いつかギラギラする日の紹介:1992年日本映画。神崎が率いる強盗団は、幾つもの銀行を襲い、大金を略奪したが一度の逮捕されず潜伏し、ほとぼりが冷めるのを待った。北海道に潜伏している仲間から良い仕事があると呼び出され、仲間が引き込んだ若者、角町の情報従い強盗を計画、実行に移し成功したが、獲物の総額5千万円と予定の四分の一しか手に入らず、それが元で角町が裏切り、金を独り占めした。仲間を殺され金を奪われた神崎は落とし前をつけるべく、地元のヤクザ、警察を巻き込み角町に襲い掛かる。深作欣二監督の下、北海道で荻原健一と木村一八が凶暴なまでに銃撃戦とカーチェイスを繰り広げるクライムアクション映画、
監督:深作欣二 出演者:萩原健一(神崎)、木村一八(角町)、千葉真一(柴)、荻野目慶子(麻衣)、多岐川裕美(美里)、石橋蓮司(井村)、原田芳雄(野地)、安岡力也、樹木希林、ほか
映画「いつかギラギラする日」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「いつかギラギラする日」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
いつかギラギラする日の予告編 動画
映画「いつかギラギラする日」解説
この解説記事には映画「いつかギラギラする日」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
いつかギラギラする日のネタバレあらすじ:起
3人の男達はプロの強盗でした。過去、幾つもの銀行を襲って大金を奪い、そして彼等は息を潜めました。暫くが経ち、強盗団のリーダー神崎と名乗る男は、自分の情婦で協力者の美里と、借金まみれのもう一人の仲間、井村と名乗る男を連れ、北海道に向かいます。北海道で3人は柴と名乗る男と再会します。柴は若い派手な女と暮らしていて、彼女は柴が強盗だと知っていました。柴は、麻衣と一緒に行くディスコの若いオーナー、角町を紹介します。角町は、開店間近に迫ったディスコの開業資金を必要としていました。しかし神崎達は会うなり、血気盛んな角町が若過ぎると立ち去ろうとします。角町はそれを説得しよう追い掛け外に出ますが、彼等に銃口を突きつけられ絶体絶命に陥りました。角町は隙を突き、ナイフを取り出して逃げようとしますが無駄で、神崎達は容赦なく発砲しました。ですがそれは全て空砲で角町を試す芝居でした。度胸を認められた角町は話を始めます。彼の狙いはリゾート施設から運び出される現金でした。金額は推定2億で、神崎が計画を立て実行に移しました。その計画は、滞りなく進み、彼等はケース4個を奪う事に成功しました。神崎達は廃屋に逃げ込みます。彼等は早速中身を確認しますが当てが外れ、彼等が手にしたのは予定の四分の一、5千万だけでした。角町は喚き、借金苦の井村は憔悴します。柴は角町に調べが甘いと説教をし、神崎は仕方がなくそれを山分けにする事を指示します。そんな時、鞄から覗く拳銃が角町の目に入ります。彼はそれに手を伸ばそうとしますが、それより早く井村が拳銃を奪い、金を独り占めしようと銃口を向けました。興奮する井村を神崎は何とか落ち着かせて裏切りを思い留まらせました。ですが、今度は角町が銃を奪い井村を射殺、柴を撃ちます。神崎も撃たれますがかすり傷を負っただけで逃げる事が出来ました。角町は金を掻き集め、廃屋をダイナマイトで爆破、用意していたスポーツカーで逃走しました。廃屋に戻った神崎は、まだ息のあった柴を助け出します。そこにRV車に乗った美里が駆け付け、二人を救出して行きました。逃げる途中柴は、麻衣の事だけを心配していました。
いつかギラギラする日のネタバレあらすじ:承
