天使の恋の紹介:2009年日本映画。ケータイ小説が原作の映画。偶然、名字が同じだったことで知り合った女子高生と大学講師の恋物語。明るく自由奔放な主人公の理央を演じるのは佐々木希。脳に大きな病気を抱え、周囲とは距離を置いて生活する男性を谷原章介が演じます。
監督:寒竹ゆり 出演:佐々木希(小澤理央)、谷原章介(小澤光輝)、山本ひかる(鮎川友子)、大石参月(田沼真樹)、七菜香(松方未歩)、加賀美早紀(芝田奈緒子)、ほか
映画「天使の恋」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天使の恋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
天使の恋の予告編 動画
映画「天使の恋」解説
この解説記事には映画「天使の恋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天使の恋のネタバレあらすじ:起
17歳の小澤理央(佐々木希)は、ベッドの上に散らばった札束をゆっくりと数えます。援助交際している理央は、援助交際相手であるパパに超高級マンションを借りてもらい、この年齢ではありえないくらいリッチな生活を送っていました。
そんな理央には、同じ高校に通う仲の良い友達二人がいます。ある日、クラスメイトの芝田奈緒子(加賀美早紀)が、地味で目立たない友子(山本ひかる)をいじめていました。それを理央が助けます。理央は友子を自分たちのグループに入れ、一緒にクラブへ出かけるなど、常に行動を共にするようになりました。
友子は理央たちと仲良くなるうちに、彼女たちが援助交際をしていることを知ります。援助交際が悪いことだと分かっていながらも、理央にむりやり援助交際をすすめられた友子は断ることができず、彼女も理央たちと同じく援助交際をすることで派手な生活を送るようになっていきました。
何も知らずに理央たちと仲良くする友子ですが、実は友子をいじめるように仕向けたのは理央でした。理央が奈緒子にメールで友子をいじめるよう指示。いじめられている友子を理央が助ける。そして友子に援助交際をさせる。友子と関係をもったオヤジにホテルから出てきた証拠写真を見せて金を巻き上げる。これが理央の真の目的でした。
天使の恋のネタバレあらすじ:承
ある時、写真を現像した理央は、出来上がった写真に見知らぬ男性・小澤光輝(谷原章介)が映っていることに気が付きます。どうやら店員が間違えて理央に渡したようです。写真に写る光輝を見た理央は一瞬で彼のことが気に入り、さっそく光輝の電話番号に電話を掛けてみることにしました。
光輝と花屋の前で待ち合わせた理央は、傘をさしてこちらに向かってくる彼に一瞬で心を奪われます。彼の魅力に引き込まれた理央ですが、一方の光輝はそっけない態度で、にこりともせず、写真を受け取るとさっさと帰ろうとしました。そんな光輝に理央は、「雨が降っているので、駅まで傘に入れてくれませんか?」と、理由をつけて傘に入れてもらうことにします。
歩き出した二人ですが、途中で光輝が道に倒れてしまいます。病院に運ばれた光輝を何時間も待つ理央。看護師から光輝が無事であることを聞いた理央は、ホッとして病院を出ます。その後、援助交際相手と一緒だった理央の元に光輝から電話がかかってきました。電話を受けた理央は、わき目もふらずに急いで病院へ向かいます。
それからの理央は、光輝の周りをつきまとうようになります。大学で講義をしている光輝の授業に出たり、勉強を教えてほしいと頼む理央。「私は命の恩人だから!」と言われた光輝は断ることはできず、彼女に日本史を教えるようになります。「今度のテストで100点をとったあかつきには、デートしてほしい!」と頼まれ、戸惑う光輝。しかし明るくまっすぐな理央に、光輝は徐々に惹かれていくのでした。
それからの理央は援助交際を一切やめて、勉強に打ち込むことにします。テストで100点をとってデートをするのが夢だった理央ですが、結果は99点で深く落ち込みます。しかし光輝がおまけでデートしてくれることになり、理央はとてもうれしそうな表情を浮かべるのでした。
天使の恋のネタバレあらすじ:転
歴史好きの光輝は、理央を合戦所跡に連れて行きます。最初はつまらなさそうにしていた理央ですが、彼と一緒にいられる幸せを感じ、次第に光輝色に染まっていきます。それからの二人は順調に交際を重ねて幸せいっぱいの理央でしたが、ある悩みを抱えていた光輝は、理央と会わない決断を下します。
