わすれなぐもの紹介:2012年日本映画。文化庁若手アニメーター育成プロジェクト「アニメミライ」2012で公開された劇場アニメーション。かつて陰陽師が大蜘蛛を封印したと言われる古書の封印を解いてしまった瑞紀と硯の前に小さな娘蜘蛛が現れました。娘蜘蛛のいたいけな姿に魅了された硯は、娘蜘蛛の世話をして、また、娘蜘蛛が本来いるべき場所に返そうとしますが、そんな硯に瑞紀は違和感を覚えます。実は、陰陽師の伝説には続きがあり、瑞紀と硯は、恐ろしい出来事に巻き込まれることとなります。
監督:海谷敏久 声優:硯周(土田大)、辺見瑞紀(下田 麻美)、娘蜘蛛(金田 朋子)、月吠庵(星野充昭)、ほか
映画「わすれなぐも」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「わすれなぐも」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「わすれなぐも」解説
この解説記事には映画「わすれなぐも」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
わすれなぐものネタバレあらすじ:起
昔、都で大暴れした大蜘蛛を陰陽師が1冊の書に封印した言い伝えがありました。古書店を経営する硯周は、その大蜘蛛が封印されたと言われる古書を苦労の末入手しますが、ビルのオーナーである祖父の代わりに家賃を取りに来た孫娘の辺見瑞紀そんな伝説には興味がなく、古書に施されていた封印をのお札をはがしてしまいました。
その夜、古書店の隅で巨大な生物の影が動くのを見た瑞紀は、硯に見てくるように頼みました。そして、硯は、20cmほどのの着物を着た小さな女の子がいることに気が付きました。最初は驚いた硯でしたが、その女の子のいたいけな姿に見蕩れてしまいました。
そして、硯は女の子に手を差し出しますが、女の子は、手ではなくなんと蜘蛛の足を出しました。女の子の正体は、娘蜘蛛でした。
わすれなぐものネタバレあらすじ:承
娘蜘蛛が封印されていた古書には陰陽師の言い伝えの続きが書いてありました。陰陽師が倒した大蜘蛛から1匹の娘蜘蛛が出てきますが、陰陽師はそのいたいけな姿に倒すことができず、娘蜘蛛を保護して大切に育てました。
そして、娘蜘蛛を保護してから半年が経過した頃から、近在の男衆が次々と姿を消すという事件が起こりました。実は、姿を消した男衆は、娘蜘蛛に食われていたのでした…。しかし、古書に記載されていたのはここまでで、その後の記載はありませんでした。そのため、娘蜘蛛を再度本に封印する方法もわからず、硯は、娘婿の世話をすることにしました。
ある日、硯と瑞紀は、古書店の師匠にあたる月吠庵に娘蜘蛛の対応について相談します。すると、月吠庵は、あの古書の伝承がある土地について書かれた巻物を渡します。硯は巻物を受け取って店を出ていきますが、月吠庵は、瑞紀を呼び止めて何かを伝えました。
わすれなぐものネタバレあらすじ:転
硯と瑞紀は、娘蜘蛛を連れて巻物に書かれた場所向けて出発し、山奥深くの昔の集落跡に到着しましたが、瑞紀は、道中での硯が娘蜘蛛を溺愛する様子に違和感を持っていました。そして、とある大きな屋敷跡に来た時、娘蜘蛛は、屋敷の中に一目散に駆けていき、硯も娘蜘蛛の後を追いました。
瑞紀も後を追いますが、その時、以前月吠庵に言われた、硯を取り返せ、という言葉を思い出していました。瑞紀は、硯に追いつきますが、硯の体には無数の蜘蛛の糸が絡みついており、行ってはいけない、という瑞紀の言葉を無視して、何かにとりつかれたかのように娘蜘蛛は元に行こうとします。
瑞紀は、硯の体から蜘蛛の糸を外して屋敷の大黒柱にかけ替えると、硯の意識は正常に戻りますが、その時、屋敷に奥にある池の中から大蜘蛛が現れました。
わすれなぐもの結末
大蜘蛛は、蜘蛛の糸を引っ張ったため、瑞紀が糸をかけ替えた大黒柱が壊れて屋敷が崩壊し、2人は、池へ放り出されますが、娘蜘蛛が自らの糸で作った橋に着地しました。そして、娘蜘蛛は、瑞紀と同じ年代の女性の姿になると、池の大蜘蛛を指さし、母様、と言いました。
すると、池の大蜘蛛は、妙齢の女性の姿となりました。あまりの出来事に呆然とする硯と瑞紀でしたが、その時娘蜘蛛は、橋の糸を1本切りました。すると、瑞紀は、橋から転落し、大蜘蛛の中に消えていきました。しかし、硯は、瑞紀が消えたことに意を介さず、娘蜘蛛に手を差し出して愛おしそうに娘蜘蛛の足を握り、娘蜘蛛も微笑みました。
その後、硯は、月吠庵の元に巻物を返すため訪れますが、連れてきたのは、瑞紀と同じ髪型で瑞紀の服を着た、あの娘蜘蛛でした。
以上、映画「わすれなぐも」のあらすじと結末でした。
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