映画「L change the WorLd (デスノート)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
L change the WorLd（エルチェンジザワールド）の紹介：2008年日本映画。大ヒットした「デスノート」「デスノート the Last name」の天才探偵Lを主人公とするスピンオフ作品。キラによる犯罪者大量殺人の解決を頼まれた「L」は、「97%」の割合でキラは日本に居ると断言し日本へと旅立った。「L」が日本に旅立って120日後、タイのバンナム村で疫病が蔓延していたのだ。自らの命と引き換えにキラとの勝負に決着を付けた「L」は最後の時を過ごしていた、そこへ助けを求める少年がチェンマイからやって来るのである。
監督：中田秀夫 出演者：松山ケンイチ、福田麻由子、鶴見辰吾、工藤夕貴、高嶋政伸ほか
この解説記事には映画「L change the WorLd (デスノート)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
タイのバンナム村で蔓延していた疫病の調査任務で、「L」の仲間でもある「F」という青年が村に来ていた。しかしその村で発生していた疫病は、ある人物によって作られた恐ろしい「ウィルス」による「化学兵器」だったのだ。村は壊滅状態で防護服に身を包んだ調査隊は、村人の血液を採取し画像を録画すると、村ごと爆破し燃やし尽くしてしまう。その頃、村の異変に気付いた「F」は、村でただ一人感染しなかった少年を連れて逃げ出していた。しかし逃げ出した事に気づかれ、追跡されてしまうがいち早く気づき少年を逃がす為に、13ケタの電話番号を教えるが「紙に書かないと覚えられないか」と悔しがる、しかし少年は一度聞いただけで13ケタの番号を繰り返し言ってのける。「F」は町に着いたら、そこへ電話し「F1225」と告げなさいと言い、「ワタリという人が助けてくれる」と言い少年に自分が着けていたネックレスをかけさせ森の中へと降ろし、「F」は自らを標的にさせる為にヘリの前へと姿を現し爆撃され死んでしまう。
キラをあと一歩の所まで追い詰めていた「L」の元に、メールが届く。それは「F」がタイで任務中に死んだという内容のものだった、その知らせを聞いた「L」は意を決した様にデスノートに自分の名前を書く。ワタリに「これがこのノートに書かれる最後にかかれる名前です」と告げノートに書かれている名前を見せる。そこには「L.Lawliet 心不全 23日後に安らかな眠りの中で死亡」と書かれていたのだ。それを見たワタリは驚くが、「L」は「キラとゆう大きな悪を止める為の小さな犠牲です」と、ワタリにミサを呼ぶよう指示する、しかしミサがワタリと共に姿を現した瞬間にワタリがレムのデスノートによって死んでしまう。ワタリの亡骸に黒い布をゆっくりと掛ける「L」、ワタリは「L」にとって信頼の置けるまた心を許せるたった一人の父親の様な存在であったのだ。「L」は以前にワタリに「私はあなたが居てくれれば幸せです」と口にした事があったのだ。
二階堂公彦は娘である真希に低血糖症の注射をし、毎日体温を測るように言っていた。そして真希のノートに、謎の数字や図形が並んだモノを解くようにと、その答えには大きな意味がある宿題を出していたのだ。そんな中、二階堂と助手である九条は「生体感染防御棟」でタイで採取されたウィルスの観察実験をしていた。二階堂は「これはウィルス兵器だ、感染力の強いインフルエンザウィルスに凶暴極まりないエボラの品種を掛け合わせたらしい」と言い、「まさに死神だ、感染力はエボラの約100倍程度になる」と告げるのである。しかしそのウィルスは助手の九条が作ったものだった。だが、「二階堂はこのウィルスは失敗だ」と告げる「このウィルスはこの20時間の内に進化している、以前に作った抗ウィルス薬では役に立たない」と言った。
