ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれないの紹介:2009年日本映画。ブラック企業に就職した主人公が、過酷な労働環境で働く中で、様々な試練を乗り越え成長する姿を描いた、実話をもとにした社会派エンターテイメント作品です。
監督:佐藤祐市 出演:小池撤平(マ男)、品川祐(リーダー)、田辺誠一(藤田)、田中圭(木村)、マイコ(派遣社員の女性)ほか
映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれないの予告編 動画
映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」解説
この解説記事には映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」のネタバレあらすじ:起
高校の時のいじめがきっかけで、ひきこもり生活を送っていたマ男。高校を中退し、ニート生活を送るようになるマ男を母親は心配します。そんな時母親が事故で亡くなり、これを機にまっとうな人生を歩むことを決意したマ男は、猛勉強の末にプログラマーの資格を取得。そして就職活動を始めたものの、世間は不況のまっただ中です。
社会で働いたことのないマ男を雇ってくれる会社など、到底見つかりそうもありません。そんな中、「黒井システム株式会社」という小さなIT会社だけはマ男を雇ってくれ、そこで一生懸命働くことを心に誓うマ男。
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」のネタバレあらすじ:承
そして就職した「黒井システム会社」がとんでもないブラック企業だと、入社初日に知るマ男。寝袋や「殺される」と書かれたノートを見つけ、この会社の異常性をすぐに感じ取ります。昼食をとる時間もなく深夜まで仕事を続けるマ男は、初日からリーダーにこき使われ、仕事もまともに教えてもらえず嫌がらせに合います。この日、疲れて帰ったマ男は父親にブラック企業だったと言えるはずもなく、「良い会社だった」と嘘を付きました。
出社二日目、この日も深夜まで仕事を続け、結局会社に泊まり込みをするマ男。そんなマ男に、唯一この会社で尊敬できる先輩社員の藤田が朝食の差し入れをしてくれます。仕事ができる藤田が、なぜブラック企業に勤めているのか不思議に思うマ男。
そして三日目、リーダーたちからの嫌がらせはエスカレートし、そろそろ限界を感じ始めるマ男ですが、藤田のフォローもあり何とかこらえようと奮闘します。
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」のネタバレあらすじ:転
会社ではサービス残業が横行し、横暴で自分勝手なリーダーやその手下にいじめられる過酷な日々が続きます。しかしマ男は嫌がらせをものともせず、兵士のように必死で仕事に取り組んでいきました。そして与えられた大量の仕事を黙々とこなしていったマ男は、その頑張りを認められ、社長から入社2週間でプロジェクトリーダーに大抜擢されることとなりました。
そんな時、派遣会社から女性社員の中西が応援に来てくれることとなります。マ男がリーダーとなった新プロジェクトの納期は短く、またもや残業続きの日を送ることとなるマ男。メンバーの失態により納期未達の危機に陥りますが、藤田たちの助けもあり、なんとか危機を乗り切ることができました。そして打ち上げの席で、中西は藤田へ自分の想いを伝えます。しかしあっさりと断られてしまう中西。次の日、中西は藤田に振られたショックを最大限に表現する手段として、松葉杖で出社。
そんなある日、大手企業からエリート社員・木村が、マ男の働く会社に転職してきます。木村は、会社を乗っ取ろうと企む野望を持っていました。そして早稲田出身の木村の教育係となったマ男ですが、この時マ男が中卒だとみんなにばれてしまいます。中卒だと知ったとたん、一気に社内で馬鹿にされ、一番のコンプレックスを指摘され、居場所をなくしたマ男。思い悩み会社を辞めようとするマ男に、藤田は辞める前にもう一度考え直すよう説得します。
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」の結末
そして次なるプロジェクトが始まりますが、木村の横暴な振る舞いに職場の雰囲気は一気に悪化。そんな中、父親が倒れたと知り病院に走るマ男。胃がんの父親によりそい、精神的にも肉体的にも追いつめられてしまい限界を感じるマ男は、自分が何のために働いているのかを考えなおします。そしてダメージを受けながらも何とか会社に戻ったマ男は、藤田が社長に会社を辞めことを伝えている姿を見てしまいました。
しかも社員同士の大喧嘩を目の当たりにし、遂にマ男の我慢も限界に達しました。いがみ合ったり仕事を押し付け合ったりして、自分よりも学歴がある社員に対して怒りを爆発させるマ男。自分を変えるために仕事をしてきたマ男ですが、藤田が会社を辞めると知り、限界を感じ会社を出ていきます。
次の日、中西が訪ねてきて、マ男は藤田の壮絶な過去を知ることとなります。藤田の彼女はプログラマーでしたが、仕事がきつく、自殺していました。亡くなってしまった彼女への罪滅ぼしのためにプログラマーになった藤田。藤田もマ男のように変わろうとしていたのだと知り、マ男は職場に復帰することを決めます。皆で協力しあいプロジェクトを完成させ、みんなから必要とされる存在となったマ男は「まだ俺は頑張れるかもしれない」と思い、そこにはひとまわり成長したマ男の姿がありました。
以上、映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」のあらすじと結末でした。
以前、某動画配信サイトにて原作(というかスレッドをまとめたもの)を視聴したことがあり、こちらの映画も気になって干渉して観ました。
うつ病で休職中に観たのですが、主人公に自分を重ね合わせてしまった何回見ても泣けます。「この会社にはいたくない!」と思ったらすぐに退職すべき!人生は楽しむためにあるんだとしみじみ感じた作品でした。