劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!の紹介:2014年日本映画。『平成仮面ライダーシリーズ』第15作にして、“戦国武将”と“フルーツ”をモチーフに数多くのライダーたちがしのぎを削り合う“ライダー戦国時代”をテーマにした『仮面ライダー鎧武』。テレビシリーズの集大成となる今回はゲスト悪役に歌舞伎俳優の片岡愛之助を迎え、サッカーJリーグの全面協力のもと、テレビシリーズとは異なるパラレルワールドに迷い込んだ主人公・葛葉紘汰の闘いを描きます。
監督:金田治 出演者:佐野岳(葛葉紘汰/仮面ライダー鎧武(声)/闇の紘汰/仮面ライダー鎧武・闇(声) )、小林豊(駆紋戒斗/仮面ライダーバロン(声))、高杉真宙(呉島光実/仮面ライダー龍玄(声))、志田友美(高司舞)、久保田悠来(呉島貴虎/仮面ライダー斬月・真(声))、松田岳(ザック/仮面ライダーナックル(声))、百瀬朔(ペコ/仮面ライダー黒影・真(声))、白又敦(初瀬亮二/仮面ライダー黒影(声))、松田凌(城乃内秀保/仮面ライダーグリドン(声) )、青木玄徳(戦極凌馬/仮面ライダーデューク(声))、中山雅史(本人役)、山口智充(DJサガラ)、片岡愛之助(コウガネ/仮面ライダーマルス(声))ほか
映画「仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!の予告編 動画
映画「仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!」解説
この解説記事には映画「仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!のネタバレあらすじ:起
物語の舞台・沢芽市は異次元世界“ヘルヘイムの森”の植物による浸食により壊滅的な被害を受けていました。仮面ライダー鎧武こと葛葉紘汰(佐野岳)は、この日も怪人“インベス”と交戦していました。その時、紘汰の前に謎の少年・ラピス(田中偉登)が現れ、すぐそばにあったサッカーボールに興味を示しました。紘汰はサッカーのルールなど知らないというラピスに説明していたところ、ラピスは忽然と姿を消してしまい、その後を追う紘汰はラピスに導かれるように瓦礫と化したトンネルの奥へと突き進んでいきました。
トンネルを出た先は、沢芽市のサッカースタジアム「沢芽スタジアム」の
入場ゲートでした。沢芽市民は殆どが避難しているはずでしたが、スタジアムの客席はなぜか満席状態となっており、死んだはずの角居裕也(崎本大海)や仮面ライダー黒影こと初瀬亮二(白又敦)、仮面ライダーシグルドことシド(波岡一喜)の姿までありました。驚きを隠せない紘汰は、高司舞(志田友美)に言われるがままにサッカーのユニフォームに着替えさせられ、状況を理解できないまま半ば強制的にサッカーの試合に出場させられました。
紘汰はサッカーチーム「チーム鎧武」の一員として、仮面ライダーバロンこと駆紋戒斗(小林豊)率いる「チームバロン」と対戦することになりました。「チーム鎧武」には助っ人としてJリーガーの佐藤勇人選手(本人)が、「チームバロン」には駒野友一選手(本人)が参戦しており、紘汰は興奮を隠せませんでした。
試合は白熱した展開となり、戒斗はバロンに、紘汰は鎧武にそれぞれ変身、最終的に「チーム鎧武」が勝利を収めましたが、戒斗は紘汰に唐突に「戦いが終われば相手チームは友だ!」とフレンドリーに語りかけ、いつもの強気で高圧的な戒斗を知る紘汰は戸惑いを隠せませんでした。その頃、「チームバロン」の一員であるペコ(百瀬朔)の背中に謎めいた不気味な虫が止まり、こっそりと“邪悪の種”を植えつけていました。
劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!のネタバレあらすじ:承
街に出た紘汰は、沢芽市で今流行っているのはダンスではなくサッカーであることに気がつきました。元日本代表の中山雅史(本人)からもサッカーの腕前を認められた紘汰の前に再びラピスが現れました。ラピスは、サッカーが“誰も傷つく事のない戦い”であることに感銘を受けているようで、紘汰も今の活気に満ち溢れた世界が夢でなく現実であったらと願っていました。その一方で、いつもの阪東清治郎(弓削智久) のパーラー「ドルーパーズ」で仲間たちと戯れていた紘汰は、会話の中で禁断の“黄金の果実”の話題が飛び出したことに一抹の不安を感じていました。