ロウソクに火を点けデスノートを燃やしこの世から抹殺する、そして「ワタリが永眠しました、彼の死を悼みます」と「D」「P」「Q」「G」「I」「E」そして最後に躊躇する様に「K」を選択しメールを一斉送信する。するとすぐに「K」から「連絡ありがとう、驚きました。私も彼の死を悼みます K」と返信がやってきた。その頃感染センターでは、環境保護団体ブルーシップで所長である加賀見とブルーシップのメンバーの的場が揉めていた、そして加賀見は的場により殺害されてしまい、ブルーシップのメンバー全員が的場の味方となって動き始めたのである。
L最後の時を紛らわせるかの様に、次々と各国で起きている凶悪犯罪者を捕まえ解決へと導いていた。その頃、村から抜け出した少年がチェンマイの町に着き電話を掛けようとしていたのだ。
全ての事件を解決しLは放心状態で椅子に座っていた、そこ「へチェンマイからワタリへ電話です」とパソコンのテレビ電話が入る。Lは「私が聞きます」と言うと電話が繋がり少年の声で「F1225 F1225」と繰り返した、その言葉の意味は「Fからの贈り物」という意味だった。ワタリの写真を見るL、そして「贈り物は、私が受け取ります」と返答する。
ヘリがチェンマイから着き、迎えに来ていたLの前には厳重に透明のケースに入れられた少年の姿があった。タイからやってきた少年は、ウィルスに感染していないか様々な検査を受ける。
検査の結果、感染はしていなかったもののまだ実験は続いていた。少年からウィルスに対する対抗を見つける為であった、しかし隙をみて叫び声をあげながら逃げ出した少年はそこに座っていたLの腕を掴んで離さなかったのだ。
Lの住まいへとやってきた少年は、部屋の片隅で座り込んで動かない、Lはドーナツなどを串に刺し少年の目の前に差し出し、「F]と書かれたペンダントを見せて欲しいと頼むが、それを少年は拒否する。Lは「どうも子供の扱いには向いていないようです」と言うと、少年はいきなり走り出しポテトチップスを見つけ無我夢中で食べ始める、口に着いた食べカスを取ってやるとLの目をジッと見つめペンダントを渡す。ペンダントの中にはメモリーが入っており、「F」からのメッセージが入っていた。その内容はバイオテロ捜査中に少年に出会った事、少年は感染していない、極めて危険かつ致命的なウィルスで、少年にワイミー本部の連絡先を託した、この事件には国際テロ組織が絡んでいる、「的場」という日本人が要注意人物だと言って、的場の写真が映し出される。
その頃、センターの異変に気付いた二階堂は娘の真希にウィルスが入った注射器と一枚のメモリーカードを渡し「あの人に届けて欲しい」と頼む。真希が「あの人？」と聞くと宿題用のノートを手に取り「このノートの答えになっている人だ」と言い娘を送り出す。1人残った二階堂は、実験室にいたそして抗ウィルスを作り上げていた。そこへブルーシップのメンバー達と九条が、次々と研究室の人々を殺しやってきた。そこで九条がテロ組織のメンバーであり、ウィルスを作った人物だと知り抗ウィルスがブルーシップののメンバーに渡らない様に、自らにウィルスを打ち抗ウィルスも処分してしまう。忘れ物の大事なぬいぐるみを取りに来ていた真希の目の前で父親は殺されてしまう、急いでタクシーに乗り込みデータ-に入っていた住所全てを回ってくれと頼むのである。
ブルーシップのメンバーは抗ウィルスのデーターを必死に探していたが、どうしても見つからなかった。そして、真希のノートに書いてあった数字から「ワタリ」の名前を割り出す九条は、娘の真希がデータ―を持っていると知り、Lにコンタクトを取ってきたのだ。テレビ電話に映し出された「K」は「テロウィルスが見つかった、抗ウィルスを作っていたパートナーが殺されデーターもどこにあるか分からない、探して欲しい」と嘘を言うのである。しかし画像に見えない様に移っていたテロ組織に、Lは気付き罠だと分かる。
