学校の都市伝説 トイレの花子さんの紹介:2007年日本映画。美香は10年前に卒業した小学校に教師として赴任しました。校舎はそのままでしたが、先生や生徒達は何を話しかけても何も言いませんでした。まるで自分がこの場所に居ないような感じを覚えた美香は、使用禁止と書かれた女子トイレを見つけ中に入ると、女の子の泣き声が聞こえました・・・という内容の都市伝説『トイレの花子さん』をいじめで自殺した女子の怨霊として作られた作品です。美香の話が幻覚で、浩一の話が現実で最後には交わるという手法で描かれています。
監督:吉田浩太 出演者:相澤仁美/幼少期・金城成美(浜口美香)、山口翔悟(新田浩一)、坂野真理(池谷花子)、桑名里瑛(神谷花子)、大森博史(校長)、水木薫(保健室の先生)ほか
映画「学校の都市伝説 トイレの花子さん」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「学校の都市伝説 トイレの花子さん」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
学校の都市伝説 トイレの花子さんの予告編 動画
映画「学校の都市伝説 トイレの花子さん」解説
この解説記事には映画「学校の都市伝説 トイレの花子さん」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
学校の都市伝説 トイレの花子さんのネタバレあらすじ:起
ある町の駅に、浜口美香が降り立ちます。美香は母校である小学校に教師として着任しました。墓地で『池谷花子』の墓参りをします。すると墓の周りでかくれんぼをする女の子がいました。美香が墓前に手を合わせた時「美香ちゃんみっけ」と言って、女の子が美香の手首を握ります。意識を失っていた美香が目覚めると、美香の手首には手の跡が付いていました。
学校に行った美香は職員室で先生に挨拶しますが、誰一人相手にしませんでした。チャイムが鳴り教室に行くと、元気な生徒達ばかりで美香はほっとします。学校は昔のままでした。2階の女子トイレが使用禁止になっているのが気になり、中に入ると奥から3つ目のトイレで泣き声が聞こえ、扉を開けると女の子がいて「待ってたんだよ、一緒に遊ぼう」と言います。
その時、女子生徒達が入って来て、「先生ここに入ったらダメだよ、外で遊ぼう」と言って連れだします。生徒と外で遊んでいる美香が、気になり後ろを振り向くとさっきの女の子が窓から覗いていました。すると一人の女の子が転んで泣きだします。周りの生徒達は「自分が悪いんでしょう」と無視して立ち去ります。保健室で、「窓から見ていた女の子を知っているの?」と聞いた美香に、女の子は何も答えませんでした。
学校の都市伝説 トイレの花子さんのネタバレあらすじ:承
美香はトイレの生徒がいじめられているのではないかと思い、先生に相談しますが先生は何も話しませんでした。まるで自分がここに存在していないようでした。夕方になり、生徒達の帰った校内でかくれんぼをする二人の女の子がいました。校庭で転んだ女の子とトイレにいた女の子でした。
二人が帰る時、美香はトイレにいた女の子に名前を聞きます。女の子は「花子だよ。先生知っているでしょう」と答えます。美香は学校から出られなくなりました。そして頭の中を1996年の頃の自分が駆け巡りはじめます。
この町の駅に、新田浩一がやって来ます。浩一は、小学校に赴任しました。教室ではこっくりさんを生徒達がやって、この教室からいなくなる生徒を探していました。すると神谷花子だと指し、生徒達は大笑いしています。浩一は先輩教師に連れられ学校を案内されていました。校庭にある慰霊碑の前で、先輩先生が「昔、事故で亡くなった女子生徒の為に作られ、今は校長先生がいつも花をたむけている」と話します。
その時校長がやって来ます。校長は「10年前事故で亡くなった女子生徒の為に、作られたもので当時の卒業生のタイムカプセルが埋められている。その後、校舎を建て替えられ、今年10年の節目にあたり、タイムカプセルを掘り起こすイベントが用意されている」と話します。
学校の都市伝説 トイレの花子さんのネタバレあらすじ:転
残業をしていた浩一は、女子トイレで泣いていた神谷花子を見つけます。花子は何も言わず出て行き帰りました。イジメを感じた浩一は、翌朝先輩の先生に相談しますが「イジメは慎重に調べないといけない。校長なら担任の責任で解決しなさいと言うでしょう」と言います。
教室に入った浩一は、花子が欠席している事に、生徒達に「誰か知っているか?」と聞きます。「誰も知らない」という生徒達に浩一は「ほかの先生は見逃しても、オレは絶対イジメを許さない」と怒鳴ります。そして女子トイレに行くと奥から3つ目のに花子がいて、手首を掴まれました。浩一の手首には手の跡が付いていました。
保健室に運ばれた花子は「先生がここに来る前に、浜口美香という先生が来るはずだった」と言います。そこで浩一は保健室の先生に聞きます。先生は「先生の来る1週間前に来るはずだったが、何の連絡もなく来なかった」と言います。浩一は、卒業アルバムを調べ、池谷花子と一緒に映る美香を見つけます。
長年勤める用務員に事情を聞くと、美香がいつも花子と一緒にいてあげていたことを知ります。その後、花子が女子トイレで死んで慰霊碑が建てられたことを聞きました。
学校の都市伝説 トイレの花子さんの結末
10年前、いじめられていた花子に美香がいつもより添っていました。しかし同級生たちは、花子の髪留めを盗み美香に「落とし物だよ」と言って、美香までいじめの対象にし始めます。女子トイレに閉じ込めた花子に髪留めを投げ入れ、「いつも同じ服を着ているから臭い、上から水をかけろ」と美香にバケツを渡します。抵抗できない美香は、花子に水をかけました。その後、花子はトイレの窓から飛び降り自殺しました。
校長はいじめを隠し、警察には「校舎の老朽化のための事故だ」と説明しました。老朽化を正当化するために校舎は建て替えられたのでした。美香がトイレの中で意識が戻ります。美香が今まで見たものは幻覚でした。着任日に女子トイレの中で意識を失ったままでした。
美香は花子に今までの事を謝ります。花子が現れ「もういいの、みんなと遊べるから」と言うと、扉が開きます。扉の向こうには浩一がいて、美香は保健室に運ばれます。浩一は「今日はタイムカプセルを掘り返すイベントがある、みんな集まっている。美香さんの同級生たちでしょう」と言います。美香は花子の「みんなと遊べる」という言葉を思い出します。
浩一に危険な事を告げると、浩一が校長に中止した方がいいと伝えますが無視されます。やがてタイムカプセルが掘り返され、校長が開けると中は血の海でした。そこへ美香が花子の髪留めをもって現れ、校長の首を刺しました。花子の怨霊が乗り移った美香は同級生たちを襲い始めました。
以上、映画「学校の都市伝説 トイレの花子さん」のあらすじと結末でした。
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