ミッドナイト イーグルの紹介:2007年日本映画。冬の北アルプスに墜落した米軍爆撃機ミッドナイトイーグルは特殊爆弾を搭載していた。日本政府は秘密裏にミッドナイトイーグルの回収を図るが、謎の武装集団に妨害される。日本の運命は武装集団からの攻撃を生き残った自衛官、新聞記者、そして元戦場カメラマンの3人の男に託される。高嶋哲夫の同名小説の映画化。雪山に戦いが繰り広げられる、防衛省全面協力のアクション映画。
監督:成島出 出演者:大沢たかお(西崎優二)、竹内結子(有沢慶子)、玉木宏(落合)、吉田栄作(佐伯昭彦)、坂本爽(青木)、石黒賢(宮田編集長)、藤竜也(総理大臣)そのほか
映画「ミッドナイトイーグル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミッドナイトイーグル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミッドナイト イーグルの予告編 動画
映画「ミッドナイトイーグル」解説
この解説記事には映画「ミッドナイトイーグル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミッドナイトイーグルのネタバレあらすじ:謎の飛行物体
外国の紛争地。がれきの間に倒れていた戦場カメラマン西崎優二(大沢たかお)が起き上がります。側にいた男の子に携帯食料を分けて微笑みかけます。だが直後にロケット弾が飛んできて、男の子は壊れた建物の下敷きになった。シャッターを切っても一人の命も助けることはできない。
この事件以来、西崎は戦場から遠ざかり、主に山岳写真を撮り続けるようになる。その夜も彼は北アルプスでテントを張っていたが、墜落する飛行物体とそれを確認する自衛隊機を目撃する。
山を下りた西崎は喫茶店で、死んだ妻・志津子(相築あきこ)の妹・有沢慶子(竹内結子)と会い、今は慶子と暮らす西崎の息子・優(佐原弘起)の衣服と、西崎の撮った写真を渡す。優は父の写真を見るのを楽しみにしていた。しかし慶子は、夫が戦場カメラマンに復帰するのを期待して病気を隠していた姉の死に目に、山に登っていて間に合わなかった西崎とは縁を切るつもりだった。
東京へ帰る慶子は、駅のホームから自衛隊のトラックが次々と走るのを見る。
ミッドナイトイーグルのネタバレあらすじ:厳戒態勢の山
深夜、大学山岳部の後輩で大手新聞社の記者だが、上司と対立して長野県の支局に左遷された落合(玉木宏)に西崎は起こされる。彼にカメラマンとして雇われ、特ダネを求めて、二人で見岳沢に墜落した物体の取材のために、自衛隊の厳重な警戒の目を盗んで登山する。
一方、写真週刊誌編集部に勤める慶子は優の朝食も済まないうちに会社に呼び出される。米軍横田基地に東洋人二人が侵入した事件の取材を宮田編集長(石黒賢)から命じられ、カメラマンの青木(坂本爽)と共にある診療所へ行き、基地に潜入した二人の中の生き残った一人の居場所を突き止める。
腹を撃たれている男は身重の恋人チヘ(金子さやか)とアパートに隠れていた。二人はより安全なラブホテルに移される。
西崎と落合は重武装で登山する自衛隊を目撃したのに続いて、夜になると謎の武装勢力の襲撃に遭う。西崎は下山を主張するが、落合は承知しない。落合は彼をジャーナリズムの道に引き込んだ西崎が腰抜けになってしまったのを批判する。
ミッドナイトイーグルのネタバレあらすじ:冬山が戦場となる
西崎が山で撮影し落合が慶子に送っていた写真を写真週刊誌で調査して、墜落したのはアメリカ軍のステルス戦略爆撃機B-5「ミッドナイトイーグル」であることが分かる。基地に侵入した工作員はそれに爆弾を仕掛けたのだ。では墜落機には何が積まれていたのか?
北アルプスでは、自衛隊が武装勢力に狙われていることに西崎が気づき、自衛隊に逃げろと合図する。銃撃戦になり、自衛隊では佐伯昭彦三佐(吉田栄作)だけが生き残る。国家機密に携わる佐伯は西崎と落合に山を下りるように言うが、二人は承知しない。結局二人の民間人の助けなしでは佐伯は任務を果たせる状況になかった。
西崎からの無線を受信した青年(濱田岳)が慶子を訪ね、西崎と落合の危険な状況を伝える。一方、政府首脳も西崎と落合が山にいることを知った。
ミッドナイトイーグルのネタバレあらすじ:起爆装置を止めろ
横田基地侵入者とチヘのカップルは何者かによってラブホテルから連れ去られていた。慶子と青木はチヘの携帯のGPSで二人の居場所を探し、埠頭に監禁されている二人を救出する。だが、死期を悟っている男は、チヘと生まれてくる子供との生活を求めて工作員の上司を殺して逃げたことを告白してから、日本を救う鍵がチヘに託したペンダントにあることを教えて、手榴弾を使って敵ごと自爆して慶子たちを逃がす。慶子たちは宮田編集長の連れてきた警視庁公安部の刑事たちにチヘを託す。
爆撃機に積まれた核兵器が爆発すれば、雪が融けて多くの家が浸水し、放射能が東日本一帯に飛散するだろう。西崎は東京に住む息子の身を心配する。
佐伯は待ち伏せていた工作員を全て殺し、ミッドナイトイーグルを確保する。しかし核兵器の起爆装置は既に作動している。東京では慶子と優が内閣危機管理室に招かれ、起爆装置を止めるためのパスワードをチヘのペンダントから解読する作業が始められる。そして爆発約10分前にパスワードが解読され、起爆装置は解除された。
ミッドナイトイーグルの結末:絶望的状況
しかし、その時ミッドナイトイーグルが、再び起爆装置を作動させようとする多数の敵に囲まれていることがわかる。吹雪が止んだときに自衛隊のヘリコプターが援護に向かうが、天候によりなすすべもなく撤退する。西崎は首相(藤竜也)にナパーム弾投下を進言する。西崎たちを含めて人間は死ぬことになるが、核兵器は無事なはずだ。
間もなく敵に撃たれて落合が命を落とした後、首相は決断して、優に関西弁で声をかけてから、ナパーム弾と同等の特殊爆弾を積んだ米軍のトマホーク・ミサイルを発射させる。西崎は銃を構える佐伯を撮影した後、慶子と優と最後にことばを交わす。北アルプスに朝日が昇るころ、トマホークが着弾しミッドナイトイーグルとの交信が途絶えるのだった。
西崎と落合の死は遭難として処理された。祖国に送還されるチヘを青木が空港で見送るころ、慶子は学校に行く優といっしょに家を出るのだった。
以上、映画「ミッドナイト イーグル」のあらすじと結末でした。
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