恋空(こいぞら)の紹介:2007年日本映画。あの時出会わなければ、何事もなく過ぎるはずだった高校生活。一生一緒にいたいと決めたけれど、そう思った時には遅かった…。忘れることのできない恋を描いた物語。恋空は携帯Webサイトに掲載された小説が評判になり書籍化、そして映画化されました。女子高校生があらゆる壁を乗り越えながら、一人の男性を愛し続ける物語で、展開にスピード感があり、見ている方は終始ハラハラさせられる展開になっています。恋空は多くの女子高生が涙を流した映画とも言われています。
監督:今井夏木 出演:新垣結衣(田原美嘉)、三浦春馬(桜井弘樹 / ヒロ)、小出恵介(福原優)、香里奈(ミナコ)、臼田あさ美(咲)、中村蒼(ノゾム)、波瑠(亜矢)、深田あき(田原さおり)、山本龍二(桜井博一)、麻生祐未(桜井明美)、高橋ジョージ(田原勝治)、浅野ゆう子(田原安江)、ほか
映画「恋空」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「恋空」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
恋空の予告編 動画
映画「恋空」解説
この解説記事には映画「恋空」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
恋空のネタバレあらすじ:起
高校一年生の田原美嘉(新垣結衣)は、ごく普通の女子高生です。友人の亜矢(波瑠)が、隣のクラスのノゾム(中村蒼)と連絡先を交換しようと廊下で待っていると、桜井弘樹=ヒロ(三浦春馬)とノゾムが通りかかります。これが美嘉とヒロとの初めての出会いでした。
ある日、美嘉は学校で携帯電話を無くしてしまいます。図書館で携帯を探していると、美嘉の携帯が突然鳴り出し、やっと見つけることができました。かけてきたのは知らない男性からで、夏休みになると毎日のように知らない男性から電話がかかってきます。名前を尋ねても絶対に教えない男性。しかし美嘉は話しをするうちに、その男性にどんどん惹かれていきます。
そして夏休み最後の日が美嘉の誕生日だと知り、男性は始業式に誕生日を一日遅れで祝ってくれることを約束しました。そして始業式の日、プールで待ち合わせをした美嘉は、電話の相手がヒロだと知ります。見た目は金髪のヤンキーのヒロが、電話の相手だった現実を受け入れられない美嘉。しかしヒロのやさしさに触れ、二人は付き合うようになります。
授業を抜け出し、初めて行ったヒロの家でキスをして二人は結ばれました。しかし寝言でヒロが「咲…」と言うのを聞いてしまい落ち込む美嘉ですが、ヒロの純粋な一面に惹かれて信じることにします。
恋空のネタバレあらすじ:承
ある日、デーとの待ち合わせをしていた美嘉は、突然知らない男たちの車に乗せられてレイプされてしまいます。その夜、ヒロは美嘉を襲った相手を見つけ出して殴り、元カノの咲(臼田あさ美)が首謀者だと知りました。
翌日は学校を休んで母緒と一緒に病院へ行き、検査の結果美嘉は妊娠はしておらずホッとしますが、傷ついた心はなかなか癒されることはありません。そんな美嘉をヒロが迎えに来て、ヒロの自転車で一緒に学校に行きます。
学校に通い出した美嘉に、またしても咲から「ヒロにはふさわしくない」とメールが来るなど、ヒロのことを忘ることができない咲は、執拗な嫌がらせをし続けます。それでも二人は別れず、愛を育み合いました。
そんな中、美嘉はヒロとの子供を妊娠します。美嘉が妊娠を伝えると、ヒロは大喜びし、二人は子供を出産することを決めました。ヒロの両親に了承を得て、産まれてくる子供を楽しみにする二人は、次に美嘉の両親に挨拶に行きます。髪を黒く染め、頭を深々と下げるヒロ。
恋空のネタバレあらすじ:転
ある日、美嘉が学校から帰ろうとすると、咲に呼び出されます。咲に強く押されて転んでしまった美嘉は、クリスマスイブに流産してしまいました。ヒロと美嘉は大きなショックを受けますが、流産した子供のお墓まいりを1年に一度はしようと約束し、ますます強い絆で結ばれていきました。
そして高校二年生になった美嘉は、ヒロが学校に来ないことを心配します。メールをしても返信がなく、心配する美嘉。そんな時、亜矢からヒロの家で集まりがあると連絡を受けます。
美嘉が久しぶりにヒロの家に行くと、以前のように元気な姿がありました。大勢の友人たちが集まる中、ヒロが他の女の子とイチャつくところを見てしまい、ショックで家を飛び出す美嘉。
その翌日、ヒロは美嘉に突然の別れを告げます。ショックのあまり美嘉はしばらく何もできず、何も考えられませんでした。しかし、次第に気持ちが落ち着いていき、徐々に日常を取り戻していきます。
恋空の結末
