星になった少年 Shining Boy & Little Randyの紹介:2005年日本映画。カンヌ国際映画祭で主演男優賞に輝いた柳楽優弥が主演。自らタイに渡りゾウ使いとしての道を志しながらも若干20歳で逝去した少年の半生を描く実話を基にした作品。学校でいじめにあっていた哲夢は、親の経営する動物プロダクションで購入した子供のゾウ・ランディと出会ったことで象使いになりたいと願うようになる。
監督:河毛俊作 出演:柳楽優弥(小川哲夢)、常盤貴子(小川佐緒里)、高橋克実(小川耕介)、蒼井優(村上絵美)、倍賞美津子(藤沢朝子)、ほか
映画「星になった少年」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「星になった少年」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
星になった少年の予告編 動画
映画「星になった少年」解説
この解説記事には映画「星になった少年」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
星になった少年のネタバレあらすじ1
小川動物プロダクションを営む両親を持つ「テツ」こと小川哲夢。父・母・兄弟たちに加え、多種多様の動物たちが暮らしている。動物は主にマスメディアに出演するために飼育されていた。ある日、母が長年の夢だった象を迎え入れることを決め、費用を工面するため引き換えにポニーとサルが売られていく。そして代わりにやってきたのが象のミッキーだった。ミッキーがきてから間もなく、今度は4~5歳の小象ランディがサーカス小屋から引き取られてやってくる。ミッキーやランディと触れ合う中で、テツは象の「声」を聴く。象の世話にきていた飼育員からテツはタイの象使いの事を知り興味を抱く。そして次第にテツはタイに行き本格的な象使いになる事を夢見るようになる。母に象使いになるためにタイに勉強をしに行きたいと懇願するテツだったが、即座に反対されてしまう。その理由は学校でいじめられている事であり、そこから逃げたいだけだと指摘される。しかしテツの夢はどんどん膨らみ、とうとう2年の期限付きで念願のタイに留学することを母に許してもらえるようになる。
星になった少年のネタバレあらすじ2
単身で飛び立ったテツ。タイの象使い学校に入学したテツは、学校始まって以来の外国人生徒となった。象学校の校長に連れられ新しい生活にチャレンジするテツだったが、タイ人ばかりの中でタイ語が不自由なテツは他の生徒たちに溶け込めずにいた。象との生活は厳しい物で、象使いの最初の一歩は母象から小象を引き離すことから始まる。テツに与えられたのはファーという名の小象。最初から象の扱いに慣れずにファーにもなめられていた。ファーとの生活が2ヶ月経ってもファーは打ち解けようとしてくれず、象使いになることに疑問を持ちはじめ落ち込むテツ。ある日ファーは母象の声を聞きつけ、山へ逃げ帰ってしまう。ファーを無くし、悩むテツの前にある夜現れたのはタイで伝説の白象。白象に象使いになる意思はあるのかと問われる。そして象使いになった暁にはお前は死んでしまうだろうと告げられるも、テツは象使いになる決意を新たにする。実はこれは学校の仲間が仕掛けた悪戯だった。
星になった少年のネタバレあらすじ3
ある日突然テツはファーの気配を感じ山奥へと探しに入るが、足を滑らし川へ転落。滝つぼに落ちる寸前、どこからともなく現れたファーに助けられることになる。ファーを無事連れ帰ることが出来たテツは次第に仲間に打ち解けていくようになる。ファーの調教にも慣れ、たくさんのことを学んでゆくテツ。そして月日は流れ、とうとう日本に帰る日になってしまう。別れ際象学校の仲間たちとファーが見送りにきてくれ、一番仲が良かったタイ人のポーに手作りの調教用の手鉤をプレゼントされる。代わりにテツは唯一日本から持って来ていた帽子をポーにプレゼントする。そしてタイでの生活を終え日本に帰ったテツは、普通の高校生活を送る中でランディの調教も始めるようになる。その頃には小川動物プロダクションにも象が増え、テツは夏祭りイベントで象を使ったパレードを行うようになる。その夏祭りのイベントでテツは絵美という少女に出会う。
星になった少年の結末
テツは高校を辞め、象使いとして生き、将来は年老いた象がのんびり暮らせる楽園を作ることをを夢見るようになる。テツの中でいろんな葛藤が起こり家族との反発感を高めていくテツだったが、日本初の「象さんショー」を開催し満員のお客さんの前でショーを成功させることで状況が変わって行く。その姿を見た父や母、そして家族が一つになろうとした頃、バイクで出かけたテツは目の前に飛び出した猫をよけようとしトラックと衝突、20歳の若さでこの世を後にした。葬儀は動物プロダクション内で行われ、象たちも参列。テツの棺を見つめる象の目には涙が溢れていた。テツの死後半年が経ち、小川動物プロダクションは移転することが決まる。そこに訪れたテツのガールフレンド絵美、テツの母親とテツが生前語っていた気持ちを母に打ち明ける。始めて息子テツの気持ちを知った母は泣き崩れてしまう。テツは母の夢でもあった象との生活を実現させることが夢だった。それから8年後、タイではポーがファーの調教を続けており、ファーには子供が生まれていた。小象の名前は「テツ」だった。
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