ワンダフルライフの紹介:1999年日本映画。亡くなった人々がある施設の中に入って行き、そこで自分の一番大切な思い出を選ぶ。施設のスタッフは選ばれた思い出を映像化し、人々はその思い出を胸に死後の世界へと旅立っていく。「幻の光」に続く是枝裕和監督の2作目の映画。
監督:是枝裕和 出演:ARATA/井浦新(望月隆)、小田エリカ(里中しおり)、寺島進(川嶋さとる)、内藤剛志(渡辺一朗)、香川京子(渡辺京子)、伊勢谷友介(伊勢谷友介)、谷啓、原ひさ子、阿部サダヲ、ほか
映画「ワンダフルライフ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ワンダフルライフ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ワンダフルライフの予告編 動画
映画「ワンダフルライフ」解説
この解説記事には映画「ワンダフルライフ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ワンダフルライフのネタバレあらすじ:起
ある月曜日、亡くなった22名の人々が施設の中に入って行きます。そこでは番号順に名前が呼ばれ、面接が始まるのです。面接では、施設にいる期間は一週間であることと、3日間で「人生の中で一番印象に残った大切な思い出を選ぶこと」が言い渡されます。
その思い出をスタッフが映像化し、土曜日にその映像を見て、思い出が鮮明に蘇った瞬間に、その思い出だけを胸に死後の世界に旅立つのだとも説明されるのです。
順調に思い出を選択できる人もいれば、思い出を振り返りたくないという人や、選ぶつもりの無い人など様々な人がいます。
ワンダフルライフのネタバレあらすじ:承
スタッフはなんとか思い出の映像を作成するために、根気強く人々と向き合います。水曜日は思い出を選ぶ期限の日ですが、渡辺一朗(内藤武敏)という老人は思い出を選びきれず、自分の人生が記録されたビデオを見ることになります。
望月隆(ARATA)と里中しおり(小田エリカ)が渡辺の部屋を訪ねると、彼は新婚当時のビデオを見ていて、それを見た望月は、自分が渡辺の担当になりたいと上司に申し出るのでした。
施設のスタッフも皆亡くなっていて、川嶋さとる(寺島進)は娘が成人するまではと働いており、望月は戦争が原因で亡くなってからずっと施設のスタッフを務めていたのでした。
ワンダフルライフのネタバレあらすじ:転
金曜日に人々はスタジオのような場所に連れて行かれ、最終の打ち合わせをしますが、思い出を選びきれない渡辺と伊勢谷(伊勢谷友介)は時間を持て余し、庭で話をしています。
渡辺は再度ビデオを見直して、妻・京子と一緒に行った映画を一番の思い出に選びました。渡辺は選択に時間が掛かってしまったことを望月に謝りますが、望月はスタッフが皆思い出を選びきれなかった人間なので、気にする必要はないのだと渡辺に告げます。
そしてスタジオでは、スタッフ総出で思い出の映像化が進められていくのでした。
ワンダフルライフの結末
雪が降る土曜日、スタッフによる楽団に引率され、人々は試写室に入り、各々の思い出の上映会が開催されます。そんな時、望月は渡辺から手紙を受け取ります。
望月は渡辺の妻・京子のいいなずけだった相手で、望月は渡辺にその事を黙っていたのですが、渡辺も気付いていたことが手紙には記されていました。
そして、しおりがフィルムを探し出し、京子が亡くなった時の思い出の映像を見てみると、望月との思い出が映像化されていました。望月は50年経ち、やっと思い出を選ぶことができ、日曜日に望月の映像が撮影されます。
試写室で再現映像を見た望月は、明かりがついた時にはその姿を消していたのでした。
そして、月曜日、新たな一週間が始まる時、伊勢谷がスタッフとして加わることになるのです。
以上、映画「ワンダフルライフ」のあらすじと結末でした。
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