四日間の奇蹟の紹介:2005年日本映画。浅倉卓弥の同名小説を映画化した作品。事故により両親を失った少女に寄り添いながら生きてきたピアニストの青年。島の療養所で働くある女性と出会った青年はある奇跡を体験し、自らの人生を見つめなおしていく。吉岡秀隆、石田ゆり子共演による心温まるラブストーリーです。
監督:佐々部清 出演者:吉岡秀隆(如月敬輔)、石田ゆり子(岩村真理子)、中越典子(長谷川未来)、 尾高杏奈(楠本千織)、石橋蓮司(長谷川隆)、平田満(藤本正造)、松坂慶子(倉野和枝)、西田敏行(倉野順次)ほか
映画「四日間の奇蹟」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「四日間の奇蹟」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
四日間の奇蹟の予告編 動画
映画「四日間の奇蹟」解説
この解説記事には映画「四日間の奇蹟」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
四日間の奇蹟のネタバレあらすじ:起
著名なピアニストの如月敬輔が知的障害を持つ少女千織を連れてとある島の療養所を訪ねてきます。センターの職員岩村真理子は二人を温かく出迎え、センターの中を案内します。真理子は千織が各地で素晴らしいピアノ演奏をして廻っていることを知り、患者達にも千織の演奏を聞かせたいと二人をこの療養所に招待したのです。真理子は敬輔の高校の後輩であり、当時から憧れの先輩だったことを告白しますが、ピアノに没頭する学生生活を送っていた敬輔は真理子をおぼえていませんでした。千織は敬輔以外の者には懐かず、人見知りをする少女ですが、真理子には徐々に心を開き始めます。千織は願い事が叶うなら敬輔の手になりたいと真理子に訴えます。敬輔はある事故により左指を負傷して以来ピアニストとしての将来を諦めてしまったのでした。
四日間の奇蹟のネタバレあらすじ:承
数年前のこと、ピアノリサイタルで海外を訪れていた敬輔はある夜目の前で強盗による銃撃事件を目撃します。事件に巻き込まれ、命を落とした両親の傍らには泣き叫ぶ千織の姿がありました。敬輔は無我夢中で千織を救出しようとして、左指を撃たれてしまったのです。その後敬輔は両親を失い孤児となった千織を引き取り、我が子のように育ててきました。さらにサヴァン症候群の千織が類いまれな音楽の才能を持っていることにいち早く気づき、ピアノを指導するようになったのも敬輔でした。翌日センターの礼拝堂で行われた演奏会で千織は素晴らしい演奏を披露し、患者達を魅了します。すっかり仲良くなった真理子に連れられて広大なセンターの敷地で無邪気に遊ぶ千織、しかし二人に悲劇が襲い掛かります。落雷を受け落下してきた風見鶏から千織を守ろうとした真理子が重傷を負ってしまいます。センターに常駐する医師倉野順次によって懸命の処置が行われますが、真理子の容体は極めて重篤で、この数日がヤマだと言います。真理子を慕ってきた看護師未来はこの状況に絶望し、敬輔も言葉を失います。一方事故後気を失っていた千織が目を覚ましますが、言葉をまったく発しようとしません。
四日間の奇蹟のネタバレあらすじ:転
敬輔が黙り込む千織に大丈夫ならば何か言葉を発してくれと語り掛けると、千織は私なら大丈夫だと至って冷静に話し始めます。その話し方に違和感を感じはじめる敬輔に千織は自分が真理子であることを打ち明けます。あの事故に遭遇した時真理子と千織の心は入れ替わってしまったのです。千織の中に真理子の心が宿ってるなどとにわかには信じられず戸惑いを見せる敬輔に、真理子は自分の歩んできた人生について語り始めます。大学を卒業した真理子は旅館の一人息子と結婚したものの、跡取りとなる子供を授かることができませんでした。やがて離婚した真理子は唯一の肉親だった父をも失いますが、医師倉野夫妻に出会い、今のセンターの仕事を紹介してもらったのだと言います。二人の会話を聞いてしまった未来に詰め寄られ、真理子のことを隠しきれなくなった敬輔は倉野や未来に真実を打ち明けます。倉野は医師として奇跡的な場面に遭遇した経験があることを明かし、真理子の言っていることを信じてあげることが大切なのではないかと敬輔に語り掛けます。己の死期を予感し、情緒不安定になっていく真理子を敬輔は懸命に支えようとします。そして病院には真理子の元夫が見舞いにやってきました。真理子は元夫が妻や子供に囲まれて幸福に暮らしていることを知り安堵します。さらに真理子の回復を願って押しかけてきたセンターの患者達の姿を見て、真理子は自分が沢山の人の愛に包まれてきたことを知るのでした。真理子は敬輔の弾くピアノをもう一度聞きたいと漏らします。それは彼女にとって最後の願いでもありました。
四日間の奇蹟の結末
敬輔とともに礼拝堂にやってきた真理子は敬輔への秘めた恋心を打ち明けます。敬輔は真理子に見守られながら「月光」を弾き始めます。優しいピアノの音色に涙を流しながらありがとうとお礼を言うと、真理子は静かに旅立っていくのでした。夜が明け敬輔が目を覚ますと、そこには真理子ではなく千織が座っていました。自分のせいで敬輔が指を失ってしまったこと、真理子が死んでしまったことを責める千織を敬輔は優しく抱きしめ、千織を守れたことを二人とも決して後悔などしていないのだと語り掛けます。二人は真理子を思いながら「別れの曲」を連弾します。礼拝堂へと手をつなぎ歩いていく敬輔と千織、その傍らには真理子の姿もありました。
高校からの片思いの彼にやっと会えたのに悲しい別れになるなんてでも最後千織ちゃんと連弾する2人のこれからが少し見えたし、西田敏之夫妻も会話出来て良かったです
ただ、雷が遠くでなってた時点で早く建物の中に入ってれば彼女は死なずにすんだのに思います。これを言ったら映画になりませんけど