宇宙戦艦ヤマト2199/第一章 遥かなる旅立ちの紹介:2012年日本映画。1970~80年代にかけてテレビ放映や劇場公開された「宇宙戦艦ヤマト」シリーズは、当時大人気を博すSFアニメとなった。「宇宙戦艦ヤマト2199」はそのオリジナルシリーズを基調にしながら、最新のSF考証や新たな設定を加えたリメイク作品である。この第一章では、謎の敵・ガミラスの攻撃により滅亡まで残り1年となった地球を救うべく、ヤマトが遥か16万8千光年先のイスカンダル星へと旅立つまでを描く。
総監督:出渕裕 出演者:菅生隆之(沖田十三)、小野大輔(古代進)、桑島法子(森雪)、鈴村健一(島大介)、 井上喜久子(スターシャ・イスカンダル)ほか
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第一章 遥かなる旅立ち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第一章 遥かなる旅立ち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
宇宙戦艦ヤマト2199 第一章 遥かなる旅立ちの予告編 動画
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第一章 遥かなる旅立ち」解説
この解説記事には映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第一章 遥かなる旅立ち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
宇宙戦艦ヤマト2199 第一章 遥かなる旅立ちのネタバレあらすじ:起
西暦2199年、戦艦「きりしま」搭乗の沖田十三率いる国連宇宙軍第一艦隊は「メ号作戦」を開始し冥王星宙域にてガミラス艦隊と相対しますが、圧倒的戦力差により劣勢に立たされます。その間にイスカンダルからの使者を乗せた宇宙船が火星軌道へと進入していきました。火星上空で爆発炎上した末に不時着したイスカンダルの宇宙船を迎えに行ったのは古代進と島大介です。二人が脱出艇を発見するも、艇内にいた女性は光輝くカプセルを手にしたまま息絶えていました。古代進と島の行動を知った沖田は即座に撤退行動に入りますが、駆逐艦「ゆきかぜ」の艦長であり古代進の兄でもある古代守は、地球防衛に絶対必要な人物である沖田を生還させる為に撤退命令を無視、たった一隻で戦線に残るのです。沖田は古代守になおも撤退を促しましたが、「ゆきかぜ」はガミラス軍を引き付けた末に宇宙空間で爆発、離散していきます。「きりしま」と合流した古代進は回収したカプセルを引き継ぎますが、それと同時に兄の「ゆきかぜ」が撃沈したことを知ります。
宇宙戦艦ヤマト2199 第一章 遥かなる旅立ちのネタバレあらすじ:承
「きりしま」が地球に帰還する途上、沖田はガミラスが地球へと放つ遊星爆弾を目にします。これの衝突被害とガミラスがもたらした異星植物の放つ毒性物質によって地球人類はあと1年で滅亡するとの予測がたっていました。国連宇宙軍極東管区の施設内で南部康雄は同僚の森雪に「メ号作戦」は陽動目的であり、出撃したほとんどがその真実を知らされずにいたと話します。偶然にもそれを耳にし、その真偽を確かめる為に南部に詰め寄ろうとした古代を雪が阻みます。二人の間に険悪な空気が残りました。古代と島は、雪が火星で絶命したイスカンダル人女性(サーシャ)と瓜二つだと感じていました。そして、古代は兄・守が陽動目的を知らずに出撃したのかを確認しようと沖田を訪ねます。沖田は古代が守の弟だと知ると、守を死なせたのは自分の責任だと詫びました。古代はその後移動した待機場所でガミラス偵察機出現の報を聞き及ぶと、新型艦載機(コスモゼロ)を島とともに無断発進させて兄・守の敵を討ちに飛び立ちます。古代がガミラス偵察機を攻撃しようとするも、コスモゼロは整備中だった為に武装を解いた状態で発砲できませんでした。更にコスモゼロに故障が発生したので止む無く不時着します。降りた先で古代と島は赤黒く朽ち果てた大昔の戦艦のような物体を発見します。
宇宙戦艦ヤマト2199 第一章 遥かなる旅立ちのネタバレあらすじ:転
古びた戦艦を狙いガミラスの爆撃機が攻撃を開始します。更に出現したガミラス空母が発するビーム攻撃によって地下で待機していた地球側の兵士が大勢死亡するのです。直後、古びた戦艦はガミラス空母に向けて発砲、これの撃墜に成功しました。古代と島はまさか動くとは思わなかった戦艦が生きていることに驚きを隠せません。ガミラスは、この戦艦を撃破する為に冥王星基地から惑星間弾道弾を発射させます。国連宇宙軍極東管区の施設内では、そこに集合した大勢のスタッフに向けて沖田が壮大な計画を発表します。それは遥か16万8千光年先にあるイスカンダル星に向かうというものです。ここで公開されたイスカンダルからのビデオメッセージに登場したスターシャと名乗る女性が、イスカンダルには惑星の自然環境を復元するシステムがあるので、これを取りに来てほしいと言うのです。沖田は、国連宇宙軍が1年前からイスカンダルの技術供与を受けて恒星間航行用宇宙船「ヤマト」を建造済みであることを明かします。その後各セクションの主要スタッフが発表され、古代は自分が戦術長に選ばれたことを知りました。沖田は盟友・土方竜の訪問を受けます。土方は沖田の体調に問題があることを見抜いており、イスカンダル行きは自分に任せろと迫りました。しかし、沖田は例え自分の生命を削ることとなっても必ず地球に還ってくると答えるのです。
宇宙戦艦ヤマト2199 第一章 遥かなる旅立ちの結末
ヤマト抜錨日、古代は沖田に戦術長は荷が重いと辞退を申し出ますが、沖田は古代が適任だと答えます。ガミラス空母のビーム攻撃で死亡した人たちはヤマト主要スタッフの候補でした。それもあって若い古代や島にセクションのトップが任される事態となっていたのです。更に、沖田は本来は古代の兄・守がヤマトの戦術長になるはずだったとも言い、後は自分で判断しろと付け加えます。地球接近が観測された惑星間弾道弾の着弾予想地点がヤマトであると判明します。ヤマト機関室ではサーシャの運んできたカプセル(波動コア)が波動エンジンに装填されました。しかし、それだけでは波動エンジンは起動しません。起動には大電力が必要です。惑星間弾道弾が迫り来る中、電力供給が心配されましたが、ヤマトを管轄する極東地区のみならず世界各地から不安定な環境ながらも電気が送られてきたのです。世界中の願いが集まり波動エンジン起動に成功したヤマトは、浮上後ただちに惑星間弾道弾を迎撃しました。沖田は、戦術長就任を躊躇っていた中にあっても大仕事を無事にやり遂げた古代を褒めます。こうして、宇宙戦艦ヤマトは往復33万6千光年という未だ人類が経験したことのない大航海へのスタートを切ったのです。
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