あしたの私のつくり方の紹介:2007年日本映画。傷つきたくがないために偽りの自分を演じてしまう思春期の少女たちが、傷つき悩みながらも本当の自分を模索し、成長していく過程を描いた作品。真戸香の小説が原作となっています。
監督:市川準 出演:成海璃子(大島寿梨)、前田敦子(花田日南子)、高岡蒼甫(田村博之)、近藤芳正(古垣賢一)、奥貫薫(日南子の母)、ほか
映画「あしたの私のつくり方」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「あしたの私のつくり方」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「あしたの私のつくり方」解説
この解説記事には映画「あしたの私のつくり方」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
あしたの私のつくり方のネタバレあらすじ:偽りの自分
小学生の寿梨は、学校でも家でも偽りの自分を演じています。不仲の両親に仲良くしてほしいという一心で、頑張って私立中学受験にも挑戦しますが、結果は不合格でした。寿梨が学校をお休みしている間、クラスではある変化が起きていました。クラスの人気者だった日南子が、虐められるようになっていたのでした。卒業の日、寿梨は、日南子が偽りの自分を演じていたことを知ります。日南子の告白を聞いた寿梨は、日南子と心が通じ合ったような気がします。
あしたの私のつくり方のネタバレあらすじ:演じ続ける日々
中学生になっても相変わらず日南子は虐められています。一方、寿梨は偽りの自分を演じることを日に日に上達させていきます。中学2年生の夏、寿梨の両親は離婚します。寿梨は、住んでいた家を離れ、母親とマンションで暮らすことになりました。小学校卒業の日以来、寿梨は、自分のことで精いっぱいで、日南子とは話しをできていません。2年後、高校生になった寿梨は、日南子が引っ越しをしたことを知ります。
あしたの私のつくり方のネタバレあらすじ:理想の自分
同級生に日南子のメールアドレスを教えてもらった寿梨は、コトリと言う名前で日南子にメールをします。寿梨は、日南子をモデルにしたヒナという転校生の創作話を作ります。日南子から、話の続きを知りたいと言われて、寿梨は、物語を書き続けます。寿梨が書く物語の通りのヒナを演じることで、日南子は、転校先で人気者になります。寿梨は、日南子の役に立っていることに喜びを感じます。一方で、日南子は、偽りの自分を演じ続けることに窮屈さを感じ始めていました。
あしたの私のつくり方の結末:本当の自分
コトリの正体が小学校の同級生だと気づいた日南子は、同級生名簿から寿梨を探し当て、寿梨に電話をかけます。日南子は、これまで自分を応援してくれた寿梨に感謝の気持ちを述べます。しかし、寿梨は、ヒナが寿梨の頭の中で作り出した理想の自分像であったことを告げ、日南子に謝ります。本当の自分の気持ちをさらけ出し合った2人は、偽物の自分を演じることで現実から逃げるのではなく、やっと本当の自分に向き合う決意をしたのでした。
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