おろちの紹介:2008年日本映画。不老不死の『おろち』という謎の女性が、大女優の門前家にお手伝いとしてやってきました。母親の葵から二人の娘の一草と理沙が成長し終わりを迎えるまで見届けるためでした。門前家の女性には29歳になると謎の病気が始まり上の部屋に隔離されると言うこの家系の秘密が徐々に暴かれていきます…という話です。原作は楳図かずおの漫画「おろち」です。
監督:鶴田法男 出演者:木村佳乃(門前葵・門前一草)、中越典子(門前理沙)、山本太郎(大西弘)、嶋田久作(執事・西条)、佐藤初(少女時代の一草)、山田夏海(少女時代の理沙)、大島蓉子(昌江(佳子の母))、エド山口(パパ(佳子の父))ほか
映画「おろち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「おろち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
おろちの予告編 動画
映画「おろち」解説
この解説記事には映画「おろち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
おろちのネタバレあらすじ:起
大雨の夜、赤い頭巾をかぶった少女が大きな屋敷の鍵を壊し入って来ました。この少女はおろちといって長い年月を生き続け、人の生きざまを見続けてきた少女でした。その屋敷には一草と理沙という幼い姉妹がいました。二人は女優を目指していつもレッスンしていました。この二人に興味をもったおろちは、この屋敷に居座ることにしました。母親は門前葵という大女優で、女中や執事を従えていました。葵は自分が母親のようになると怯えていました。そこにおろちが現れました。興奮する葵をおろちが近づいて額に手を当て落ち着かせました。おろちはお手伝いとして屋敷に入っていました。そして葵はおろちに上の部屋には入らぬようにと釘を刺しました。
おろちのネタバレあらすじ:承
一草と理沙がレッスンする様子を見ていた葵は理沙が才能が有るのを見て、理沙だけステージに上げました。スイテージでは天才少女と紹介されました。理沙は褒められ、一草はしごかれました。そんな日々の中一草はレッスンをぷっつりやめました。葵が上の部屋でお母様と言って話しているのをおろちは廊下で聞きました。葵は29歳で引退し酒に酔って車を運転中危険な状態になりますがおろちが乗り込んで事故を最小限に防ぎました。葵は指と額に腫瘍が出来ていました。その時おろちはめまいがし眠りにつきました。目覚めたおろちは佳子という名前になって場末の親子流しの歌い手をやっていました。唄っていた居酒屋のテレビで母親そっくりに成長し、大女優になった一草を見ました。アパートに帰ると佳子は義理の母親の虐待を受けます。そんな時成長した理沙が訪ねてきて300万円で佳子を引き取ると言って理沙に引き取られました。おろちが眠りについて目覚めた時20年近くたっていました。そしておろちは門前家に行って一草の身の回りの世話をするのだと言います。
おろちのネタバレあらすじ:転
理沙と共に門前家についたおろちは佳子として一草と会いました。一草は母親とうり二つでした。一草の話では誰も寄り付かなくなって女中もいないと言いました。更に20年前に母の葵が言ったように一草も上の部屋には行かぬように言われました。一草と理沙が話しています。母の葵はそれが29歳から始まったと言いました。そして自分たちもいずれ始まると言っていました。門前家に大西という男がやって来ました。佳子に門前葵がいるはずだと言いました。大西は撮影関係の人間で落ち目の一草の復活に際し、母親の葵を再デビューさせようとしていました。そして一草は母の葵に似せるため全身整形だという事も知っていました。佳子は上の部屋で腫瘍だらけの死亡した母親の葵を見ました。一方一草は大西に無理やり撮影の仕事に連れて行かれました。理沙が一草と大西と佳子の前で大事な話をしました。門前家の女性は29歳になると腫瘍ができ始め全身に広がることと、もう一つ理沙は葵の娘じゃないという事でした。葵は理沙を養子として迎え、門前家の女性のようにならず一草を姉として寄り添ってくれると思っていました。執事の最上は元々祖母の主治医で病を治療したが治らなかったという事でした。
おろちの結末
事実を知った一草は理沙を虐待する日々が始まりました。佳子にはどうすることもできません。理沙は過去に母の葵が自動車事故の時他人の血が付いたとき、腫瘍がその部分だけ治ったことを話し、佳子の血と一草の血を入れ替えれば病気は治ると説得しました。そして一草は佳子を階段から突き落としました。気を失った佳子の中でおろちが目覚めました。部屋では西条が一草の血と佳子の血の入れ替えをしていました。入れ替えが始まると一草に拒絶反応が起こり暴れだしました。落ち着いた一草はもういいのよと言って真っ赤に焼けた鉄の棒を顔に当てて焼き付けました。門前家に大西がやって来て理沙を呼びました。一草は西条をボウガンで殺しました。大西は逃げ出し一草が理沙をボウガンで狙った時おろちが現れました。佳子がベットで横たわっているのを見て一草がパニックに陥りました。おろちはボウガンを壊し一草は許してくれと謝りました。おろちは佳子のところへ行き佳子を見届けました。そして理沙が一草に体にできた腫瘍を見せました。実の子供は理沙だったのでした。一草が養子で、血のつながりのない一草を大スターに育てたかったのだと言いました。そしておろちは門前家の最後を見届けました。狂い死にした姉と、みにくい姿の女が一人いました。
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