実は、彼には脳に重い病気がありました。3年前に手術を受けた光輝ですが、その時に除去しきれなかった腫瘍があり、もう一度手術しなければ長く生きられないと医師から宣告を受けていました。
手術をせずに死を選んだ光輝ですが、最近は講義中に歴史上の人物の名前が出なくなるなど、日常生活でも支障をきたすようになります。自分が亡くなった後の整理を始めた光輝は、理央を遠ざけ会わないようにし、引っ越して仕事も辞めてしまいました。
そんな事とは知らない理央が学校へ通っていたある日、ずっと学校を休んでいた奈緒子がやってきて、友子にナイフで襲い掛かります。理央は友子をかばい、ケガをしてしまいますが、急いで屋上へと走っていく奈緒子を追いかけました。奈緒子は屋上の柵を乗り越えて飛び降りようとします。そんな彼女を必死で引き止める理央。
実は奈緒子は学校へ来る前に、自分の母親を殺害していました。母親の彼氏にずっとレイプされていた奈緒子は、母親が彼氏に捨てられた日に「私が捨てられたのはあんたのせい!」と言われ深く傷つきます。自分が生まれてきた意味が分からなくなった奈緒子は、何もかもが嫌になり母親を殺して友子を襲いました。理央のことがずっと好きで、憧れていた奈緒子は「大好きだったよ…」と言って屋上から飛び降り自殺します。
奈緒子が亡くなったことで、理央は本当のことを友子に打ち明ける決心をします。いじめられていたのは自分が仕組んだことだと告白すると、友子は「本当の友達だと思っていたのに!」と理央の頬を叩いて、走り去っていきました。
友人が亡くなり、友子に嫌われた理央は久しぶりに光輝の家を訪ねます。しかし家の中はもぬけの殻で、彼の居場所がわかるものは残されていませんでした。
精神的ストレスがたまっていた理央は、倒れて病院へと運ばれます。そんな理央に付き添う友子。彼女は理央のせいでいじめられていた過去がありますが、奈緒子がナイフで襲ってきた時に理央がかばってくれたこともあり、理央のためにできることをしようと決心していました。
光輝の行方が分からなくなったと知った友子は、理央のために光輝についての聞き込みを開始します。しかし手掛かりは全くなく、困っているところに光輝のいとこが現れました。彼女は光輝の新しい住所を理央に教え、理央は久しぶりに彼に会いに行くことにします。
天使の恋の結末
久しぶりに光輝に会った理央は、3年前の話をしました。14歳だった理央はレイプをされて、子どもをおろした過去がありました。誰かに傷つけられるくらいなら、自分から傷ついたほうがましだと思うようになった理央は、それからはいじめや援助交際を始めるようになりました。光輝にすべてをうちあけた理央は、別れを告げてバスに乗ります。しかし光輝がまたも倒れてしまい、病院に運ばれる事態となりました。
理央は家族のふりをして、光輝の病状を医師から伝え聞きます。光輝には悪性の脳腫瘍があり、この先手術をしなければ先が長くないことを知る理央。手術をしても、過去の記憶をすべて失ってしまうかもしれないというリスクが伴いますが、理央は生きてほしいという思いで、必死に光輝を説得。光輝は理央の頼みを聞き入れて、手術をすることに決めました。
手術の日、彼はこれまで決して口にすることがなかった、愛の言葉を理央に告げます。
高校を卒業した理央はある雨の日、リハビリテーションに向かいます。すると建物から光輝が出てきました。光輝は「こんにちは」と理央に声をかけます。手術は無事に終わったものの、医師が警告したように光輝は記憶を失っていました。
傘をさして帰ろうとする光輝に、理央は初めて出会った時と同じセリフを言って、傘に入れてほしいと頼みます。駅まで理央を送ると、さっさと帰ってしまう光輝。一人になった理央は、土砂降りの雨の中を茫然と立ち尽くします。すると光輝が戻ってきて、理央は「光輝!」と叫んで彼に抱き着きました。
かすかな記憶をたどるかのように理央を抱きしめる光輝がいるのでした。
以上、映画「天使の恋」のあらすじと結末でした。
理央役の佐々木希さんが可愛すぎる!
ファンの中でも注目度の高い一作だと思います。
大人な雰囲気がありつつも遊ぶ姿は子供心があり可愛いなと思いました。
化粧をしたり派手な洋服で楽しんだり人生楽しんでるなと。
途中記憶を失った光輝をずっと支え思い続けた理央は凄かった。
理央の友人の思いはどうにもできないことだけどやはり彼女にも生きてほしかったです。