ゴーストマスターの紹介:2019年日本映画。恋愛映画の撮影中、助監督の書いたホラー映画「ゴーストマスター」の台本から”ゴーストマスター”から飛び出し、主役の勇也の体の中に入りこみます。殺人鬼となった勇也はスタッフを殺し暴れ出します。助監督はこの様子を撮りつづけますが、展開は助監督の書いた台本通りに進んでいました・・・という内容の、コメディスプラッターホラー映画です。カメラを止めるな!的作品の様ですが、実際は80年代のホラー映画をネタにした笑える1本で、ラストはそのまま「スペースバンパイア」です。
監督:ヤング・ポール 出演者:三浦貴大(黒沢明)、成海璃子(渡良瀬真菜)、板垣瑞生(桜庭勇也)、永尾まりや(牧村百瀬)、原嶋元久(石田謙信)、寺中寿之(室井凡太)、篠原信一(鈴木敦)、川瀬陽太(土田太志)、柴本幸(白石景子)、森下能幸(松尾正平)、手塚とおる(柴田彰久)、麿赤兒(轟哲彦)ほか
映画「ゴーストマスター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゴーストマスター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ゴーストマスター」解説
この解説記事には映画「ゴーストマスター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ゴーストマスターのネタバレあらすじ:起
廃校で”僕に今日、天使の君が舞い降りた”の撮影が行われています。ラスト、主役の勇也がヒロインの百瀬に壁ドンをするシーンになります。しかし勇也は途中で止め「ここは壁ドンじゃない、別の方法があるだろう」と土田監督にくってかかります。土田は「最後は壁ドンでいいんだよ、いいからやれ」と言いますが、勇也は怒って部屋から出て行きます。
勇也が人気俳優の為、土田の怒りは助監督の黒沢に向います。「助監督は監督を助ける立場だろう、なんで助けないんだ!」と怒って出て行きます。慌てた黒沢がスタッフや俳優陣を取り持ちますが、ほとんどの人が出て行きました。
超ベテランの殺され役の俳優・轟があずきバーを差し入れし、「真菜のお父さんは立派だった。いつも教えてもらった」と場違いな昔話を始めます。土田は「とりあえず、別の事をやってろ」と黒沢に指示をします。
黒沢は、出演者・真菜のインタビューを始めます。その時、真菜が「ゴーストマスター」という台本を見つけます。中には自分の名前もあります。慌てた黒沢が「それ、僕が監督をする映画なんだ。ホラー映画監督のトビー・フーパーのスペースバンパイアみたいな映画にしたいんだ。ホラー映画の中にも恋愛がないと今はダメなんだ。真菜さんの役も予定している」と言うと、真菜が怒りだし「黒沢さんは才能がないから、ずっと助監督やってるのよ。私こんな映画出ないから」と言って部屋を飛び出します。
その時、土田とプロデューサーの柴田が入って来ました。
ゴーストマスターのネタバレあらすじ:承
部屋の陰に隠れた黒沢は、二人の話を聞きます。すると、自分をバカにする話をし始めます。柴田は黒沢のホラーに対する熱心さを理解し、映画を撮らせてやると言ったのでしたが、実はそうではなく口から出まかせだったのです。
二人が出て行くと、怒りがこみ上げた黒沢は鼻血を流してしまいます。その血がゴーストマスターの台本に落ちると、表紙の顔が一瞬動きます。その時、外から声が聞こえます。見に行くと、勇也が「お前はオレの奴隷だ、でも天使でもある」とセリフを言いながら壁ドンを続けています。勇也の手は血で染まり、壁は血で赤くなっています。
黒沢を見つけた勇也が襲いかかります。その時、落とした台本に勇也の血がしたたり落ちます。台本は黒く変色し、ゴーストマスターが浮かび上がると、勇也の顔に貼りつきます。黒沢が必死で引きはがすと、台本は寄生虫の用に変体し勇也の口の中に飛び込んだのです。
怖くなって逃げた黒沢でしたが、勇也は撮影現場に戻って来てにやけています。土田が「撮影に入るぞ」と言うと、勇也は百瀬に向い演技を始めます。そして壁ドンの瞬間、勇也は百瀬の顔を壁に押しつぶします。首がなくなり、噴き出る血を見たスタッフたちは、演技ではない事に気づき逃げ出そうとします。
勇也は土田に向かい「OKですか」と聞ききながら追いかけます。土田を捕まえると、体を握りしめ血を圧迫させると、土田の両目が飛び出します。残りのメンバーが学校の柵を越えようとしますが、結界になっているのか戻ってきてしまいます。
ゴーストマスターのネタバレあらすじ:転
謙信を殺した勇也を見て、轟が凡太に「村正の刀を持って来い、退治してやる」と言います。轟の顔にお経を書き、凡太が刀を持って来ると勇也の元へ走り出します。そのころ勇也は「OKですか」を連発しながら鈴木と柴田を殺します。
対峙した轟が刀を抜くとおもちゃでした。しかし轟の芸歴の気合で叩き斬ると、勇也の腕が飛びます。腕は景子の頭にへばりつきます。景子と黒沢、真菜は体育館へ逃げます。
黒沢が「僕の書いた原稿でこんなことになってゴメン」と言います。真菜は「黒沢さんが書いた原稿なら結末がわかるでしょう」と言いますが、「無理です、僕には才能がないんです」と黒沢が言います。怒った真菜は黒沢を殴り飛ばし「あんたの作った世界なら、あんたが終わらせろ!」と怒鳴ります。倒れた黒沢の前に”ゴーストマスター”の台本があります。勇也の手が台本に変わっていました。
中を見た黒沢は「僕のホラーに、”僕に今日、天使の君が舞い降りた”が混ざっているんだ。ラストシーンも白紙だ。これから僕らでラストシーンを作ろう」と言います。真菜は父親譲りの拳法で戦う準備をします。そして勇也に台本を投げると、勇也の腕が元に戻り「OKですか?黒沢監督?」と言います。黒沢は「Okなんかじゃない。全部NGだ」と言い放ち、真菜も「自分で勝手になりきるんじゃないぞ」と怒鳴ったのです。
ゴーストマスターの結末
真菜は両手にカチカチのあずきバーを持って、勇也を殴り倒します。そして”僕に今日、天使の君が舞い降りた”の台本を勇也の口に押し込みます。すると”僕に今日、ゴーストマスターが舞い降りた”という台本が出てきました。黒沢は、その台本を燃やします。
一件落着したところで真菜が「黒沢監督、今度はカンフーアクションでお願いします」と言います。その時、火の中から台本が飛び出し景子の体を貫通します。そして真菜にゴーストマスターが入り込むと、「カメラの前に立つ人生か、スクリーンの前に座る人生か、お前が決めろ」と自分の格言を押し付けます。
黒沢は「君のラストシーンを撮りたい」と言いますが、真菜は黒沢に殴り掛かります。「まだOKじゃない、お前はオレの奴隷だ、でも天使でもある」とセリフを言って真菜を抱きしめます。そしてキスをすると、真菜は黒沢の口からスペースバンパイアのように精気を吸い取りはじめます。
ほとんど精気を吸い取られた黒沢は、真菜にカメラを渡し「君が終わらせろ」と言います。真菜はカメラを黒沢の頭に突き刺します。すると黒沢の口が映写機になり、黒板に、今日撮影した映画を映しだします。ラストシーンが終わると、黒沢は倒れて死んでしまいます。真菜はカメラのレンズを叩き割りました。
以上、映画「ゴーストマスター」のあらすじと結末でした。
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