映画「グランド・キャニオンの対決」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グランド・キャニオンの対決の紹介：1959年アメリカ映画。邦題通りグランド・キャニオンでロケーション撮影されたカラー・シネマスコープ作品。保安官補が連続殺人事件を捜査する。助けるのは向こう見ずな社長令嬢。深い谷を生かし切ったサスペンス映画。
監督：ドン・シーゲル 出演者：コーネル・ワイルド（レス・マーティン）、ヴィクトリア・ショウ（ジャニス・ケンドン）、ミッキー・ショーネシー（スコッティ・オブライエン）、エドガー・ブキャナン（エドワーズ保安官）、ライアン・ガリック（ボブ・ケンドン）、ジャック・イーラム（ビル・ウォード）ほか
この解説記事には映画「グランド・キャニオンの対決」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アリゾナ州グランド・キャニオン。断崖上の道に1台の自動車が停まり、光沢のある特徴的な洋服の男が下りて双眼鏡で峡谷を観察する。すると別の男がブレーキを効かなくしてから自動車を双眼鏡の男へ向けて押して男を殺そうとする。男は辛うじて身をかわす。二人の男がもみ合いになり、双眼鏡の男がもう一人の男を谷底に落とす。ケンドン鉱業の古い事務所を管理するイーライがモハヴェ郡の新任の保安官補レス・マーティンに怪しい男を見たと告げる。だが、始終怪しい男を通報するイーライにレスは取り合わず、ちょうど横を通ったスピード違反の自動車を追いかける。無謀運転の美女はジャニス・ケンドン。ケンドン鉱業社長の娘だった。イーライが事務所に入る。金はまだたくさんあるが金の相場が低いので会社の金鉱は閉じられ、事務所の周辺はゴーストタウンになっていた。イーライは怪しい男、あの双眼鏡の男が殺されて天井から吊るされているのを見つける。エドワーズ保安官と共にかけつけたレスはイーライの通報に取り合わなかったことを後悔する。
レスは捜査を開始する。謎の犠牲者が借りていたモーテルの部屋は荒らされ、素性を示すものは消されているようだった。犠牲者が「バケットで踊る」とか話していたというイーライの話から、ケーブルを伝って谷を渡る、鉱石運搬用の運搬器（バケット）が事件に関係するとレスは考え、調べに行く。運搬器担当者のビル・ウォードよると運搬器は「踊るバケット」とも言う。そして彼からチャーリー・パイパーという作業員が行方不明になっていることを教わる。レスはスコッティの経営する酒場に寄る。パイパーは店の常連だったという。レスは店にいた酔っぱらいを家にパトカーで連れて行きジャニスと再会する。酔っぱらいは彼女の弟、ボブだった。やがて空からの捜索によりチャーリー・パイパーの死体が谷底で発見される。双眼鏡の男を殺そうとして谷に落ちた男だった。
レスはジャニスとの初めてのデートに。レスはかつて殺人課の刑事だったが亡妻の病気が心配なせいで仕事に失敗して仕事を辞めた過去を話す。一方、イーライは事務所に飾ってある写真の中に事務所で殺されていた男を発見するが、訪れてきた知人に殺害される。未解決殺人事件が三件続き、レスを採用したエドワーズ保安官と対立する検事から保安官補として適任でないとレスは批判される。助け舟を出してくれたのはジャニスだった。最初の犠牲者の特徴ある上着を見て、ジャニスはそれを仕立てるニューヨークの店を当てた。犠牲者はケンドン鉱業の副社長だった。
レスはジャニスの父に聞き込みに行く。レスは副社長が金鉱の盗掘に気づいて調べに来たのではないかと疑っている。盗んだ金を運ぶのに鉱山の運搬器を使ったのだろう。その聞き込みの最中に電話がかかってきたボブ、そしてボブを追ったジャニスが相次いで家を出て行く。怪しんだレスはジャニスを追う。ボブが会いに行ったのは飛行機に盗掘した金を積んでいるスコッティだった。ボブ、スコッティ、チャーリー・パイパーの三人が金鉱盗掘グループだった。副社長とイーライを殺したのはスコッティだった。ボブが飛行機を操縦して金を売りに行くはずだったが、スコッティが人殺しをしたことに怒ってボブが操縦を拒否したため、スコッティはボブを射殺し、ちょうどそこへ来たジャニスを人質にして自動車で逃げる。 空と地上でジャニスとスコッティの乗る自動車が捜索される。レスはヘリコプターに乗り込む。湖から逃げると考える捜索隊の裏をかいて、スコッティはビル・ウォードを脅して谷の反対側へ向けて運搬器を出させる。運搬器が動き出したところに追いついたレスが運搬器につかまる。揺れる運搬機の上で格闘になり、最後にスコッティが谷底へ落ちて行った。
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