角町は柴のマンションに飛び込みます。そして寝ている麻衣を銃撃しましたがそれはマネキンでした。角町は逆に、隠れていた麻衣にショットガンで一撃を受けます。麻衣は彼が防弾チョッキを着ている事を確認すると、柴がまだ生きている、手筈が違うと詰り始めました。角町は5千万しか手に入らなかったと言い訳します。それに麻衣は怒り、悪戯を思い付いたように手錠を見付けます。そして角町をベッドに縛り付け、自分は角町の乗ってきた車で買い物に出かけました。神崎は馴染みの靴屋を訪ねます。靴屋は注文の靴を渡し、さっきまで履いていた神崎の靴に血痕を見付けると、店の奥に連れて行きます。そして棚の奥に隠し、揃えていた武器を示し、好きな物を持って行けと譲ります。神崎は拳銃2丁と大型のナイフを手にし、靴屋が秘蔵してた御禁制の古いアブサンを振舞われ送り出されます。ロックバンドが倉庫で練習をしているとそこに神崎が現れます。神崎は角町の居場所を聞きますが彼等は知らず、彼は痛め付けて聞き出そうとします。その時、角町と麻衣が一緒に写った写真が目に入りました。更にヤクザから借金催促の電話があり、そこへ向かいます。角町が拘束を脱しようと四苦八苦している所に麻衣が帰ってきます。麻衣は大金を持て余していました。角町は麻衣を泣き落すように金を返してくれと頼みます。麻衣はそれより、神崎をどうするかを相談し始めます。ヤクザの事務所に殴り込んだ神崎は組員を殴り倒し、組長を脅して金を取り戻そうとします。ですがまだ角町は来て居ませんでした。神崎は苛立ちながらも事務所を後にします。その時殺気を纏った怪しげな男とすれ違いました。神崎が帰り、組長はテレビで強盗事件の報道を見てそれと角町を結び付けます。組長はその金の横取りを考え、丁度現れた顔見知りの殺し屋に用心棒を依頼しました。神崎は別荘に潜んでいる美里に電話します。別荘では闇医者が柴の手術を行っている所でしたが、その難しさを嘆いていました。美里は神崎に、井村の妻が会って話がしたいと連絡を取って来た事を告げました。夜、神崎は井村の妻にと旅館で会い、何とか持ち出した井村の遺品を彼女に手渡します。そして事情を話し、手持ちの金を全部渡し口止めします。井村の妻はそれに応じ、旅館を後にしました。神崎はその後姿を追います。するとその先に麻衣の姿がありました。
いつかギラギラする日のネタバレあらすじ:転
神崎は麻衣の裏切りを既に察していて、麻衣もそれを隠す事なく彼を工場に誘い込みます。そこには角町が待ち伏せしていて1対2の銃撃戦が始まりました。3人は工場内をけたたましく暴れ回ります。銃声と怒号が飛び交い、角町は神崎を工場の外に追いますが、逆に窮地に追い詰められます。そこに麻衣が車で駆け付け神崎を海に突き落とし、その水面に銃撃を浴びせて勝ち鬨を上げました。騒ぎを聞きつけたパトカーの大群が押しかけて来て二人は逃げ出します。二人は車を暴走させ、遂に警察を振り切りました。別荘に戻る事が出来た神崎は医者から手当てを受け、美里の手料理で英気を養います。その時柴が目を覚まし、麻衣の事を聞いて来ました。神崎は真実を語らず、彼女は大丈夫だと答えます。柴は今回の一件を詫びますが息も絶え絶えでした。その様子から神崎は、何処で眠りたいと柴に聞きます。柴は海の底が良いと答え、神崎が良いゲームだったと言うと柴は一言二言答え、息を引き取りました。神崎は美里にレコードを掛けてやってくれと頼みます。港で麻衣は、角町に何故こうなったかと夢現に居るように聞きます。角町は金の所為じゃないかと言い、全部通り過ぎてしまうものだがと答えます。麻衣はそれを聞き、全てが自分を無視して素通りして来た人生を思い返します。角町は金を返してくれと頼みます。きっと店は半年で潰れてしまうだろうが、その半年、皆と自由を謳歌出来ると彼は言います。