モスラ対ゴジラの紹介:1964年日本映画。「ゴジラ」シリーズ第4作目にして「モスラ」の続編を兼ねた今作品は、名古屋一円を舞台にゴジラとモスラの二大超巨大怪獣が人類の未来をかけて激突します。ザ・ピーナッツが歌う「モスラの歌」も話題になりました。
監督:本多猪四郎、円谷英二 出演者:宝田明(酒井市郎)、星由里子(中西純子)、小泉博(三浦俊助)、藤木悠(中村二郎)、ザ・ピーナッツ(小美人)ほか
映画「モスラ対ゴジラ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「モスラ対ゴジラ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
モスラ対ゴジラの予告編 動画
映画「モスラ対ゴジラ」解説
この解説記事には映画「モスラ対ゴジラ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
モスラ対ゴジラのネタバレあらすじ:起
巨大台風8号が日本列島を通過した翌日、毎朝新聞の記者・酒井(宝田明)と助手の純子(星由里子)は、台風の被害を受けた倉田浜干拓地で虹色に輝く謎の物体を発見します。一方、静之浦の海岸には謎の巨大な卵が漂着、三浦博士(小泉博)らが調査するも解明できません。そんな中、ハッピー興行社の熊山(田島義文)は卵を漁民から買い取って、建設中のレジャーランド「静之浦ハッピーセンター」の目玉にしようと目論みます。
モスラ対ゴジラのネタバレあらすじ:承
ある日、三浦博士と酒井らの前に小美人(ザ・ピーナッツ)が現れ、この巨大な卵はインファント島に唯一残っていた「モスラ」の卵だと主張します。しかし、酒井らは卵を返還すべきだと熊山に求めますが断られ、商売の道具として利用されそうになった小美人はインファント島に帰ってしまいます。熊山は卵を孵化させようと巨大孵化装置を使います。
モスラ対ゴジラのネタバレあらすじ:転
そんな折、倉田浜で見つけた謎の物体から放射能が検出され、その直後に「ゴジラ」が出現します。謎の物体はゴジラの鱗でした。ゴジラは四日市のコンビナート地帯を破壊し名古屋に迫ります。ゴジラに対抗できるのはモスラしかいないと考えた酒井たちは急遽インファント島に向かい、島民たちにモスラの力を貸してくれるよう懇願しますが、核実験を機に人間不信に陥っている島民や小美人は申し出を断ります。ところが、モスラは寿命の近づく身を押して酒井らの願いを聞き入れ、日本に向けて飛び立ちます。
モスラ対ゴジラの結末
ゴジラは、モスラの卵がある静之浦に迫ろうとしていました。そこにモスラが飛来し、二大怪獣の戦いが始りました。モスラは毒鱗粉を使うもゴジラを倒せず、モスラは最後の力で卵をかばうように着地して絶命してしまいます。ゴジラは自衛隊の決死の作戦も突破、もはや打つ手なしと思われたその時、小美人の祈りの歌に応じてモスラの卵が孵化、双子のモスラの幼虫が誕生します。二匹のモスラはゴジラに糸を吹き付けて動きを封じ、海底深くに沈めます。ゴジラの脅威はひとまず去り、モスラと小美人はインファント島に帰っていきました。酒井たちは人間不信のない社会を作ることを決意するのでした。
「モスラ対ゴジラ」感想・レビュー
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東宝特撮映画のなかでNo.1。美術,音楽,脚本,豪華俳優陣,導入部からラストシーンまで震えっぱなしの素晴らしい映画です。ファンタジーなのに,特撮映画特有の大迫力シーンあり。全体的に真面目な作りになっています。因みに特撮映画No.2は,妖星ゴラス,No.3は,ゴジラです。
後期のゴジラは人間の見方のようなところがありますが、初期のゴジラはまだ人間にとって脅威の対象として描かれていました。「シン・ゴジラ」ではそれを踏襲しています。
この作品でもゴジラは人間の敵であり、それを追い払うためにモスラを呼び寄せます。別にモスラが善であるというわけではなく、信仰の対象としてモスラと通じ合える小美人という存在がいたために、ゴジラと戦うというのが、単純な勧善懲悪ではなく面白いところです。
モスラを呼び寄せる小美人を演じるザ・ピーナッツのお二人の歌が素敵です。モスラの造形も素晴らしい。