TANG タングの紹介:2022年日本映画。イギリスの小説家デボラ・インストールの「ロボットインザガーデン」を、舞台を日本に変えてアレンジし映像化しました。ある事件で自信をなくし無気力になってしまった主人公の健を二宮和也が好演しています。
監督:三木孝浩 出演:二宮和也(健)、満島ひかり(絵美)、小手伸也(加藤)、京本大我(林原)、武田鉄矢(馬場)、奈緒(大槻)、ほか
映画「TANG タング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「TANG タング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「TANG タング」解説
この解説記事には映画「TANG タング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
TANG タングのネタバレあらすじ:起
舞台はAIが進化し、人間とロボットが共に暮らす時代です。春日井健(二宮和也)はかつて医師を目指していましたが、ある出来事から自信をなくし、ゲーム三昧のニート暮らしです。弁護士で妻の絵美(満島ひかり)は無気力な健に苛立ちを隠せませんでした。
ある日、旧式のロボットが健の家に迷い込んできます。「タング」と名乗るオンボロロボット、健のマネをしたり、ペラペラと喋ったりするタイプのようです。しかしどこから来たのか分からず、記憶を無くしているようです。
健はタングをリサイクルショップに連れていき、引き取ってもらいます。置いていかれたタングでしたが、店を抜け出し再び健の家に忍び込みました。健と絵美が喧嘩している所に出くわし、健共々追い出されてしまいます。
健は液漏れし故障している様子のタングを見て、タングを最新のお料理ロボットにアップロードしてもらえば絵美の機嫌もなおるかもしれないと、タングを作った工場のある福岡に向かいます。
製造会社に持ち込むも、適応外と一蹴されました。しかし、子供たちが踏みつぶしそうになったてんとう虫を庇う姿を見た社員の林原(京本大我)が、好奇心や想像力のあるタングを見直すことにしました。
林原は一応の応急処置をしますが、このまま液が漏れてなくなってしまうと、タングが動けなくなり壊れてしまうと危惧し、中国にいるロボット博士・大槻(奈緒)を紹介してくれました。初めは中国に行くことを躊躇っていた健でしたが、健のために健気に動こうとするタングの優しさに触れ、タングを中国に連れていき修理してもらうことにしました。
TANG タングのネタバレあらすじ:承
中国に到着したタング、どこか見たことのある風景に失った記憶が見え隠れします。そして大槻の元にたどり着きますが、他のロボットと戯れていたタングがいなくなってしまいます。
健と大槻が気づいた時には、タングは何者かに捕まり連れ去られようとしていたのです。大槻は逃げ去る車にGPS付の社員証を投げ込みました。そして健は大槻から、実はタングが学習機能のある第3世代の最新ロボットだということを知ります。
タングを助けに向かう時に、絵美から電話が鳴りました。もうあなたの子守は出来ない、家を出ます…とのこと。健は引きとめる事が出来ませんでした。
研修医として頑張っていた健。そんなときに絵美と出会います。弁護士になりたてで不安で一杯だった絵美を、自分も不安ながら夢いっぱいに励ます健。そんな健に絵美は惹かれていきました。
しかし、健の父親が倒れ事態は急変します。一刻を争う手術の前、担当医が不在だったため、その判断を健が下さなければならなくなります。恐怖で動けなくなる健、父親はそのまま亡くなってしまいました。それから自信をなくした健は無気力になっていきます。絵美は懸命に健を支えてきましたが、もう限界でした。
TANG タングのネタバレあらすじ:転
健と大槻はアジトに乗り込み、タングを助け出します。そこにドクター加藤(小手伸也)が現れました。再びタングを奪われそうになりますが、健の機転で乗り切り大槻のおかげで逃げ切ります。タングを作った馬場博士(武田鉄矢)を訪ねなさいと言われ、その場所に向かいます。
しかし、タングの様子がおかしい事に気づきました。抜群のタイミングで馬場博士から連絡が入ります。馬場博士のおかげで持ち直したタング、健はタングのためにもこの場所に留まらせる事を決めます。そのことをタングに話すと、タングは健から離れることを嫌がります。
嫌がるタングを置き、一人でとぼとぼ帰る健、そこに加藤が現れます。「タングを馬場に渡したらダメだ」と話す加藤から、タングが過去に軍事用ロボットとして開発されたこと、感情を持ったロボットを独り占めしようと何度も記憶を消し研究を続けていたことを聞きました。話を聞いた健は救出に向かいます。
TANG タングの結末
タングも馬場から逃げ出していました。タングに襲いかかる馬場から健が懸命に守ります。健は武器を奪い馬場を撃退しました。その時タングは倒れた棚の下敷きになってしまいます。動きを止め、胸の機械もショートしているようです。
ショートした線を繋ぐか否かの選択を迫られた健、父親のときの記憶が脳裏に浮かびます。しかしタングを救いたい一心の健は、線を繋ぐ選択をしました。奇跡的に動き出したタングでしたが、また記憶を失ったようです。
健が何度も話しかけるうちに、健の事を思い出したタングは健と抱き合い、その絆を確かなものにしました。「家に帰ろう」二人で家に帰ります。
二人が家に帰ると、絵美が荷物をまとめて出ていこうとしていました。タングは健の言葉を再生し、懸命に絵美を引き留めようとしたことが決め手となり、絵美は思いとどまりました。絵美に近づいたタングは、絵美から音が2つ聞こえる事に気づきます。絵美は妊娠していました。健は嬉しくて涙を流します。
タングの目を通して未来が映し出されます。医師になる決意をして勉強する健、どんどん絵美のお腹は大きくなっていき、やがて子供が生まれます。そして赤ちゃんを抱く絵美と笑顔の健、楽しそうなタングの写真が映し出されました。
以上、映画「TANG タング」のあらすじと結末でした。
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