ジュブナイルの紹介:2000年日本映画。未来からやってきたロボットと共に地球を救うことになった4人の少年少女の冒険を描く。ALWAYS三丁目の夕日シリーズで知られる山崎貴監督の商業映画デビュー作。
監督:山崎貴 出演:香取慎吾(神崎宗一郎)、酒井美紀(木下範子)、鈴木杏(木下岬)、遠藤雄弥(坂本祐介)、清水京太郎(大野秀隆)、YUKI(松岡俊也)、ほか
映画「ジュブナイル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジュブナイル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ジュブナイル」解説
この解説記事には映画「ジュブナイル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジュブナイルのネタバレあらすじ:起
舞台は2000年の夏休みです。同級生のユースケ、トシヤ、ヒデタカは林間学校に来ていました。ある夜3人はバンガローの外に光る物体が落下するのを目撃しました。外に飛び出したユースケ達と同級生のミサキを加えて謎の物体が落下した場所に近づきました。そこには球体のロボットがいて、「テトラ、ユースケニアッタ」としゃべりました。4人はテトラを持ち帰り、押し入れで飼い始めました。高い知能を持っているらしいテトラはユースケたちが集めた金属片で体を改造していきます。同じころ、地球上空の10万キロの地点には巨大な宇宙船が停泊していました。さらに太平洋の沖には巨大な三角錐が出現していました。異星人はミサキの従姉の範子に成りすまして街のテレビで情報収集していました。体の改造が完了したテトラは今度はインターネットを使って知識を増やしたいと希望します。しかし4人は誰もパソコンを持っていなかったので、近所で変人として知られる神崎の店に忍び込みました。こっそりパソコンに接続していましたが神崎に見つかってしまいます。しかし神崎は4人を追い出すどころが、熱く自分の研究を語り始めました。その研究とはタイムマシンでした。試しにミサキの描いた絵を転送してみると、転送先は4人がテトラを見つけた場所でした。5人はテトラは未来から来たのではないかと考え始めます。
ジュブナイルのネタバレあらすじ:承
ある夜ユースケはテトラに組み込まれていたシステムを使った新しいロボットゲームを体験しました。そのロボットをユースケは「ガングリオン」と名付けました。翌朝、テトラはいなくなっていました。4人はテトラを探そうと決めて神崎の所へ向かいました。しかし出迎えた神崎は偽物の異星人でした。テトラの秘密を聞き出そうと迫る異星人でしたが、とっさにミサキが実験道具の液体窒素をあびせて動きを封じました。異星人から取り上げた小型の三角錐を手に入れましたが、誤ってスイッチを押してしまい、外のプールに放り投げます。しかし三角錐はプールの水を全て吸い込んでしまいました。この三角錐が太平洋上に出現したものと同じだと気づいた神崎はあの大きさなら地球の海を丸ごと持っていくことも可能だと推理します。地球の危機を感じた5人はテトラの捜索を開始します。夜になってユースケたちが神崎の所に戻ると神崎は異星人を酒に酔わせて情報を聞き出していました。その情報によると異星人は「ボイド人」いって海水の奪取と共にその時代にふさわしくない進んだ文明のオーバーテクノロジーを破壊する目的で地球にやってきたのです。神崎に成りすましたのはテトラを破壊するためでした。ボイド人は一瞬の隙をついてミサキを捕まえました。ボイド人はミサキを返して欲しければ21時までにテトラを連れてくることを要求して去っていきました。時間は後10分しかありません。混乱するユースケたちでしたが、その時テトラが「テトラ、ジュンビデキタ」と電話がかかってきました。轟音と共にサーチライトが付近を照らしました。慌てて飛びだしたユースケたちの目に飛びこんだのは実物大の「ガングリオン」でした。
ジュブナイルのネタバレあらすじ:転
ユースケはガングリオンに乗ってミサキの救出に向かいます。機内では謎の男からの励ましを受けユースケはボイド人と戦います。苦戦しながらもミサキを救出しましたが、追い詰められてしまいます。その時ボイド人から手に入れた小型の三角錐のスイッチをミサキが押してしまいます。三角錐の中にはまだプールの水が入ったままになっていました。宇宙船の中は水で溢れたまりかねたボイド人は逃げ出してしまいます。事態は無事に解決したかに見えましたが、テトラがユースケをかばってボイド人の攻撃を受けてしまいました。テトラの機能は停止してしまいます。直そうとするユースケでしたが、この時代の科学で不可能でした。打ちひしがれるユースケにミサキが「ユースケが大人になってテトちゃん直してあげればいいじゃない」と励まします。こうしてユースケがはいつかテトラを直すことを誓ったのです。
ジュブナイルの結末
それから20年の歳月が流れて2030年になりユースケとミサキは夫婦になっていました。ユースケは大学で科学を専攻し、研究者になっていました。そしてとうとうテトラを復活させる時がやってきました。その過程でユースケはガングリオンのメッセージの男が未来の自分だったと気づくのでした。そしてテトラを過去に送ったのは自分だったことにも。目覚めたテトラは大人になったユースケの再会を喜びます。神崎の研究所で久しぶりに顔を合わせたユースケ、ミサキ、トシヤ、ヒデタカは地球を救うために過去に送られるテトラを見送るシーンで物語を終わります。
小学生の時に映画館に見に行きました。実写版ドラえもんのような、でも今からきっと来るであろう素晴らしい未来を先に見ているような、希望に満ちた内容でとてもワクワクしたのを覚えています。テトラちゃんがとても可愛く、うちにも欲しいなと思ったり、最後の未来のユースケの家がとても近未来的だったので凄いと思ったり、子供の頃夢中で見たのを思い出します。若い時の香取慎吾さんや酒井美紀さんも魅力的でした。