そして一年後のクリスマスイブ、亜矢の紹介で大学生の福原(小出恵介)と会います。やさしい福原に惹かれるようになり、福原と付き合い始めた美嘉。美嘉の家族がばらばらになる危機を救ってくれたのも福原で、美嘉の父親は会社を手放すことになりましたが、家族がばらばらになることは避けられました。
そして高校三年生の美嘉は、お墓参りに来ていたヒロと出会います。ヒロは自分のことは何も語らず去っていき、高校の卒業式にも出席しませんでした。
そして大学生になった美嘉は、クリスマスイブに福原からプロポーズされます。お墓参りに来た美嘉は、ノゾムからヒロが末期のガンを患っていると聞かされます。「美嘉には幸せになってほしい」という願いからヒロは別れを選んだのだと知り、本当の気持ちに気づいた美嘉は福原と別れ、ヒロの元へと走ります。
病室に行くとベットに横たわるヒロがいました。二人で買った指輪をしているヒロを見て、美嘉は涙が止まりません。あと三か月生きられるかどうかというヒロと一緒にいることにした美嘉は、二人で一緒に病気と戦います。
会えなかった日々を埋めるように、毎日一緒にいる二人。ヒロは「亡くなった後は空になりたい」と言い、美嘉も「空を見上げるたびにヒロを思い出せる」と思いました。
しかし刻一刻とヒロの死は近づいており、永遠の別れが訪れようとしていました。
ヒロの死は突然やって来て、美嘉はヒロを看取ることができませんでした。憔悴している美嘉は橋から身を投げて後を追おうとしますが、ヒロの日記を読んで思いとどまります。そして空を見上げる美嘉でした。
以上、映画「恋空」のあらすじと結末でした。
「恋空」感想・レビュー
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学生でこの恋愛をしてよく乗り越えたなと感心しました。
つらいことが多々繰り返された日々で愛と言うものはこんなにもエネルギーになるのかと・・・。
美嘉とヒロは別れがくることになるけれど離れていてもずっと繋がっているように固く結ばれていると思います。
ヒロが最後に笑ってと願う場面は涙が止まりません。 -
ふとした時に見直したくなります。
深く、広く、儚げで、苦しく、それでもうれしくて、温かくて、幸せだと思う恋愛というのは、美嘉とヒロそのものだと思いました。
相手のことを思うというのはどういうことなのか、赤い糸より強く結ばれた絆奇跡より奇跡的な2人の出会いと人生。
序盤、連絡先をヒロが消していた理由など
自分の生きていく中で本当に大切なもののあり方を考えさせられました。
私は特に、河原のシーンでどう言った思いでヒロが美嘉に指輪を投げたのか、
それを考えると涙が止まりませんでした。
何度も見るから気づくこと、結末を知っていても願わずにはいられない
そんな映画です。 -
この映画はとてもよく考えられてできている映画だと思います。最初にカップル二人の出会いが、携帯電話にて匿名の通話で二人の中が近づいたことです。実は、その彼氏は、彼女がルックスで判断した場合全く選ぶはずではない、金髪の不良学生だったのです。しかし、電話していたことで、彼が温かい心の持ち主であることをすぐに実感できるところがよくできていると思いました。また、ストーリーの意外性もあり、女子高生がレイプされたり、彼氏との子どもをやどったり、結果的に流産してしまうなどの、ストーリーの深さがすごいと思います。また、二人で流産した子どものためのお墓を作るところも泣けました。さらに、一度は二人は別れることになるのですが、二人とも赤ちゃんの命日に必ずお墓前参りをするところも泣けます。結果的に、彼氏はがんにて死んでしまうのですが、その最後のシーンの携帯電話でのビデオ通話のシーンはとても泣けました。
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はじめましてこんなに泣ける映画に出会いました。私もこんな人に出会いたい…
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自分の好きな人のために、優もヒロも自分の気持ちを抑えて幸せを願えることに感動しました。ヒロはきっと赤ちゃんと美嘉を見守っていると思います。最後、美嘉の笑顔を見て亡くなるシーンは涙が止まりません。出会ってよかった2人だと思いました。大切なものに気づけ、苦しくて辛い思いをしたからこそ、とても強くなれた。そして幸せになれたことが1番です。
美嘉はこれからも頑張って生きて欲しいです! -
もう感動しすぎてボロ泣きです!!!!!!!!!!!!
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とても感動しました。
ヒロとユウ大好き‼
いろいろとあったけれどミカとヒロは強い絆で結ばれている気がしました。最後の瞬間まで大好きなミカと一緒にいれてヒロは幸せだったのではないかと思います。ミカにはヒロの忘れ形見をしっかり守っていって欲しいと思いました。