ふくろうの紹介:2003年日本映画。満100歳で亡くなる直前まで現役で活躍していた新藤兼人監督作品。ある母娘による連続殺人劇をブラックな笑いとサスペンスを交えて描く、大竹しのぶの怪演が光る異色作です。
監督:新藤兼人 出演:大竹しのぶ(ユミエ / 母)、伊藤歩(エミコ / 娘)、木場勝己(ダム男A)、柄本明(ダム男B)、原田大二郎(ダムかんとく)、六平直政(電気屋)、魁三太郎(電気屋上司)、ほか
映画「ふくろう」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ふくろう」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ふくろうの予告編 動画
映画「ふくろう」解説
この解説記事には映画「ふくろう」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ふくろうのネタバレあらすじ:起
時は1980年頃、ある山間部の開拓村に住む母娘ユミエとエミコは飢えに苦しんでいました。ユミエが満州から引き上げた後入植した開拓村の土地が不毛のため、他の住民はすべて村を出て残っているのは二人だけでした。ユミエの夫は蒸発し金もありません。
ある日、二人は突然汚れた体を洗い、ありあわせの布で服を作り始めます。その夜、近くのダム建設現場で働く男が二人の家を訪ねてきました。男から金を受け取るとユミエは男と別室に消えて行きました。売春で金を稼ごうとしているようです。
ふくろうのネタバレあらすじ:承
事が終わった後、二人は男に特別サービスと称して焼酎をふるまいます。焼酎を飲んだ男は口から泡を吹いてのたうちまわった末こと切れました。有り金すべて奪うために毒入りの焼酎を飲ませたのです。二人は男の死体を始末すると巻き上げた金で久しぶりのまともな食事にありつきました。
その後二人は電灯を取りつけに来た電気屋など、四人の男たちを次々に同様の手口で殺して金を奪いました。そしてある日、二人の元に巡回中の警官が訪ねてきます。ユミエと警官が別室に消えた時、県福祉課の水口が訪ねてきたので警官は仕方なく事に及ばず帰りました
ふくろうのネタバレあらすじ:転
開拓村の失敗について謝罪にきたという水口をエミコが別室に連れて行きます。事を終えた後水口は二人に五十万円を渡し、これから自殺すると言い残して立ち去ります。その後訪れたダム工事の現場監督を二人が同様の手口で殺した後、死にきれなかった水口が戻ってきて、エミコに結婚を申し込みます。
困った二人が結婚の杯と称して水口に毒入り焼酎を飲ませようとしたところで警官がやって来たのでエミコは水口を別室に隠します。警官とユミエが事に及ぼうとしたときまた誰かが訪ねてきたのでユミエは警官を水口とは別の部屋に隠します。
ふくろうの結末
訪ねてきたのはかつて村に住んでいたエミコの恋人の浩二でした。浩二は、母を死に追いやった相手を殺して逃走中で、生まれた場所で死のうと戻って来たのです。警官は浩二を逮捕しようとし、エミコは浩二をかばおうとします。
そして、警官が買春しに来たことに逆上して警官にピストルを向けた水口は逆に警官に射殺され、浩二も警官に射殺され、警官はユミエに鎌で殺されます。
一年後、すでにユミエとエミコも出て行って無人の開拓村の各家から九体の白骨死体が次々に発見されました。
以上、映画「ふくろう」のあらすじと結末でした。
「ふくろう」感想・レビュー
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快楽の後に動物に変えられ、殺され死んでいく愚かな男たち、小説「高野聖」のパロデイだろうか。怖、面白いドラマだ。
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現実離れの話で興味は薄かった。
しかし現実には洗脳された家族が家族を殺したり、
他人を殺す連続殺人事件が在ったりで、怖い世の中です。
とても面白くてはまって見いってしまいました。殺すシーンが有るのに、何故か何という映画か!とびっくりやらおかしいやら。新藤兼人さんの映画は素晴らしい!又見たいかも。ありがとうございました!