麻衣はそんな彼に、自分をちゃんと見てくれるなら金を返すと約束しました。麻衣は金を回収し、角町の待つ車に戻ります。角町はラジオの報道が神崎の事に触れて居ない事から彼の生存を疑います。その神崎は角町の店の前で騒ぎを起こします。警察が周囲を封鎖し、こけら落としにバンドとスタッフがやって来ますが神崎は彼らを店に監禁し、角町を待ち伏せします。角町はヤクザに支払いを店で行うと連絡し戻りますが、騒ぎを見て慌てて電話します。角町が店の前に居る事を知った神崎は、逃がそうとするバンドマン達を一睨みし店を出ます。角町は店から出てきた神崎、そして金を奪おうと集まったヤクザの車を見て事態を察します。角町は激昂してその場を離れ、神崎とヤクザはそれを追って、街を暴走し始めました。
いつかギラギラする日の結末
三つ巴のカーチェイスが港を走り抜けます。神崎が運転を誤り車を止めると、そこを角町と麻衣は狂ったように銃撃します。角町は神崎が怯んだ隙に金を持った振りをして囮になると言い、麻衣に店に逃げ込むよう指示します。麻衣は心細さに彼を引き止めますが、角町は神崎に追われ一人逃走を再開しました。一人取り残された麻衣は、大金を握りながらも孤独に怯えます。そこにパトカーが群れをなして現れました。麻衣は興奮を掻き立て、彼等の包囲を突破、角町を追います。角町はバスを奪い逃げようとします。しかし、その行く手をヤクザと殺し屋が立ち塞がりました。殺し屋はバスの運転手を射殺します。そして角町が運転を代わったバスに飛び付き、非常口から乗り込みます。角町は殺し屋に狙われバスを横転させてしまい、追って来たヤクザ、そして麻衣が連れて来た警察にも囲まれます。麻衣は車を止め、注目を集めようと銃を乱射します。しかし殺し屋の一発がそれを止めました。角町は殺し屋を撃ち、好機と言わんばかりに神崎も彼を撃ちます。倒れた殺し屋を見て角町は麻衣を車に乗せ走り去りました。ヤクザはバスに乗り込み角町が落して行った袋を見つけます。その中身が撒き散らされて金がないと知ると、神崎は角町を追いました。ヤクザもそれを察し角町を追おうとしますが警察が取り囲み、彼等を逮捕しました。夕闇の港を瀕死の麻衣を連れた角町のスポーツカーが逃げ、神崎のRV車が容赦なくで追い立てます。2台は激しく車体をぶつけ合いますが、最後には神崎が角町を横転させ止めました。角町は逃走手段を失い、神崎は諦めたような彼から金を奪い始めました。麻衣は死に、終わっちまったと呟く角町に、ギャングの旅に終わりなんてないと神崎は怒鳴ります。角町は煙草を咥え、神崎に火を求めます。神崎は彼の健闘を称え、ライターを探します。そして間合いが詰まった瞬間二人は同時にナイフを抜き、神崎は肩に、角町は首筋に、お互いのナイフを受けました。足掻く角町に神崎は、1、2分で死ぬんだ、好きな歌でも歌って死ねと蹴り飛ばして去って行きます。警察が駆け付け、若い警官が角町に相手の名前を聞きますが、角町は警官を煙に巻いて麻衣に手を伸ばして絶命しました。何重にも包囲を敷かれ、神崎は絶体絶命でした。彼は車を暴走させパトカーの群れを乗り越え逃げようと暴れます。ですが彼のRVは足掻くように海に飛び込み、車体は沈み、金だけが無情に浮かび上がって来ました。バスで移動する美里は、精魂尽きたような神崎を労わります。憔悴していた神崎ですが、その目に銀行の看板が入ってきました。神崎は必死に無視しようとしますが、目に映るのは看板だけでした。彼は徐々に興奮を覚え、慌ててバスを止めます。彼は笑みを浮かべ、バスが止まるのを心待ちにしていました。
以上、映画「いつかギラギラする日」のあらすじと結末でした。
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