柘榴坂の仇討(ざくろざかのあだうち)の紹介:2014年日本映画。幕末から明治へと変わる激動の時代を舞台に、主君の仇討ちを誓う武士の生きざまを通して、武士としての誇りを捨てずひたむきに生きる侍の姿を描いた感動のヒューマン・ドラマ。浅田次郎の短編集小説が原作となっています。
監督:若松節郎 出演者:中井貴一(金吾)、阿部寛(十兵衛)、広末涼子(セツ)、藤竜也(秋元)、中村吉右衛門(井伊直弼)、ほか
映画「柘榴坂の仇討」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「柘榴坂の仇討」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
柘榴坂の仇討の予告編 動画
映画「柘榴坂の仇討」解説
この解説記事には映画「柘榴坂の仇討」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
柘榴坂の仇討のネタバレあらすじ:桜田門外の変
彦根藩士の金吾は井伊直弼の警護という重大任務を任され、私生活でも妻のセツと結婚するなど順風満帆な日々を送っていました。しかし、安政7年3月、主君の井伊直弼のお伴をした金吾は、桜田門において、目の前で主君を暗殺されるという大失態を犯してしまいます。主君を守れなかったことを恥じた金吾は切腹を決意しますが、セツの説得を受けて切腹することを思いとどまり、主君を暗殺した相手への仇討ちを誓います。
柘榴坂の仇討のネタバレあらすじ:仇討ちへの手掛かり
金吾は、躍起になって犯人捜しをしますが、金吾自身の手で仇討ちを果たすことはできず、何の手掛かりも得られないまま、事件から13年の歳月が過ぎます。そんな中、金吾は友人のつてで、事件の詳細を知る秋元という人物から刺客に関する情報を知る機会を設けてもらいます。当時、井伊直弼を襲撃した刺客のうち、仇討ちの対象となる者は5人いました。しかし、13年の歳月の間に、5人中4人が命を落とし、残る刺客はただ1人となっていました。
柘榴坂の仇討のネタバレあらすじ:仇討ち禁止令
その頃、時代の変化に伴い、政府からは仇討ち禁止令が発令されます。秋元は無駄な殺し合いは辞めるように金吾を諫めますが、金吾は自分の意志を変えようとはしませんでした。金吾は、ただただ直弼への敬愛の念により、仇討ちに執着していたのでした。一方、生き残った最後の刺客である十兵衛は、人力車の車夫としてひっそりと生き延びていました。仇討ち禁止令が発令されたことを知った十兵衛は、逃げ続けた長い年月を想い、感慨にふけります。
柘榴坂の仇討の結末:新たなる一歩
その日、偶然、人力車に乗った金吾は人力車の車夫が、長年探し続けた仇討ちの相手であることに気づきます。お互いに相手の素性に気づいた2人は、ついに命がけの闘いを挑みあいます。挑みあいの末、剣を落とした十兵衛は、金吾に自分を討つように言いますが、金吾は十兵衛を討つことを思いとどまります。互いに流れる誇り高き武士の血を感じ合った2人は、新しい時代を生き抜くことを誓い合い別れます。
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