侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦の紹介:2009年日本映画。『スーパー戦隊シリーズ』第33作『侍戦隊シンケンジャー』初の劇場版にして松坂桃李の映画初出演・初主演となった作品です。本作はゲストに『超力戦隊オーレンジャー』オーブルーならびに『水戸黄門』の5代目格さんを演じた合田雅吏と『水戸黄門』の2代目格さん・大和田伸也を迎え、レギュラーメンバーの伊吹吾郎(3代目格さん)を含めて『水戸黄門』の歴代格さんが3人も集結する話題作となりました。
監督:中澤祥次郎 出演者:松坂桃李(志葉丈瑠/シンケンレッドの声)、相葉裕樹(池波流ノ介/シンケンブルーの声)、高梨臨(白石茉子/シンケンピンクの声)、鈴木勝吾(谷千明/シンケングリーンの声)、森田涼花(花織ことは/シンケンイエローの声)、相馬圭祐(梅盛源太/シンケンゴールドの声)、伊吹吾郎(日下部彦馬)、合田雅吏(志葉列堂/初代シンケンレッドの声)、唐橋充(腑破十臓(人間体・声))、大和田伸也 (脂目マンプクの声)、西凜太朗(血祭ドウコクの声)、朴璐美(薄皮太夫の声)、チョー(骨のシタリの声)、宮田浩徳(ナレーション/スシチェンジャーの声)ほか
映画「侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦の予告編 動画
映画「侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦」解説
この解説記事には映画「侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦のネタバレあらすじ:起
2009年(平成21年)の夏。脂目マンプク(声:大和田伸也/演:日下秀昭、清家利一)率いる外道衆の中の外道衆「クサレ外道衆」の大軍1万が出現しました。「侍戦隊シンケンジャー」はクサレ外道衆を迎え撃つため出撃、シンケンゴールド(声:相馬圭祐/演:岡元次郎)も巨大ロボ「ダイカイオー」で出撃しますが、あまりの大軍に3日間休まず戦い続けて、疲れも極限に来てしまいました。
敗色濃厚となったシンケンジャーは、本拠地「志葉家の屋敷」に撤退を余儀なくされ、メンバーは怪我の手当てを受けました。シンケンジャーのリーダー・志葉丈瑠(松坂桃李)は、後見役の日下部彦馬(伊吹吾郎)から初代シンケンジャーが使ったという伝説のアイテム「初代秘伝ディスク」のありかが判明したとの報告を受けました。
300年前、初代シンケンレッド・志葉列堂(合田雅吏)はこの秘伝ディスクを使って脂目マンプクを封印することに成功しました。しかし、戦いの後にこの秘伝ディスクは行方不明となり、今では何と敵の陣地である「幻竜神社」にあるというのです。
谷千明(鈴木勝吾)は「行くっきゃねえだろ」と敵陣に乗り込む決意を固めましたが、全員が負傷しているうえに梅盛源太(相馬圭祐)の「折神」もダメージが酷いことから、白石茉子(高梨臨)は「余計な戦いは避けるべき」といさめ、丈瑠は「俺がマンプクならここで一気に叩く。多分、明日にも」として、体力を温存しながら秘伝ディスクを回収する考えを示し、池波流ノ介(相葉裕樹)と、花織ことは(森田涼花)に作戦立案を命じました。
侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦のネタバレあらすじ:承
三途の川に浮かぶ外道衆の拠点「六門船」では、総攻撃を翌日に控えて総大将気取りのマンプクを薄皮太夫(声:朴璐美/演:蜂須賀祐一)と、骨のシタリ(声:チョー/演:大林勝)は快く思っていませんでした。マンプクはシンケンジャーを倒した暁には、人間界を“家臣”に与えると宣言、“家臣”呼ばわりされた薄皮太夫と骨のシタリは不満を抱きました。
そこにマンプクを封印から蘇らせた張本人である外道衆の首領・血祭ドウコク(声:西凜太朗/演:日下秀昭)が現れ、「てめえがシンケンジャーを殺ってくれるのならありがてえ話だ。せいぜい頑張りな」と檄を飛ばしました。
丈瑠・流ノ介・茉子・千明・ことはは、ハリボテの変装をして「幻竜神社」に乗り込み、敵戦闘員“クサレナナシ連中”に酒を飲ませて懐柔することに成功しました。丈瑠と茉子は神社の中に入り、まんまと初代秘伝ディスクを入手することに成功しました。
丈瑠は秘伝ディスクを武器「シンケンマル」にセットすると、列堂のホログラムが投影され、「正しく相応しき者、いずれ力を目にする」というメッセージが流れました。しかし、メッセージはこれだけであり、マンプクを倒す手がかりは得られませんでした。
