劇場版 MARCO 母をたずねて三千里の紹介:1999年日本映画。出稼ぎをしなければならなかった厳しい時代背景を元に、連絡のつかなくなった母の身を案じて息子のマルコがイタリアからアルゼンチンという長い長い道のりで過酷な旅を描いた物語。
監督:楠葉宏三 出演:樋口智恵子(マルコ)、菅生隆之(父・ピエトロ)、榊原るみ(母・アンナ)、田中伸幸(兄・トニオ)、なべおさみ(ペッピーノ)、井上倫宏(30年後のマルコ)、ほか
映画「MARCO 母をたずねて三千里」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「MARCO 母をたずねて三千里」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「MARCO 母をたずねて三千里」解説
この解説記事には映画「MARCO 母をたずねて三千里」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版 MARCO 母をたずねて三千里のネタバレあらすじ:起
ある診療所で働く40歳の医者がいました。名前はマルコと言い、彼は9歳の時に壮絶な体験をしたのです。―――舞台は19世紀のイタリアで、重税と不景気に人々の暮らしは苦しいものでした。父は診療所を営んでいましたが、ある日騙されてしまい経営不振となります。生計をたてるために外国に出稼ぎに行く人も多くいました。そしてジェノバに住む9歳のマルコの母もアルゼンチンで働いていました。二人は手紙でお互いの状況を知らせていました。しかしある日ずっと続けていた手紙がある日途絶えてしまうのです。心配になったマルコはアルゼンチンまで行くことにしました。それはあまりにも長い旅でした。
劇場版 MARCO 母をたずねて三千里のネタバレあらすじ:承
まず快速船フォルゴーレ号に密航することにしました。そして過酷な船旅の末にようやくブエノスアイレスに到着します。そして母の住所へ向かったら、そこには母はおらずなんとコルトバに引っ越したというのです。しかもそんな中、お金をスラれてしまいブエノスアイレスで無一文になってしまいます。当てもないマルコは絶望に襲われます。しかし、ジェノバで知り合った大道芸人のペッピーノ一家がマルコの事情を知り胸を打たれたので、マルコを馬車でコルドバまで送ってくれると言いました。
劇場版 MARCO 母をたずねて三千里のネタバレあらすじ:転
しかしその途中にペッピーノ一家の長女コンチェッタが病気になってしまい、マルコはまた一人で旅を続けることを決心します。そして移民船で仲良くなった同郷のフェデリコに旅費を借りて、なんとかコルドバに到着します。ようやく会えると思ったら、母はなんとまた引っ越していたのです。次の地はトゥクマンという奥地でした。
劇場版 MARCO 母をたずねて三千里の結末
トゥクマンへと向かう途中で街で知り合ったパブロという少年の病気の妹の治療費を、今まで借りてきたお金から出してあげます。その代わりにパブロはトゥクマン行きの電車について教えてもらいます。そしてこっそり乗車することに成功します。しかしバレてしまい、降ろされて線路伝いに30kmの道のり歩くことになってしまいました。しかしマルコは母に会うために、靴が破れても険しく厳しい山を歩き続けます。途中ではインディオの老人に助けられて、ようやく母の元にたどり着きます。そこには病気で伏せっていた母の姿がありました。マルコは慌てて看病をはじめます。母もようやく落ち着いて、マルコはジェノバに帰ることになりました。そしてマルコは母に、将来は医者になってお父さんの診療所を継ぐと告げて旅立ったのでした。
この映画の感想を投稿する