RAMPO インターナショナル・ヴァージョンの紹介:1995年日本映画。江戸川乱歩の発禁処分となった『お勢登場』の話にそっくりの事件が発生しました。気になった乱歩が事件の現場に行くと、底には未亡人となった静子がいました。静子に魅かれる乱歩は、静子を助けるため、小説を書きはじめますが・・・という内容のミステリー映画です。この作品には3つのバージョンがあり、インターナショナルバージョンは、冒頭のアニメが長編になり、さらにサブリミナル効果が多用され、オリジナル部分が大きくカットされています。
監督:奥山和由 出演者:竹中直人(江戸川乱歩)、本木雅弘(明智小五郎)、羽田美智子(静子)、香川照之(横溝正史)、平幹二朗(大河原侯爵)、佐野史郎(検閲官吏官)、岸部一徳(カフェの主人、帝室美術館門番)、三代目江戸家猫八(骨董屋主人)、樹木希林(女中頭)ほか
映画「RAMPO」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「RAMPO」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
RAMPOの予告編 動画
映画「RAMPO」解説
この解説記事には映画「RAMPO」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
RAMPOのネタバレあらすじ:起
アニメーションから始まります。お勢は買い物に出かけました。夫は子供たちと、かくれんぼをすることになりました。そして夫は長持と呼ばれる衣裳箱に隠れますが、歌を閉めた時、留め金具が掛かってしまいました。長持から出られなくなった夫はお勢の帰りを待ちました。やがてお勢が帰ってくると、夫は長持の中で窒息死していました。江戸川乱歩の『お勢登場』の小説は検閲官によって発刊禁止となりました。この決定を目の前で聞いたのは江戸川乱歩と横溝正史でした。その後二人は『怪人20面相』の映画完成記念パーティーに呼ばれました。乱歩は挨拶をした後、ロビーに出るといつも夢や妄想で出てくる女性がいました。乱歩は夢遊病者のように女性に引き込まれました。
RAMPOのネタバレあらすじ:承
ある日横溝が乱歩に新聞の記事を見せました。それは骨董品屋で夫が長持の中で死んだ記事でした。内容は妻の静子がいない間、夫が子供たちと、かくれんぼをして長持に隠れて窒息死したという、乱歩の『お勢登場』と内容が同じでした。しかし『お勢登場』は発刊禁止でまだ一般的に世に出ていません。気になる乱歩は骨董品屋を訪ねると、お静が一人でいました。気に入った骨董品を差し上げると言われ、その日は帰りました。翌日も乱歩は骨董品屋に行きますが、店は閉店されていました。前には人殺しの張り紙も貼られていました。その後静子から手紙が届き、二人は会いました。静子は運転手つきの車で帰りますが、乱歩はタクシーで追いかけました。
RAMPOのネタバレあらすじ:転
乱歩は静子を助けるために小説を書き始めました。自分の分身である明智小五郎を登場させ、静子を助けようというものでした。大河原侯爵の妾となった静子の元へ行くため、明智がパラシュートで敷地内に降りました。すると飼い犬たちに噛まれ、もがいていると、大河原侯爵がやって来て屋敷に案内され手当てを受けました。そして大河原侯爵の還暦のパーティに参加するよう言われ、参加しそこで見違える静子を見つけました。夜、大河原侯爵は8mmフィルムのSEXシーンを静子に見せながら二人は交わっていました。その時静子の背中に刺青があるのがわかりました。そして女装した大河原侯爵の異様な日常生活に従わされている静子がいることを明智は感じ取りました。
RAMPOの結末
その後、静子は崖から大河原侯爵を突き落とし殺害しました。自分も死のうとしていることを知った乱歩は静子を助けるために骨董品屋に向かいました。そのころ明智は静子の目の前で長持に入っていました。骨董品屋によると静子は侯爵の家に行ったといいました。自分の小説同じでした。乱歩は侯爵の家に向かいました。迷宮のような中で静子を見つけました。静子は自分の妄想に出てくる女性そのものでした。乱歩の登場で明智小五郎は消えました。乱歩と静子は抱き合いました。そして現実なのか幻覚なのかわからないまま、二人は抱き合ったまま終わります。
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