かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまごの紹介:2013年日本映画。以前助けたきょうりゅうの家族に、卵が産まれた。その卵が孵る瞬間を見届けてほしいと手紙をもらったゾロリは、きょうりゅう家族の元へと駆けつける。しかし嵐の晩、卵が風に乗って転がりだし川へと落ちてしまう。ゾロリは無事に卵をきょうりゅう家族の元に届けることが出来るのか。児童書で大人気、かいけつゾロリの劇場版第2作目。
監督:岩崎知子 原作:原ゆたか 脚本:もりたけし 声優:山寺宏一(ゾロリ)、愛河里花子(イシシ)、くまいもとこ(ノシシ)、水樹奈々(ディナ)、野沢雅子(きょうりゅうママ)、ほか
映画「かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまごの予告編 動画
映画「かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご」解説
この解説記事には映画「かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまごのネタバレあらすじ:起
どこかのとある海の上。ゾロリとイシシ、ノシシはゴムボートに乗って魚釣りを楽しんでいた。
ゾロリたちは以前助けたことのあるきょうりゅうママから、もうすぐ新しい家族が出来るので、その瞬間に立ち会ってほしいと手紙をもらい、きょうりゅうママの住む島へと向かっている途中だった。
その島はきょうりゅうが住んでいることを誰も知らない秘密の島。海上で恐竜調査団に出会うも、ゾロリたちは何とかごまかし急いで島を目指したのだった。
しかしゾロリたちが持つラジオからは、この後嵐が来てなんでも吹き飛ばしてしまうと不穏な天気予報が流れていたのであった。
島に着いたゾロリたちは、秘密の扉を開いて島の内部へと上陸した。誰にも気づかれていないと思われた上陸だったが、その扉の音を聞いている者がいた。その者は眼鏡をかけた謎の少女。少女はゾロリたちが消えた岩場を見上げるも、扉の存在に気が付かないまま去って行ったのだった。
島の内部に入ったゾロリたちは大きな卵を見つけた。それはきょうりゅうママの卵だった。ゾロリたちは久しぶりにきょうりゅうママと兄弟たち、そしてきょうりゅうパパに再会したのだ。
大切に卵を抱くきょうりゅうママの姿に自分の母親を思い出しつつ、ゾロリはきょうりゅうママたちに歓迎をうけたのだった。
しかしその夜、島を嵐が襲った。猛烈な雨と風の中、きょうりゅうママの卵が風にあおられ転がりだしてしまった。
卵は山の頂上を転がり落ち、必死に受け止めようとしたきょうりゅうパパの頑張りもむなしく川へと落ちていってしまった。ゾロリはロープを卵へ引っかけ、何とか割れるのは防いだものの、卵と共に流されてしまうのだった。
かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまごのネタバレあらすじ:承
その頃、島の洞くつで眼鏡の少女が休んでいた。そこに聞こえきた音に洞窟から出てみると、巨大な卵に乗って川を流れてくるゾロリとイシシ、ノシシの姿を見つけた。彼らの会話を聞いてしまった少女は、ゾロリたちがきょうりゅうの卵を盗み出し、食べようとしていると誤解してしまうのだった。
翌朝には嵐は去ったものの、卵は海まで流れ出てしまっていた。卵の上で目を覚ました三人。しかし卵には少女も乗っていた。ゾロリたちを卵泥棒と勘違いしている少女は、ゾロリたちに襲い掛かってきた。それを避けながら説得を試みるも、少女は頑として信じてくれない。
そんな時、卵を狙って巨大なタコが襲い掛かってきた。ゾロリは得意の蹴りでタコから逃れるも、今度はクジラが襲い掛かってくる。さすがのゾロリもクジラにはなす術はなく、ゾロリたち三人と少女はクジラへと飲み込まれてしまうのだった。
クジラの腹の中には沢山の物が飲み込まれていた。ゾロリはそれを見て余裕の笑みを見せると、何かを作り始めた。それは潜望鏡で、クジラの鼻の穴からそれを出すと外を見ることが出来た。ゾロリはそれを使ってクジラが陸に近づくのを待ち、それから陸に上がろうと考えたのだ。
懸命に卵を守っているように見えるゾロリに、ディナと名乗った少女は質問を投げかけた。「なんでこんな大変な思いまでしてこれを守ろうとするの。」と。その質問にゾロリは真摯に答えるも少女は信じず、卵の無事を見届けるまでついて行くと宣言するのだった。
そんなクジラの腹の中でイシシとノシシがテレビを見つけた。そこには恐竜調査が失敗したことを話す恐竜調査団の様子が映し出されていた。そして恐竜調査団のメンバーの一人である、資産家ソウル家のお嬢様が行方不明になってしまったと話していた。そのお嬢様の美しさにときめきを覚えたゾロリは、恐竜調査団から抜け出してきたと話すディナを見るも、違うだろうと結論づけるのであった。
ようやく陸地に近づいてくれたクジラだったが、そこにタコが襲い掛かってくる。そんなタコを利用して辿り着いた陸地は、火山島だった。その島では至る所で硫黄ガスが噴出し、温泉のような熱い湯が噴き出していたのだ。
卵をゆでたまごにしないよう気をつけながら山道を降り始めたゾロリたち。トラブルを乗り越え、卵が止まった場所は村と思しき場所だった。農作業の道具、半年前のチラシなど、生活していた跡が残されたままの村には硫黄ガスが充満し、既に住人の姿はなくなっていた。
