僕の彼女はサイボーグの紹介:2008年日本映画。「猟奇的な彼女」、「僕の彼女を紹介します」を手がけた韓国の映画監督、郭在容が日本で手がけた、彼女シリーズの第3弾としてつくられた作品です。未来から来た人造人間の少女と、彼女に惹かれていく青年の共同生活を描くSFラブストーリーです。
監督:郭在容 出演:綾瀬はるか(彼女)、小出恵介(北村ジロー)、桐谷健太(サトーケンタ)、吉高由里子(22世紀の学生)、佐藤めぐみ(嵐山女子高教師)、田口浩正(銃を乱射する男)、ドロンズ石本(警官)ほか
映画「僕の彼女はサイボーグ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「僕の彼女はサイボーグ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
僕の彼女はサイボーグの予告編 動画
映画「僕の彼女はサイボーグ」解説
この解説記事には映画「僕の彼女はサイボーグ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
僕の彼女はサイボーグのネタバレあらすじ:ジロー20歳
20歳の自分の誕生日11月22日に、大学生・北村ジローは、恋人が居なく、自分に贈るプレゼントを買いにデパートに来ていました。そこで奇妙なボディスーツの『彼女』と遭遇します。彼女はジローに付きまとい、レストランにも出現し、自分も誕生日だと一緒に食事をとります。彼女は驚くような大食いで、ワインもあびるように飲みました。その後も彼女にふりまわされ続けますが、一緒に過ごすうちにジローは彼女に魅かれていきます。しかし、彼女は、今から100年も先の未来からタイムマシンに乗って来たと言い残しを残し突然、姿を消します。
僕の彼女はサイボーグのネタバレあらすじ:ジロー21歳
ジローは、1年前の11月22日を思い出、同じレストランに食事にきました。そこに、あのときの彼女とそっくりな女性が出現します。だが、この彼女は、未来のジローが、彼女の記憶を移植した末来人でした。62年後のような車椅子のジローが、自分を悲惨な運命から守るために、作り上げて送り込んだサイボーグだったのです。彼女との奇妙な共同生活が始まります。キュートな外見と裏腹に彼女の行動は突飛で人間離れしていました。しかし、彼女はジローのピンチを幾度も救いました。ジローは次第に彼女に強く惹かれて行きますが、所詮はサイボーグなのか思いを伝えてみても彼女は反応しません。成就しない片想いに苦しみ、ジローは彼女を追い出してしまいます。
僕の彼女はサイボーグのネタバレあらすじ:東京大地震
別れていたある日、幼い日に飼っていた猫のラウルが戻って来たり、優しい心配りをしてくれたり、彼女に愛というものが芽生えて来た兆しが見えてきました。ところが、ある日、東京を大地震が襲います。瀕死のジローを救うため、彼女は再起不能の大ダメージを負ってしまいます。
僕の彼女はサイボーグの結末:ジロー83歳
半身不随となって年老いた科学者・ジローが居ます。2008年末の大地震の瓦礫から拾い集めた彼女を、61年の歳月を掛けて、ジローが記憶チップも含めた完全復元に成功していました。そして、2008年11月22日へとタイムトラベルさせていたのでした。翌2070年11月22日、彼女はジローの死を看取ります。それから月日が経ち、未来の博物館に、老いたジローと彼女が並んで展示されています。そして、オークション落札によって彼女そっくりの女性の手に渡ることになります。感情を持った彼女は、過去を偲んで涙を流し、新しい主人に2007年11月22日のジローに会うため旅立つお願いします。
以上が僕の彼女はサイボーグのあらすじと結末です。
「僕の彼女はサイボーグ」感想・レビュー
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北村ジローの人生はABCの3つが描かれています。
A:未来からタイムマシンで2007年11月22日にやってきた「彼女」に会い、2008年11月22日に銃撃され、「彼女」に似せた「彼女☆」を創り過去に送った。
B:2008年11月22日に「彼女☆」に助けられ未来が変わり、東京大地震で破壊された「彼女☆」を62年かけて復元し、「彼女☆」に看取られて亡くなる。
C:東京大地震後に「彼女」に再会し、新たな未来へ。
「彼女」はB→A→Cの順に関係します。「彼女☆」はAで創られ、Bで破壊され、再生されます。Cではどうなるか不明です。
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綾瀬はるかさんが大好きだったので、この映画の存在を知りました。綾瀬はるかさん演じるサイボーグが、時空を超えてやってくる設定が面白いです。また、サイボーグが怪力の持ち主で、正義の味方であることも面白い設定でした。最後に、大地震が来て主人公の男性をサイボーグが助けるのですが、その時に、自分の体をちぎってまで、男性を助ける姿が泣けました。また、設定的に面白かったのが、最後の最後に男性の元にサイボーグが帰ってくるのですが、実はそれは未来から来た生身の人間であるという設定には驚かされると同時に、感動しました。
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この映画はとてもよくできた映画だと思います。綾瀬はるかさんが、サイボーグ役と生身の人間役と一人二役やっている設定が面白いです。最後のシーンの全てのからくりがわかったところでは、感動を覚えました。また、思っていたよりも壮大なストーリーで、その意外性がよかったです。
映画「ICHI」やドラマ「精霊の守り人」でも思いましたが、綾瀬はるかはおっとりしているように見えながら、実はなかなか見事な身体能力を持っているようです。この作品でも体のキレは抜群だし、体幹が強いのか、サイボーグらしい強固な感じがよく表現されています。芝居は肉体表現なのに、その下手さを隠そうと表情ばかりを見せたがる撮り方が増えているのに対し、綾瀬はるかは体で表現できるいい女優です。