真希がついにLの元に辿りつくが、そこへ九条がメンバーを引き連れてやってくる。真希は捕まりそうになるが、自らウィルスを打ち九条達に近づく、Lは真希を抱きかかえ少年を連れ秘密の扉から逃げる。そこへFBIの駿河が現れ「ワタリ無き後、我々が君たちを守る」と言い、Lが用意していたクレープ屋の車で一緒に逃げる。クレープ車の中には機材が沢山積んであり、Lの部屋にあるパソコンにアクセスし、持っているデーターを全て消去した。後を追って来た車を撒くためにL達は車を降り、駿河に劣りになってもらい車を出させる。商店街の中で見つけた小さな機材を組み合わせ、Lは何かを作っていた。真希はウィルスを打ったにも関わらず、まだ発症していなかった。そこでLは、真希の体の中にはウィルスと抗ウィルスがあると考えたのである。車は劣りとして駿河に任せ、L達は電車で抗ウィルスを作る為に松戸幸一に元へと向かっていた。しかしそれも無理になり自転車で目的地に向かう3人であった。
やっと松戸の元へと辿り着いたが、なかなか抗ウィルスを作り出せないでいた。ウィルスのエネルギーは糖質である事が分かり、真希は元々低血糖だった為、ウィルスが抑えられていると判断されたのだ。黒板に真希のノートに描かれていた図形を書き解き出してい少年が、Lに「１３：１１」と繰り返し言った。Lはその謎を解き当てた、「13はM」「11はK」要するに何かの訳のMKであった。LはMKである頭文字の薬品名を言っていく「ミッドカイン」で教授が「それだ」と声を上げた。しかし「ミッドカイン」を作るには時間と費用が必要だった。胎児には「ミッドカイン」がある事は分かっていたが、少年が受けた検査には「ミッドカイン」は含まれていなかった。その事を知り、少年の血を摂取する松戸であった。
研究室の屋上で少年と真希とLでパーティーが開かれていた、3人で過ごすひと時の安らぎの時間であった。真希に甘い物を食べ過ぎ、背筋を伸ばす様にと注意されるLであった、そしてパーティーが終わり研究室へと戻る3人であったが、真希だけはトイレに行くと言い研究室を抜け出していたのだ。そして九条を呼びだして殺そうとナイフを握り近づくが、九条の仲間に取り押さえられ連れ去れるのである。Lが探しにいったが、すでに真希の姿は無かった。真希は体にウィルスを持った兵器なのだ。そして松戸は抗ウィルスを作り上げていたのである。
真希を連れてアメリカへと渡ろうとしていた九条達、しかしそれを阻止しようとLとFBIの駿河は滑走路へと侵入するのだ。真希の点滴を外し、何とか飛び立とうと無理やり飛行機を動かす九条、しかし真希の血がかかる的場はすぐにウィルスを発症するのである。機内銃は感染者で溢れかえり出す、操縦席を乗っ取り離陸させて上空でウィルスを撒き散らす算段をしていた九条だったが、間一髪の所でLが抗ウィルスを持ち飛行機へと飛び乗る。そして抗ウィルスを全員に打つよう指示し、発症し始めていた九条を説得し「人は何度でもやり直せる、ワタリの為にも生きて下さい。」と言う。そして管制塔にぶつかりそうになっていた飛行機を、Lは止めた。真希はそれでも九条をナイフで刺し殺そうとする、Lは真希に「殺しますか？」と聞くと真希はナイフを捨て「もういいよ」と言う、そんな真希を「L」は「よく頑張りましたね」と言い抱きしめる。ベッドの上で目を覚ます真希の側には大事にしているぬいぐるみがあり、腕を押すと母親の声で「まきちゃんおかえり、良い1日だった？」という問いに真希は「うん、良い5日間だった」と答える。しかしその後にLの声で「真希さん、おかえりなさい。明日も良い1日にして下さい」と吹き込まれていたのだ。真希は「あなたもね、L」と言った。
Lは少年を連れある施設へとやってくる、するとそこの職員が「この子ですね」と言った。そしてLは少年に「どんな天才でも、一人では世界は変えられません」と教え、少年に「君の名前はニア」「救うべき人の側にいられるように」と言い、少年が欲しそうに商店街で見ていたロボットのおもちゃを渡し「幸せを ニア」と言うと少年の頭を優しく撫で立ち去る。その立ち去る姿は一瞬だけ、背筋を伸ばし歩いて見せる、しかしすぐにいつもの猫背にもどり去ってしまう。そして「ワタリ、この世界でもう少しだけ生きてみたくなりました」と心の中で呟くとLは初めて微笑みを浮かべるのだった。
「L Lawliet 安らかに眠る」
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