その村に残されものを使い、卵を運ぶためのクレーンやリヤカーを作ったゾロリたちは再び進みはじめた。
ゾロリたちは洞窟、温泉の噴き出る火口、細い山道を何とか進み、ついに川へと辿り着いた。この川を下っていけば海に出られると喜ぶゾロリたちだったが、吊り橋を渡っている途中で吊り橋が壊れてしまった。
小石だらけの河原へ落ちそうになる卵を何とかロープでつなぎとめるも、ゾロリとディナの力だけではどうすることも出来なかった。二人の頑張りむなしくロープがちぎれ、卵が落下してしまったその時、イシシとノシシが奇跡的におならでクッションを作りだした。こうして、無事に卵を河原へと下ろすことに成功したのだった。
かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまごのネタバレあらすじ:転
日が暮れかけていたため、この日はこのまま河原で過ごすことにしたゾロリたち。その夜の事だった。
ふと目が覚めたゾロリは、ディナの姿がいないことに気が付いた。ディナを探して川を見ると、そこにはテレビで言っていた行方不明のお嬢様が水浴びをする姿があった。
美しいお嬢様の姿にときめき、舞い上がるゾロリだったが、彼女の傍らにある服を見て驚いた。ディナがその行方不明のお嬢様だったのだ。その時、何者かがディナのゴーグルを盗んで走り去っていた。慌てて卵の元へ戻ると、三匹のサルが卵を食べようとしていた。慌ててそのサルたちを縄で縛りあげ捕まえたゾロリは、夜が明ける前に卵と川を下ることにしたのだった。
ゴムボートを改造した船に卵を乗せ、ゾロリたちは川を下り始めた。しかしそんなゾロリたちを崖の上から追いかけてくる者たちがいた。
彼らの罠により急流へと追いやられてしまったゾロリたちは、滝に落ちそうになってしまう。川から飛びだした卵に必死に手を伸ばすも届かない。卵が落ちてしまうと覚悟したその時、下から救い上げるようにネットが持ち上がった。そしてそのネットはクレーンで吊り上げられ、卵もろともゾロリたちを崖上に持ち上げたのだった。
ほっとしたのもつかの間、クレーンを操っていた先ほどとは別のサルが、そのまま卵を蒸気の噴き出す火口へと下ろそうとしていた。卵をゆでたまごにするつもりなのだ。
そのサルたちは実は痩せこけたゴリラで、もともとあの村に住んでいた一家だった。ゾロリはゴリラママに頭を下げ、卵がきょうりゅう家族の大切なもので卵を食べないように説得するも、ゴリラママも噴火で村を追われ、お腹を空かせた子供たちに食べ物を与えようと必死になっていた。
きょうりゅうママ、ゴリラママ、どちらの気持ちも悪くないことにゾロリが頭を抱えている隙に、ゴリラママの子供が卵の側へと降りていく。しかし空腹でふらふらの子供は、足を滑らせ火口へと真っ逆さまに落ちてしまったのだった。
それを見たゾロリは駆けだした。迷うことなく火口に飛び込むと、何とか持っていたもので子供を引っかけ無事に救出したのだった。
そんなゾロリの姿にゴリラママは卵を食べるのを諦めた。そしてゾロリの提案で、卵をきょうりゅう家族の元に返すことにしたのだった。ゴリラママの協力の元、卵を移動させていたその時だった。クレーンがぽきりと折れ、卵が落下。卵は木っ端みじんに壊れてしまったのだった。
かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまごの結末
きょうりゅう島に帰ってきたゾロリは、きょうりゅう家族に頭を下げた。ゾロリの言葉に倒れ込むきょうりゅうママだったが、実は卵は割れたが赤ちゃんは無事に孵っていた。
ゴリラママにあやしてもらい、すやすやと眠る赤ちゃんに姿に、きょうりゅう家族はゾロリに感謝するのだった。
そして何かお礼をさせてもらえないかと言うきょうりゅうパパの言葉に、ゾロリはゴリラ一家に島のバナナを分けてやってほしいとお願いする。しかしその言葉にきょうりゅうママは、こっちの島で暮らせばいいと提案するのだった。
ゴリラママはその提案を渋るも、出稼ぎに出ているゴリラパパに居場所が分かるよう、ゾロリが看板を作ったことで納得し、ゴリラ一家はきょうりゅう家族と共に島で暮らすことにするのだった。
その夜、ゾロリはディナと二人で海を見つめて話をしていた。ディナは、ゾロリの発明や行動力、その心意気に心を揺さぶられたようだった。そして「一緒に暮らしたいんです。」というディナにゾロリは舞い上がるも、ディナの言葉はきょうりゅう家族とこの島で暮らしたいというもので、ゾロリはがっくりと肩を落とすのだった。
翌朝、ゾロリとイシシ、ノシシは、きょうりゅう家族とゴリラ一家、そしてディナに見送られて島を後にした。
その手にはゴリラパパへの看板とディナから預かった手紙を持っていた。
その後ゴリラパパへの看板を設置し、ディナの両親へと手紙を渡したゾロリは空を見上げた。そして改めて、「俺も素敵なお嫁さんと立派なお城を手に入れて、ゾロリファミリーを作んなきゃな。」と決意を口にするのだった。
以上、映画「かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご」のあらすじと結末でした。
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