ドラえもん のび太と雲の王国の紹介:1992年日本映画。雲の王国を作ったドラえもん達だが、そこで本当に雲の上で生活している天上人に出会う。しかし、彼らは地上を洗い流す恐ろしい計画を企んでいた。地上世界の運命は…。
声の出演者:ドラえもん(大山のぶ代)、のび太(小原乃梨子)、しずか(野村道子)、ジャイアン(たてかべ和也)、スネ夫(肝付兼太)、ホイ(松尾佳子)、タガロ(高乃麗)、パルパル(伊藤美紀)
映画「ドラえもん のび太と雲の王国」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドラえもん のび太と雲の王国」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドラえもん のび太と雲の王国」解説
この解説記事には映画「ドラえもん のび太と雲の王国」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドラえもん のび太と雲の王国のネタバレあらすじ1
帰りの遅いのび太、ドラえもんが事情を聞くと図書館というらしくない場所に行っていたことが判明します。学校で天国についての質問でクラス中に笑われ、自分で天国を見つけるため文献を探してきたと言いますが、ドラえもんも同様に大笑いします。どうしても納得できないのび太に対し、ドラえもんは天気予報を引き合いにし、もし天国があるなら既に見つかっているはずだと豪語します。夢のない世界だと嘆くのび太、そこでドラえもんが、ありもしない天国を夢見るくらいなら自分で作ろうと提案します。早速、雲固めガスを使い、周囲から集めた雲を次々に固めていきます。日が暮れてきたので、ロボッターを組み込んだ雲ロボットに後を任せて、二人は家路につきます。その夜、どういう国を作ろうか、話し会います。
ドラえもん のび太と雲の王国のネタバレあらすじ2
翌日、のび太は静香にお城のデザインを頼みます。昨日のうちにかなり広くなった雲の大地に戻ったのび太は、お城の建設を開始します。さらにドラえもんは、このままずっとここにいたら怪しまれると考え、雲の大地を南の海へ移動させます。赤道付近まで来た時、海には流木が不自然に浮いています。探りを入れに行く二人、ドラえもんが海に潜っている間、のび太が地上で待機しています。すると、どこからか雷雲が現れ、危険を感じた二人は慌てて上空へ避難します。雲の大地では植物が順調に成長していますが、お城の方は工事機が1台のため、あまり進んでいません。この調子なら2~3年はかかるというドラえもんに対し、のび太はがっかりします。その日の夕食時、パパが会社を起こそうとしている友達のことを話しています。その時に聞いた株の話から閃いたのび太は翌日、しずか、スネ夫、ジャイアンに雲の王国の株主にならないかと持ち掛けます。株式王国なんて聞いたことがないと一同驚く中、スネ夫が大株主になろうと宣言します。ドラえもんは集まった資金を元に機材購入のため未来デパートへ、のび太は一同を建設中の王国へと案内します。
ドラえもん のび太と雲の王国のネタバレあらすじ3
翌日の放課後、完成した王国へ向かう一同、早速ドラえもんの用意したソーラーカーを走らせます。その後、しずかはバイオリン、スネ夫はテニス、ジャイアンは野球、のび太は昼寝、そしてドラえもんはドラ焼きを食べながらTVを見ています。その時、王国全体に地震のような揺れが起こります。高い山にぶつかったと判断したドラえもんはお城の地下から外に出て、様子を確かめます。思った通り、王国は山頂にぶつかっています。その時、のび太が背中に少年を乗せて歩く巨大なカメのような生き物を発見します。ぶつかっていた部分を外し、振り落とされた少年を王国に連れて帰り、手当てをします。既に夜、宿題を全然やっていないと慌てる一同ですが、どこでもドアに仕組まれた時差調節機能により、出発した時間の5分後に戻ります。その夜、ドラえもんはあの生き物のことを調べてみると「グリプトドン」という絶滅動物であることが判明します。明日、あの少年に事情を尋ねることを決め、二人は床に就きます。
ドラえもん のび太と雲の王国のネタバレあらすじ4
翌日、雲の王国へ来てみると、あの少年の姿がありません。ドラえもんが迷子探し機「ごはんだよー」を動かし、お腹が空いているはずだからと踏みますが、一向に出てきません。そこで、少年を発見したあの山へ行ってみれば何か手がかりがあるかも、と王国を飛ばします。山頂へ降り立った一同、手がかりがないか探し始めますが、これといったものはなく、さらに悪いことに王国が風に流されてしまいます。困った一同は一つ一つの雲を調べ、王国と思われる雲を発見し、中に入ります。しかし、そこは王国ではなく、天上世界の一部、「絶滅動物保護州」であります。マンモスに乗って現れたパルパルを名乗る天上人は宿舎へと一同を案内します。案内された宿舎ではパルパルと同じく天上人グリオの感じ良いとは言えない対応に一同釈然としない様子ながらも、この宿舎に泊まります。その夜、寝室には鍵がかけられ、閉じ込められたと知った一同は「通り抜けフープ」で脱出、王国へ帰ろうとしますが、その途中で雷雲と遭遇し、散り散りになってしまいます。
