宇宙戦艦ヤマト2199/第三章 果てしなき航海の紹介:2012年日本映画。太陽系外を進みゆく宇宙戦艦ヤマト。第三章にはオリジナル作品を踏襲したものと新たなエピソードとが描かれている。ヤマト艦内において地球外知的生命体と初めて接触する沖田や古代たち。ガミラス人女性は、接見した古代やこれを見守るクルー達にとって信じられない事実を口にする。
総監督:出渕裕 声の出演:菅生隆之(沖田十三)、小野大輔(古代進)、鈴村健一(島大介)、チョー(アナライザー)、伊藤静(メルダ・ディッツ)、大塚芳忠(真田志郎)ほか
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 果てしなき航海」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 果てしなき航海」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 果てしなき航海」解説
この解説記事には映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 果てしなき航海」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 果てしなき航海のネタバレあらすじ:起
太陽系を離脱する際にヤマト艦内では『赤道祭』と銘打ち一時の安息をクルーたちが楽しみました。ガミラスの帝都バレラスでは閣僚が集まる中、総統のアベルト・デスラーによる“余興”が開かれます。その場に映し出されたのは冥王星基地を放棄したシュルツの艦が追うヤマトでした。ヤマトの進路を予測していたデスラーは高レベルのプラズマフィラメントを宙域に張り巡らしてヤマトを囲いこむ罠を仕掛けていたのです。シュルツの艦から放たれた魚雷をヤマトは迎撃するも、その爆発の中から異様な黒い物体が現れます。それはあらゆるエネルギーや物質を吸収し増殖するガス生命体でした。袋のネズミ状態のヤマトにガス生命体は容赦なく接近していきます。
宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 果てしなき航海のネタバレあらすじ:承
デスラーの張ったプラズマフィラメントには一つだけ出口がありました。それは彼が故意に作っていたものですが、その出た先には燃え盛る恒星が待ち受けているのです。ガス生命体と恒星とに挟まれて成す術無しと思われたところ、艦長・沖田十三は恒星へ向けてヤマトを進めるよう指示します。ヤマトが恒星で焼け死ぬことを選択したと、デスラーが不敵な笑みを見せますが、恒星のフレア群ギリギリを駆け抜けるヤマトを追うガス生命体に異変が起こりました。ヤマトよりも明らかに高エネルギーを持つ恒星をガス生命体が取り込もうとするのです。しかし、その力量は天地の差であり逆にガス生命体は焼き尽くされて消滅します。これを見たデスラーらガミラス人達の表情が一変しました。ヤマトはイレギュラーで発生した大型フレアに阻まれそうになりますがここで波動砲を緊急発射し、フレアの中に生まれた穴をすり抜けます。一方、ヤマトを追うシュルツの艦は復元したフレアに焼かれていくのでした。
宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 果てしなき航海のネタバレあらすじ:転
自律ロボットのアナライザーは、副長・真田志郎の指示でエンケラドゥスで鹵獲したガミロイドを研究します。真田の目的はいまだ謎だらけのガミラスの正体をガミロイドに説明させることにありました。アナライザーは地球の言語を教えていくうちに親近感を憶えたガミロイドを『オルタ』と名付けます。しかし、オルタはヤマト艦内の何かに惹かれるように部屋を抜け出すのです。ヤマト乗組員に追跡、銃撃されたオルタは甲板上でアナライザーと向き合います。アナライザーは、艦の安全を優先してオルタのシステムを破壊しますが、それはオルタを友達だと思っていたアナライザーにとって悲しい判断でした。その後、ワープ航法に入ったヤマトは、異常な状況に陥ります。ワープ中に次元の狭間に迷い込んでしまい、通常空間に戻れなくなっていたのです。本来は真空から無限にエネルギーを取り込める波動エンジンから逆にエネルギーが流出していきます。そこは通常空間とは間逆の世界とも言える場所でした。多数の艦船が死んだように漂うまさに宇宙の墓場に1隻のガミラス艦が現れます。彼らもここに迷い込んでいたのでした。両者が脱出できる術を提案するからとガミラス艦から1名の女性パイロットがヤマトへと派遣されてきます。メルダ・ディッツと名乗るガミラス人に戦術長・古代進が応対します。そこで、メルダから語られたことに古代らは驚愕するのです。彼女いわく、ガミラス軍と地球軍が初めて対峙した時、地球艦隊が宣戦布告もなく先制攻撃に出たというのです。
宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 果てしなき航海の結末
ガミラスとの最初に交戦状態に陥った艦には航海長・島大介の父・大吾が艦長として指揮を執っていました。実直な父が卑怯な手を取ったなどと信じられない島は、メルダの言葉を激しく否定します。他の乗組員にとっても地球から火蓋を切るなどとは考えられないことです。メルダが携えてきた提案は、ヤマトの波動砲を利用してここを脱出することでした。波動砲ならば次元断層に穴を開けることは可能です。そして、波動砲発射後に航行力を失うヤマトをガミラス艦『EX178』が曳航するとメルダが言います。敵を信じてよいか疑いを持つ者もいる中、沖田の判断で提案を受け入れたヤマトは波動砲を放ちます。正面に通常空間への進路が開け、EX178によりヤマトは曳航されますが、途中トラブルが発生します。EX178にヤマト曳航に反対する者がおり、曳航用ビームの連結を解除させた上に通常空間に向けてガミラス軍に通信を打ったのです。直後、EX178内の反乱は鎮められ曳航は再開、2隻は辛くも通常空間へと脱出できました。しかし、その前にガミラス艦隊が立ちはだかります。友軍からヤマト砲撃の邪魔なので射線上から退避を命じられるEX178でしたが、信じあって危機を乗り切ったヤマトにだまし討ちのようなことはさせられずその命令を拒みます。ガミラス艦隊はそんなEX178をも巻き込んでヤマトへの攻撃を開始しました。EX178が轟沈する中、沖田の指示によりヤマトは回避行動に出ます。これをガミラス艦隊が追尾しますが、ヤマトらの脱出後に閉じようとしていた次元断層が不安定さを治める為に再度その口を大きく開きました。これの影響によりガミラス艦は1隻だけがワープで離脱したものの残りは全て異次元へと吸い込まれます。結果的に自分達の盾となってくれたEX178の残骸に敬礼する沖田たちでしたが、ただ一人だけ島は敬礼することはありません。そして、メルダはEX178の撃沈に悲しみを露にするのです。
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