幕末純情伝の紹介:1991年日本映画。つかこうへい原作の同名小説の映画化。新撰組の沖田総司は実は女だったという奇抜な設定に土方歳三や坂本龍馬を絡ませた見事な三角関係を作り出し、史実に沿った話に面白おかしく話を付け加えたコメディ作品です。
監督:薬師寺光幸 出演:渡辺謙(坂本竜馬)、牧瀬里穂(沖田総司)、杉本哲太(土方歳三)、伊武雅刀(近藤勇)、木村一八(岡田以蔵)、伊藤敏八(中村半次郎)、角田英介(井上源三郎)、貞永敏(山南敬助)、野崎海太郎(原田佐之助)、五島拓弥(永倉新八)、友居達彦(藤堂平助)、財前直見(深雪)、松金よね子(お登勢)、桜金造(西郷隆盛)、石丸謙二郎(大久保利道)、榎木孝明(松平容保)、柄本明(桂小五郎)、津川雅彦(岩倉具視)、ほか
映画「幕末純情伝」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「幕末純情伝」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「幕末純情伝」解説
この解説記事には映画「幕末純情伝」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
幕末純情伝のネタバレあらすじ:起
時は幕末時代、近藤勇(伊武雅刀)と土方歳三(杉本哲太)は、新撰組に入隊する隊員を募っていました。
そんな二人の前に道場破りのように現れたのは沖田総司(牧瀬里穂)という美青年で、見事な剣さばきで数人の男達を峰打ちであっという間に打ち倒してしまいます。その見事なまでの腕前が目に留まり、沖田総司は新撰組入りとなります。
舞台は変わり、屋形船で宴会をしている一行がいました。大声で倒幕を叫ぶ坂本龍馬(渡辺謙)と桂小五郎(柄本明)。そんな二人を沖田総司が加入した新撰組が襲撃をかけます。
切り合いが繰り広げられる中、坂本龍馬は何故か沖田総司に抱きつき、口説き始めるのでした。驚き戸惑う沖田総司でしたが、結核を患っていた沖田総司は吐血して倒れてしまいます。
幕末純情伝のネタバレあらすじ:承
この新撰組の活躍が話題となり、新撰組の知名度はグングン上がっていきます。特に沖田総司の人気は物凄く、美青年である沖田のファンになる女性がたくさん現れました。
そんな中、坂本龍馬は西郷隆盛(桜金造)や大久保利通(石丸謙二郎)に反し、朝廷と幕府の大連合政権を目論んでいました。さらに謎の女スパイも絡み、京都の町は混乱を極めていきます。
新撰組の勢いと共に、沖田総司は女なのではないかという噂が町中に流れていきます。
幕末純情伝のネタバレあらすじ:転
実は女だった沖田は密かに土方歳三に想いを寄せていました。しかし土方の想いは謎の女スパイに向いていたのです。さらには沖田が女性だと知った坂本龍馬が猛アタック、それぞれの想いが交わることなく進んでいくのでした。
新撰組の活躍をよそに、活躍することで発生した器物破損の請求書が溜まりに溜まり、彼らのスポンサーであった松平容保(榎木孝明)は頭を抱えた末に、新撰組は全員クビになってしまいます。
さらに桂小五郎が沖田総司をさらい、連れ去ってしまいます。それを知った坂本龍馬と土方歳三がいきりたって共に斬り込んで行くのでした。それは危険な特攻でしたがどうにか沖田を救いだし、逃げ出した三人は寺田屋旅館に逃げ込みます。
幕末純情伝の結末
そしてシャモ鍋をはさんでいると、桂小五郎率いる一軍が旅館を取り囲みました。偽の倒幕の密勅を理由に坂本龍馬を始末しにやってきたのでした。
その状況に観念した坂本龍馬は、脇差しを取り沖田に襲いかかろうとします。しかしそれはまるで自決のようでもありました。坂本龍馬の気持ちを汲み取った沖田総司は、仕方なく坂本龍馬を斬りつけます。
惚れた女に斬られて死ぬ… その見事なまでの死に様、そして満足そうな顔で死んでいった坂本龍馬の亡骸を、沖田と土方はただ見つめることしか出来ませんでした。
以上、映画「幕末純情伝」のあらすじと結末でした。
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