その頃、呉島兄弟の自宅では、妻の見舞いに出掛けるという仮面ライダー斬月・真こと呉島貴虎(久保田悠来)を見送る、弟で仮面ライダー龍玄こと光実(高杉真宙)の姿がありました。光実は、貴虎は現在行方不明になっていること、そして本来は独身であることから何やら違和感を感じ取っていました。
同じ頃、「チームバロン」のアジトでは、邪悪の種に憑依されていたペコが突如仮面ライダー黒影・真へと変身、仮面ライダーナックルことザック(松田岳)に襲い掛かりました。そこへ駆けつけた戒斗はバロンに変身、黒影・真と対峙すると、を圧倒する。黒影・真の身体は植物に覆われて消滅していきました。その様子をラピスは密かに見ていました。時を同じくして初瀬も突如仮面ライダーグリドンこと城乃内秀保(松田凌)に襲い掛かり、その後も次々とライダー同士でいざこざが起こり、次々とライダーたちは植物に包まれて消滅していきました。やがてライダー同士の対立は仮面ライダーブラーボこと凰蓮・ピエール・アルフォンゾ(吉田メタル)と城乃内の連合軍、貴虎の軍団、そして戒斗の軍団と三つ巴の争いとなり、ライダーたちは消滅、その後には変身アイテム“ロックシード”だけが残されていました。
劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!のネタバレあらすじ:転
紘汰は裕也がなぜか“金のリンゴロックシード”を持っていることが気になっていました。裕也は偽物であることを見破った紘汰の前で、裕也はその正体であるコウガネ(片岡愛之助)の姿へと変化しました。コウガネは、ヘルヘイムの森を支配するオーバーロードが人工的に“知恵の実”を作り出そうとしたところ、副産物として誕生してしまった人造人間だったのです。コウガネは自分を封印したラピスに恨みを抱いていました。また、コウガネは人間の闘争心や憎しみの心をエネルギー源としており、自らを“新世代の神”と称して今の世界を滅ぼし、新世界を創造しようと目論んでいるのです。
コウガネは仮面ライダーマルスに変身、紘汰も鎧武に変身して対抗しますがマルスの圧倒的な強さに圧倒され、隙を突かれて邪悪の種を植え付けられてしまいます。
闇の力を手に入れた紘汰は仮面ライダー鎧武・闇に変身、ラピスや舞に襲い掛かり、駆け付けた龍玄やバロン、湊耀子(佃井皆美)までもやってきて仮面ライダーマリカに変身、鎧武・闇やマルスと対決しましたが圧倒的なパワーに苦戦を強いられました。
ラピスは自らの意識を鎧武・闇の心の中に飛ばし、心の奥底の紘汰に呼びかけました。ラピスの正体はオーバーロードであり、諸悪の根源であるコウガネを封印してもオーバーロード同士の争いは止まず、結果として自らの文明を滅ぼす羽目になったことを悔いていました。人の夢を操る能力を持つラピスは、紘汰から教えてもらったサッカーをヒントに誰も傷つかないで済む世界を創造しようとしたのですが、結局人類もまた怒りや憎しみの連鎖を止められないことを深く嘆きました。紘汰は心の葛藤に打ち勝ち、元の鎧武に戻るとマルスへの反撃を開始しました。
劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!の結末
鎧武とマルスは騎馬戦を展開、戦いの最中にこれまで消滅させられていたライダーたちが次々と復活を果たしました。鎧武の闘いを見て勇気づけられたラピスは、突如現れたDJサガラ(山口智充)からロックシードを受け取り、仮面ライダー冠へと変身しました。
マルスは真の姿である、巨大な炎に包まれる黄金のリンゴへと姿を変え、サッカーのゴールを形作ると自らの分身を複数人出現させました。一方の鎧武もバロン、龍玄、斬月・真、グリドン、ナックル、ブラーボ、黒影、黒影・真、マリカ、冠の11人が揃い、マルスが仕掛けたサッカーゲームに挑みました。冠はボールのような姿になり、マルスを倒すため自らを黄金のリンゴの中央へ蹴り込むよう促しました。鎧武らライダーは巧みなパス回しでマルス分身体をかわし、そして鎧武は必殺のシュートをマルスの本体に打ち込み、見事にマルスを打ち破りました。そして役目を終えたラピスは「これでやっと静かに眠れる…」と言い残して消滅しました…。
気が付くと、紘汰は元の世界である沢芽市の廃墟に戻っていました。紘汰はラピスの想いを汲み取り、誰も傷つかずに済む世界を作るために戦い続けることを誓いました。
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