殺し屋PAZUZU(パズズ)の紹介:2000年日本映画。かつてパズズと呼ばれる殺し屋だった富樫は、金沢の片田舎でレストランを経営していました。もめごとがあり地元のヤクザ門脇の命を助けたことから、門脇と親しくなります。この門脇こそ、かつての相棒である南雲を殺した男で、復讐を誓った南雲の娘からの依頼を受けた富樫は娘と共に行動に出ます…という内容の松方弘樹主演のハードボイルド作品です。
監督:渡辺武 出演者:松方弘樹(富樫)、高橋かおり(南雲惠子)、名高達男(門脇)、京本政樹(田野倉)、石立鉄男(南雲健作)ほか
映画「殺し屋PAZUZU(パズズ)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「殺し屋PAZUZU(パズズ)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「殺し屋PAZUZU(パズズ)」解説
この解説記事には映画「殺し屋PAZUZU(パズズ)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
殺し屋PAZUZU(パズズ)のネタバレあらすじ:起
金沢の片田舎でレストラン『トガシ』を経営する富樫の趣味は釣りで、今日も紅葉の映える渓谷で釣りをしていました。
釣りを終えて帰ろうと車に戻った時、中国人が銃で発砲してきます。防弾チョッキを着ていた富樫が反撃し肩を撃つと、中国人は「お前はパズズ、お前の命を取るまで国に帰れない」と言います。富樫は中国人の脚を撃ち、レストランに帰ります。レストランに借金取りがやって来ます。富樫は人のよさから保証人になった為、多額の借金を抱えてしまっていました。
閉店時間も迫った頃、地元のヤクザ片山組の若頭・門脇が田野倉らを従えてやって来ます。店にいた宇佐美に用があったのです。借金を返さない宇佐美を痛めつけ、門脇が「3日待っていやる。それでもだめだったら妻と子供を売り飛ばすぞ」と脅すと、独り言を言いながら宇佐美が出て行きます。
少しして宇佐美が拳銃を持って戻って来ます。門脇を狙うと、富樫がとっさに釣りのタックルで宇佐美の腕を引っ掛けその場を収めます。門脇は富樫に礼を言い、「この埋め合わせは必ずする」と言って出て行きます。
殺し屋PAZUZU(パズズ)のネタバレあらすじ:承
閉店準備をしていると、若い女が拳銃を持って入って来ます。女は富樫の事をパズズと呼び銃を構えましたが、富樫が女を抑え込み名前を聞きます。女は「貴方の相棒だった南雲健作の娘、惠子よ」と言います。
南雲健作と富樫は、地元出身の国会議員・新倉の暗殺をしようとビルから狙っていました。南雲が下で様子を見ながら無線で指示を出しています。そして神社の境内に新倉が入った時、新倉の娘が駆け寄って来ます。南雲が「今日は中止だ」と言いますが、富樫がライフルの引き金を引くと、新倉の肩に当たり、狙撃は失敗します。
逃げる富樫が見たものは、新倉の護衛である門脇らに捕まった南雲でした。その後、南雲は殺されました。惠子は「父の復讐をパズズとして手伝ってください」と言って5000万円を積みます。富樫は「わかった、やろう」と言います。
そのころ門脇は、宇佐美を金属バットで殴り殺し「目玉以外の臓器を売れ」と命令していました。その門脇は今でも新倉のボディガードをしています。新倉を殺すため計画を練る富樫と惠子ですが、何処からも行動予定が得られませんでした。
殺し屋PAZUZU(パズズ)のネタバレあらすじ:転
そんな時、門脇がやって来て「この間のお礼に船を借り切ったので釣りに行こう」と誘います。富樫が承諾すると、惠子に「あいつらを利用すればうまく行くかもしれない」と言います。
釣りの当日、富樫は門脇のコーチをし、惠子は船酔いし、組員の青柳の介抱を受けていました。青柳は女好きで、惠子は青柳とベッドインし、新倉の情報を全て聞き出します。新倉が金沢で行われる選挙の応援演説をする事がわかり、二人は金沢に向かいます。
下見をしていると門脇らがやって来ます。少し話をした後、帰るふりをしてビルから見おろしていると、田野倉がやって来ます。そこへ中国人がやってきた田野倉を射殺すると、富樫は中国人を縛り上げ、田野倉の死体と一緒に隠します。
富樫はビルの駐車場に上がり、惠子は路上の隅で見張ります。やがて候補者が登場し、新倉が紹介されるとマイクを持って応援演説を始めます。スコープを覗きこみ狙いを定め、富樫が引き金を引くと、新倉に命中しその場に倒れ、病院へ運ばれます。
門脇はビルの駐車場で中国人と殺された田野倉を見つけ、赤い車に乗り込む富樫を見かけます。医師の見守る中、新倉は死亡しました。それを見た門脇は医師に「新倉が一命を取り留めたと記者会見しろ」と命じます。
殺し屋PAZUZU(パズズ)の結末
レストランに富樫と惠子が戻ると、門脇がやって来ます。門倉はたわいのない話をしながらテレビをつけます。すると医師たちが「新倉議員は一命を取り留めた」と話していました。門脇が出て行くと、惠子が「死んでいない」と言いますが、富樫は「あれは嘘だ、確実に死んでいる」と言います。
惠子はナースに変装して新倉の病室へ忍び込みます。ベッドに寝ていたのは人形で、部屋にいた門脇によって捕まりました。倉庫に惠子を縛り上げた門脇は、富樫に電話をして呼びつけます。惠子の横には中国人も拉致されていました。門脇は惠子に「あんたのお父さんをここで殺した。このバットで殴って。新倉は関係ない、オレが殺した」と言います。
富樫がやって来ます。拳銃を発砲しながら門脇に向かっていきますが、門脇は銃弾を食らいながら金属バットで襲いかかり富樫を倒します。その時、中国人が拳銃で門脇を撃ち殺しました。そして刀を持って「パズズの首を持って国に帰る」と歩いてきます。
中国人はパズズの首を持って漁船に乗り込み出発します。車の中では惠子と富樫が見ていました。中国人は門脇の首を持って帰っていくのでした。
以上、映画「殺し屋PAZUZU(パズズ)」のあらすじと結末でした。
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