なす術もなく肩を落とすシンケンジャーでしたが、神社に幼い姉弟(松本梨菜、加部亜門)が現れ、「みんなを怪物から助けてください。父さんも母さんも助けてください。お願いします」と祈りを捧げました。シンケンジャーは自分たちは神様じゃないけど人を助けることはできると、改めてマンプクと戦う決意を固めました。
侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦のネタバレあらすじ:転
丈瑠の「出陣だ!」を合図に、シンケンジャーの5人は夜明けを待って正々堂々とマンプクの大軍の前に現れました。「狙うはマンプクの首ひとつ。一筆奏上!」丈瑠はシンケンレッド(声:松坂桃李/演:福沢博文)に、流ノ介はシンケンブルー(声:相葉裕樹/演:押川善文)に、茉子はシンケンピンク(声:高梨臨/演:人見早苗)に、千明はシンケングリーン(声:鈴木勝吾/演:竹内康博)に、ことははシンケンイエロー(声:森田涼花/演:橋口未和)に変身しました。
シンケンジャーは“モヂカラ”で召喚した馬に乗り、名乗りを上げながら敵陣に突入していきました。「天下御免の侍戦隊シンケンジャー、参る!」
ブルー・ピンク・グリーン・イエローがクサレナナシ連中を引き付けている間に、シンケンレッドはマンプクに一騎打ちを挑みました。戦いの様子を遠巻きに見ていた外道衆の腑破十臓(唐橋充)は「シンケンレッド。マンプクごときに殺される前に、俺と…」と戦いに割って入ろうとしましたが、そこに源太が「悪いな、あいつはお前の相手をしてる暇はねえ。俺が面倒を見てやる」と言うとシンケンゴールドに変身して腑破十臓と戦い始めました。
シンケンレッドは本陣に乗り込み、マンプクと一騎打ちを始めました。マンプクは「先祖にも倒せなかった拙者をお前が倒せるかな? 並大抵の腕では拙者を斬れぬよ」と挑発、シンケンレッドは「烈火大斬刀」を召喚して立ち向かいましたが、圧倒的な力の前に苦戦を強いられました。
マンプクは「武士の情けだ。クサレナナシではなく拙者が地獄に送ってやろう。拙者を完全に葬れなかった先祖を恨め」と、とどめを刺そうとしたその時、列堂のメッセージの真意に気付いたシンケンレッドは初代秘伝ディスクをシンケンマルにセットし、マンプクの肩の「力」の形をした傷に突き刺しました。「やっと分かった。これが初代レッドが俺たちに託した力だ!」
侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦の結末
初代シンケンレッドはマンプクの肩に初代秘伝ディスクの力を封印していたのです。初代秘伝ディスクはマンプクから力を吸収して真の姿となり、シンケンレッドは「ハイパーシンケンレッド」にパワーアップしました。
ハイパーシンケンレッドは初代シンケンレッドが使っていた武器「キョウリュウマル」を召喚し、伸縮自在なその特性を利用してクサレナナシ連中を一人残らず一掃すると、5人全員でマンプクを斬り捨てました。「成敗!」
爆散したかと思われたマンプクは「このまま終わるわけにはいかぬ!」と最後の力を振り絞って巨大化、シンケンジャーは巨大ロボ「テンクウシンケンオー」に乗り込みました。
その様子を見ていた腑破十臓は「シンケンレッドを死なすなよ」と、戦いを中断して立ち去り、折神を使えないシンケンゴールドは「みんな、負けるな!」とエールを送りました。
マンプクは真の姿であるグロテスクな巨大怪物へと進化を遂げ、テンクウシンケンオーは反撃を受けて、ただの「シンケンオー」に戻ってしまいます。シンケンジャーはいよいよ追い詰められたその時、初代秘伝ディスクが光り出し、列堂の秘められていたメッセージが再生されました。「未来のシンケンレッド。一代で敵わぬ敵も時を超えて力を合わせれば…」
シンケンジャーは、時を超えて初代の力と現代の自分たちの力を合わせれば勝てると確信、「恐竜折神」を召喚させて反撃を開始しました。シンケンオーは恐竜折神と合体して「キョウリュウシンケンオー」となり、必殺技「キョウリュウマル天地一閃」を炸裂させてマンプクを倒しました。
最後はシンケンゴールドの掛け声で、シンケンジャーや彦馬、黒子たち、神社に祈った姉弟らは勝利の三本締めを行いました。「これにて一件落着!」
以上、映画「侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦」のあらすじと結末でした。
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