サーダカーの紹介:2007年日本映画。沖縄でユタと呼ばれる霊能力者の中でも特に強い力を持つサーダカーの母を持つ娘のミキとヒトミ。母の死後、ユタとして目覚める姿を描いた沖縄発のミステリーホラー作品です。全編沖縄らしさを出し、ラストにはズッコケまである、ちょっとかわった映画です。
監督:川端匠志 出演者:桃原遥(ヒトミ)、新城愛理(ミキ)、吉田妙子(おばさん)、内田周作(新城)、峰岸徹(玉城)ほか
映画「サーダカー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サーダカー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「サーダカー」解説
この解説記事には映画「サーダカー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サーダカーのネタバレあらすじ【第一話・覚醒】
社会人のミキと高校生のヒトミは仲のいい姉妹。ヒトミが交通事故に遭い入院します。退院後、ヒトミは自宅で静養していると、幽霊が見えるようになりました。そしてヒトミはミキに、死んだ母の事をしきりに聞くようになります。
近くでバーを経営するおばさんがやってくると、ミキはヒトミが最近おかしい事を話し始めます。二人の話し声が気になりベッドから起き上がったヒトミは「誰か助けて」という声を聞いて倒れます。おばさんは「ヒトミは体が悪いんじゃない、車の事故で能力が目覚めたんだ」と言います。そしてヒトミが意識を取り戻すと叔母さんが話し始めます。
「あなたたちのお母さんは、霊能者のユタで、特に強い霊力を持ったサーダカーと呼ばれていた。その強さの為に死ぬことになった。死ぬ前、同じユタである私に、二人の面倒を見てくれと言った。そして今、ヒトミが母の血を継ぐべき強い能力に目覚めた。ヒトミを、シニマブイという死霊が狙っている」と言いました。
ヒトミは「私に助けて!という女の人を助けたい」と言います。おばさんは「それなら儀式をやろう」と言います。儀式が始まると、女性の霊が出てきてヒトミが”助けたい”と祈ると、ヒトミの体に霊が吸い込まれました。そしておばさんをミキの車で送っていると、一人の男が目の前に現れます。おばさんは「シニマブイが出てきた」と言います。
おばさんとミキは、ヒトミが幼い頃に誘拐された話をします。ヒトミの監禁場所をみつけたのがミキで、警察がかけつけると誘拐犯の新城は死んでいました。この新城は母親の客で、「死んだ娘の霊に会わしてくれ」という頼みを、母が「娘さんはシニマブイになったから、家族に不幸が来ないようにマブイワカシという儀式をする」といって、儀式をやってしまった事で恨んでいました。しかし母が死んだため娘のヒトミを誘拐したという事でした。
話が終わるとヒトミの同級生のユキエがやってきます。ユキエには新城が憑りついていて、ヒトミはさらわれます。ミキはヒトミがあの倉庫にいる様子が見えました。ミキとおばさんは倉庫に向かいます。ヒトミが椅子に縛られていて、幼い時の状況と同じでした。
あの日、ミキはヒトミを助けるために倉庫に入りました。しかし新城に見つかりナイフで切られました。ミキは自分の血の付いたものを自由に動かせる能力があり、そのナイフで新城を刺殺したのでした。
その時、ユキエがナイフで襲ってきました。切られたミキは、能力を殺すためにヒトミにかぶせた仮面を自分の血をつけて外します。ヒトミはユキエから新城を取り除き、自分に取り込みます。あの時新庄は、娘に会うためにマブイワカシを取り除く儀式を、母の血を引くヒトミを使って行おうとして誘拐したのでした。
サーダカーのネタバレあらすじ【第二話・運命】
学者の玉城がノルエンイ御嶽で、変な模様の石を発見します。一方、ミキは夜道で塀に張り付く人々を沢山見ました。おばさんに相談すると、霊能力が上ったことを認め「60年周期の区切りに当たる。60年ごとにあの世とこの世が近くなるからこんな現象になる」と言います。
そのころユキエの部屋にユタの女性が来るようになりました。ヒトミに「イカサマのユタが来る」と電話をすると、心配したヒトミとミキがユキエを訪ねます。するとユキエは「もう大丈夫」と言います。仕方なく二人が帰っていると、腕に変な模様が付いた女子高生を見かけます。気になったヒトミが声をかけました。
その夜、その女子高生が死体で発見されました。ヒトミはおばさんを訪ねて話をしますが、おばさんは「知らない」と言います。一方、ミキはユキエの部屋を訪ね、ユタに引き込まれました。
女子高生の葬儀が自宅で行われていて、見ていると玉城が声をかけます。その時、玉城が変な模様を描いた紙を持っていたため、ヒトミは玉城の家に行って話を聞きます。玉城は「ノルエンイの御嶽で見つけたものだ」と言い、それ以上のことはわかりませんでした。
刑事が玉城を訪ねてきます。捜査に行き詰っていたのです。刑事は「60年前も120年前も同じ事件が同じ場所で起っている。被害者は全て若い女性で、それぞれ6人ずつだ。今回は5人なので6人目が狙われている」と言います。玉城が色々調べると、被害者は全て処女であることがわかり、現場を線で結ぶとノルエンイ御嶽が中心になることから、何かを封印しようとしているのではと考えます。
ミキは、浴槽で縛られていました。自分の手をガラス片で切り、血をロープにつけて拘束を解きます。ミキの居場所を霊感で見つけたヒトミがユキエの部屋に向かいます。そしてユタに付いているシニマブイが5人いることがわかり、5人は被害者でした。5人は、6人目に狙われているユキエを守るために来ていました。このマンションで唯一の処女だからでした。
そこへおばさんがやってきます。実は犯人はおばさんでした。「ノルエンイ御嶽は処女の生贄の場所だ」と言ってユキエに向かっていくと、ヒトミが「私が身代わりになる」と言います。するとミキが「私がなる」と言います。ヒトミは「ミキは処女じゃないから」と言うと、おばさんが「私が処女だから」と言って生贄になりました。
玉城と3人でノルエンイ御嶽で話していると「60年後はどうなるんだろう」という話題になります。玉城は「解決策が見つかるだろう」と言うと、ミキが「あんたが処女のままでいればいいんだ」とヒトミに言いました。
以上、映画「サーダカー」のあらすじと結末でした。
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