お受験の紹介:1999年日本映画。会社の陸上部に所属し、マラソン大会に出ることが生きがいの富樫の家庭では、6歳の娘の真結美がお受験を控えていました。妻の利恵にまかせっきりでしたが、富樫が子会社の役員になってから、生活は徐々に変わり始めました・・・というロックシンガー矢沢永吉主演のヒューマンドラマです。
監督:滝田洋二郎 出演者:矢沢永吉(富樫真澄)、田中裕子(富樫利恵)、大平奈津美(富樫真結美)、西村雅彦(橘要塾長)、大杉漣(吉本監督)、余貴美子(千秋みどり)、鈴木一真(中村橋夫)ほか
映画「お受験」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「お受験」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
お受験の予告編 動画
映画「お受験」解説
この解説記事には映画「お受験」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
お受験のネタバレあらすじ:起
富樫真澄(矢沢永吉)は健美食品という会社の陸上部に所属し、実業団マラソンに出場する選手でした。この日も大会があり、それなりの成績で、試合後に打ち上げがありました。打ち上げの2次会は富樫の自宅でした。年齢のこともあり、富樫は次のレースがラストランだと言っていました。何故か富樫に突っかかってくる若者の中村(鈴木一真)がいましたが、富樫は大人であまり相手にしませんでした。
妻の利恵(田中裕子)と娘の真結美(大平奈津美)が帰って来ると、あいさつをしない真結美に利恵の張り手が飛びました。すると礼儀正しく真結美は挨拶をしました。真結美は6歳ならが、有名小学校に入学するため『お受験』の教育中でした。教育は主に妻の利恵が行い、真澄はタッチしていませんでした。塾の面接実践に行った真澄は、マラソンンに例えたことしか話せませんでした。一方、利恵は、面接勉強をして、面接用の話をしました。このちぐはぐな状態に、塾長夫妻はこのままでは受からないと言いました。
お受験のネタバレあらすじ:承
人事異動が発表された会社で、真澄は専務から『夜、付き合え』と誘われました。高級クラブに行くと専務がこう切り出しました。『子会社の健美ビューティーへ出向してくれないか』と言い、『子会社での役職は役員で、給与も上がりマラソンも続けられる』というものでした。富樫は迷わず了承しました。子会社に行った富樫の生活は一変しました。秘書が付き、社内では部下たちが全員気を使ってくれました。家庭内でも利恵は真澄の地位を喜び、真澄も地位に合った学校に行くんだと真結美に話しました。
富樫は地方の支社へ出張に行きました。コンパニオン付の宴会が始まりました。その時『健美ビューティー』の倒産を知らされました。支社長によると、本社の負債を子会社に回しての計画倒産ではないか?と言いました。富樫は社長の本多(本田博太郎)の自宅に行きました。本多は富樫に、陸上部を作るからうちの会社に来てくれと誘った男でした。社長の胸ぐらをつかんで問い詰めますが、全て自分が悪いとしか言いませんでした。
お受験のネタバレあらすじ:転
役員だったため、退職金も貰えず、翌日から出社すると言って1日どこかで潰していました。ある日、塾をさぼった真結美に会い、二人は親子として真剣に話し、真剣に遊びました。そして迎えた面接実習の日に、真澄は面接官役の塾長夫妻に会社が倒産して無職になったことを話しました。動揺した利恵は、その場で今後は私が働いて養っていくとタンカをきりました。
翌日から利恵が働き、真澄が家事や真結美の塾のお供をし始めました。すると真結美は素直になり、言う事を聞き始めました。健美食品の陸上部の廃部の会が行われ、全員が会社から解雇されていました。中村は湘南マラソン大会に一般枠で出場すると言い、富樫に一緒に走ろうと言いました。周りのメンバーからは実業団のプライドはないのか!と言われますが、中村は走るのにプライドはいらないと言いました。この言葉に富樫は同調し、利恵に湘南マラソンに出ると言いました。しかしその日は真結美の入学試験の日でした。
湘南マラソンに出ると決めた真澄は、利恵の親に金の援助をしてもらうより、身の丈の合った学校へ行かすべきと言って、利恵と言い争いになり、利恵の顔を平手で殴ってしまいました。
お受験の結末
真澄は家を出て中村の部屋にいました。中村の彼女がレースを控えて会ってくれないと言い、真澄は助言しました。湘南マラソンが始まりました。富樫と中村は快調なペースで走っていました。同時に利恵と真結美は小学校の入学試験を受けていました。レースも後半に入りました。ラスト近くで水分を補給した富樫は、コースを外れ線路の上を走り始めました。
小学校では面接の順番が近づいていました。中村は富樫が別方向に走るのを見ながらラストスパートをかけました。そしてゴール前のグランドに入った時、中村の彼女が必死で応援していました。小学校では面接の順番が回って来ました。そこに真澄はいません。
利恵と真結美が自己紹介をした時、真澄がマラソンのスタイルのままで面接会場に入って来ました。真澄は包み隠さず本音で話しました。すると利恵も真結美も本音で話し始め、笑顔の絶えない面接になりました。最後は真澄ら3人と、面接官の3人も大笑いしていました。
以上、映画「お受験」のあらすじと結末でした。
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