血を吸う粘土のネタバレあらすじ:起
AINAアカデミーを経営する藍那ゆりが粘土に使う土を採取していました。途中で廃墟となった不思議な小屋を発見し、その後土の中からビニール袋に包まれた土の粉を見つけました。その土の粉を倉庫に保管しました。AINAアカデミーは芸術大学に合格させるための予備校で、山奥の田舎にありました。現在の生徒は香織、愛子、レイナ、由香、寛治の5人でした。藍那は生徒達を合格させるために必死で教えますが、生徒達はどこか遊び半分で真剣さにかけていました。粘土を使って人物の顔を作る課題を与えましたがおしゃべりが多く、始業時間にも遅れていました。そんな生徒に対し、藍那はこんなことでは絶対合格できないと厳しくあたり始めました。
血を吸う粘土のネタバレあらすじ:承
ある日香織は倉庫からビニール袋に包まれた土の粉を見つけ自分の粘土に混ぜました。粉の混ざった粘土は水を自分から吸収するようになり、香織の作品は立派に仕上がりました。次の日、折れたカッターの刃を呑み込んだ粘土をつまんだ時、香織の指が切れ、血が流れました。粘土はその血も吸いこみました。藍那は香織の作品は褒めるものの、他の人の作品には心がこもっていないとけなしました。藍那の過激な発言に他の生徒達が反発し始めました。この発言に我に返った藍那は冷静になりました。その日、最後まで作品を作っていたレイナを香織が作った作品が襲い掛かりました。レイナは粘土に呑み込まれながら、体が粘土と融合しました。翌朝、香織の作品が壊されているのと、レイナが行方不明な事で藍那が慌ててレイナ探し始めました。
血を吸う粘土のネタバレあらすじ:転
由香が外を探索しているとレイナが襲い掛かりました。レイナの顔は半分溶けたようになっていました。由香が帰って来て、寛治と弁当を食べていると由香が襲い掛かりました。寛治も粘土人間になり、愛子と香織に襲い掛かりました。その時一人の男が入って来て、火炎放射器で寛治を焼き、由香や、動く粘土を焼きました。焼かれて陶器のようになった状態で粉状に破壊しました。生き残った藍那と香織に三田塚という男の話を始めました。男は三田塚と同じ陶芸家でしたが、早くに陶芸を辞め、陶芸を販売する会社を経営していました。そしてこの村で久しぶりに三田塚と再会し、三田塚の個性の強すぎる作品を売りさばいていました。そのころから三田塚は近くで採取した土に化学廃棄物が混じっていたため、粘土として使い続けることによって酷い皮膚病になっていました。
血を吸う粘土の結末
自分の余命が少ない事を知った三田塚は、その土に自分の血を混ぜて粘土を作りカカメと名付けた奇妙な人体造形物を完成させていました。自分が死んでも、生き続けろと思いを込めていました。ある日三田塚は売り上げの大半をピンハネされていることを知り、男ともみ合いになり殺されました。男はカカメが生きている事に気づき、火炎放射器で焼き、陶器にして粉に砕き、袋に入れ土の中に埋めたのでした。その土を掘り返し、血を吸った事から惨劇が起こったのでした。話を聞いた香織が粉を処分しようとしてお茶をこぼしてしまい、カカメを蘇らせてしまいました。カカメは男を殺し、藍那と香織に襲い掛かりますが、カカメの体に穴をいくつも開けて、火を通し陶器にして焼き殺しました。そして潰して粉にし、缶に入れ土の中に埋めました。すべてが終わり、藍那が香織を東京の予備校に連れて行った頃、廃品回収業者がユンボで土を掘り返し、カカメの粉は再び蘇り始めていました。
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