ドラえもん のび太と雲の王国のネタバレあらすじ5
夜が明け、のび太は思考回路の故障したドラえもんと、かつて自身が助けた小人族のホイと再会します。大歓迎を受ける中、ここに住んでみてはと誘われるのび太ですが、ドラえもんの治療の為、どうしてもこの雲から脱出する必要があることを話します。その時、ホイがグリプトドンに乗って逃げ出そうとした少年のことを話そうとしたため、のび太はその少年の所へ行くことを決めます。その少年、タガロとその家族の口から、ここに来ることになった経緯と天上人の怪しい企みについて聞かされます。何としても帰る必要のあるのび太に対し、ホイが「万能手綱」でムカシダイダラアホウドリに乗ればひょっとして・・・と閃きます。首尾よくムカシダイダラアホウドリに乗り込んだのび太は、タガロに一緒に逃げようと言いますが、彼には指輪型の発信機が付けられていて、逃げられなくなっていることを明かします。のび太はタガロとホイに見守られる中、絶滅動物保護州を脱出、王国を探します。何処に雲の王国があるのか、見当もつかないのび太ですが、「ごはんだよー」の匂いを嗅ぎつけたアホウドリのおかげで王国を発見します。夕食後、どこでもドアを開けてみると、大洪水が起こっており、二人とも流されてしまいます。しかし、この時電柱にぶつかったショックで正気を取り戻したドラえもんが溺れているのび太を助け出し、王国へと避難します。
ドラえもん のび太と雲の王国のネタバレあらすじ6
翌朝、のび太はあることに気づきます、世界が滅びたのだからドラえもんは存在しないはずではと。それを聞いたドラえもんはハッとしてどこでもドアを調べてみると、10日後の世界にダイヤルがセットされていることに気づきます。出発した日はまだ何も起こっていないことを確認した二人はどうやって天上人達を止めるか作戦を考えます。その頃、天上世界では、地上を洗い流す「ノア計画」の審議がされており、地上人を一方的に悪者扱いしています。審議終了後、静香達の泊まっているホテルの外でカーチェイスが起こっています。地上人の密猟犯がパトカーを奪い、逃走している模様です。それをみたパルパルはこれでますます地上人の立場が悪くなるとため気をつきます。ドラえもんにある考えが浮かびます。雲戻しガスで天上世界を消滅させようというのです。のび太は、さすがにやり過ぎだと反対しますが、ドラえもんは、そうでもしないと天上人が話し合いに応じることはないと踏み、あくまで脅しだとのび太に説明します。夜、追われていた密猟犯が雲の王国にやってきます。追跡してきた天上人達は王冠をかぶったのび太の命令に逆らえず引き上げていきます。ドラえもんから雲戻しガスのことを聞いた密猟犯は、お城の一室で、王冠を奪って天上世界を全滅させ、絶滅動物をごっそり頂こうとする計画をしています。
ドラえもん のび太と雲の王国の結末
翌朝、王国の周囲を天上人が取り囲んでいます。ドラえもんは彼らに向かい、ノア計画をやめなければ、天上世界を消滅させると宣言します。何も反応のない中、一台のUFOが王国に向かって来ています。その様子に気を取られていたのび太とドラえもんは、隙をつかれて王冠を奪われてしまいます。UFOにはパルパルと静香達が乗っています。王国についた静香達はのび太、ドラえもんと同じく密猟犯に捕まってしまいます。そして、密猟犯は天上世界の一つ「エネルギー州」にガス砲を撃ち、やむなく王国を撃ち落とすよう中央州から指示が来ますが、全く歯が立ちません。雲戻しガスを出したのは間違いだった、ドラえもんは自らの蒔いた種を刈り取るべく、ガスタンクに体当たりし、穴を開けます。王国は崩壊し、密漁犯の野望は潰えます。ドラえもんが重傷を負っている中、再度審議が始まります。新たな証言者が、過去にのび太に世話になったと名乗り出ています。そこへ植物星大使が審議の場に現れました。不思議な光線でドラえもんを治療した後、大使はかつてのび太に育ててもらったキー坊だと名乗ります。大使は地球環境が破壊されつつある事実を認めたうえで、自然を守ろうとする人たちも増えていることを話します。その話を聞いた天上人はノア計画中止を議決します。地上世界の滅亡を食い止め、何とか地上に戻った一同でありますが、宿題を全然やっていないことを思い出して慌てふためく中、一件落着となるのでありました。
小学生の頃、繰り返し見た映画です。小学校の教科では図工が大好きだったため、雲をレンガのように固めたり、それを重ねてお城を建設するシーンがあり、わくわくしながら見ましたし、粘土をレンガのように固めて遊んだりもしました。
ネタバレになりますがラストの人類や天上の世界のために身体を張るドラえもんの姿や、ドラえもんを大事に思うのび太たちの心に何度見ても泣いたこともよく覚えています。
地上を洗い流すという「ノア計画」が、洪水のシーンになるため、おそらく現在はテレビ放送は難しいだろうということが残念です。