僕の初恋をキミに捧ぐの紹介:2009年日本映画。青木琴美原作の少女漫画の実写化で、岡田将生と井上真央が主演です。20歳まで生きられない限られた命の少年と、献身的に彼を支えようとする少女のまっすぐで純粋な恋の行方が描かれます。
監督:新城毅彦 出演:井上真央(種田繭)、岡田将生(垣野内逞)、杉本哲太(垣野内稔)、森口瑤子(垣野内涼子)、細田よしひこ(鈴谷昂)、原田夏希(上原照)、堀内敬子(鈴谷良美)、窪田正孝(杉山律)、仲村トオル(種田孝仁)、ほか
映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
僕の初恋をキミに捧ぐの予告編 動画
映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」解説
この解説記事には映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
僕の初恋をキミに捧ぐのネタバレあらすじ:1
垣野内逞は心臓に病を抱えて入院していました。そこでお医者さんである種田孝仁(仲村トオル)の娘、繭と仲良くなり、一緒に遊ぶようになりました。そして、2人は恋仲になりました。そんなある日、逞は孝仁から20歳まで生きられない事を宣告されます。その事を繭も診察室の外から聞いていました。
後日、繭は草むらの中にいて何かを必死に探していました。「何を探してるの?」逞はそう聞くと「四つ葉のクローバーを探して願い事をするんだよ」と繭は答え、「逞は何をお願いしたい?」と聞きます。逞は「大きくなったら宇宙飛行士になって、繭ちゃんと結婚するんだ!そうしたらお仕事もお家も楽しいでしょ?」と笑顔で答えました。その時、四つ葉のクローバーが見つかります。そして繭は泣きながら必死に何度も何度もお願いしました。「逞を殺さないでください!逞を連れて行かないでください!お願いします!」
僕の初恋をキミに捧ぐのネタバレあらすじ:2
時は流れ、2人は中学3年生になりました。2人はいまだにラブラブです。体育でバスケの時間、逞(岡田将生)は心臓の病気のため、見学です。楽しそうな様子を羨ましそうに見て、繭(井上真央)が活躍してみんなに囲まれている様子も見ていました。繭が体育が終わって体育館から出ようとすると、男子に水をかけられブラジャーが透けて見られてしまいます。逞は繭に上着をかけ、水をかけた男子に殴りかかります。繭はそんな逞を必死に止めました。
保健室に2人で行き、逞はいじけていました。繭は逞の心臓を心配して「もう2度とあんな無茶しないで」と言います。逞は「あいつら、繭のブラジャー見やがった。俺だって一度も見たことないのに。」といじけたままです。そんな逞にむかって繭は「逞ならいつでも見せられるよ」と言ってベッドのカーテンを閉めて服を脱ごうとします。そんな繭に逞は「ちょっと待って、別の意味で心臓がやばい!」と止めます。「それなら二度と逞に見せない!」と逃げ、2人の追いかけっこが始まりました。そして2人はキスを交わし抱きしめ合います。逞は退院したらやると決めていたことがあります。それは「繭をいっぱい抱きしめてキスをすること」でした。
そんな2人も受験生です。逞は繭が自分の病気のせいで、いつも泣いていると思い、別れるためにも全寮制で名門である紫党高校を受けることに決めます。繭の学力では行くことがとても難しい学校です。逞の両親は猛反対しますが、「思い出作りにしたい」と嘘の口実で納得させます。逞の母親は繭が紫党高校を受験するからだと思い、繭のもとに「逞を連れて行かないで」とお願いします。繭はそこで逞の受験先を知りました。逞は無事に合格し、卒業式を迎えます。
逞が繭に進路をどうするのかと聞くと「2次募集も落ちたし、就職でもしようかなー」と答えました。そして別れの言葉もなく2人は別れてしまいます。そして紫党高校の入学式、入学生代表の挨拶で壇上には繭が上がります。その場から逞に向かって「私と離れようなんてそんな事させないから!」と言って、その後も逞に向かって怒りを露わにします。逞はただただ唖然していました。
僕の初恋をキミに捧ぐのネタバレあらすじ:3
高校に入学してからも繭は逞にべったりでした。繭は弓道部にも入り、活躍して人気者でした。そんな人気者の繭に学年のアイドルと呼ばれていて女子に人気の鈴谷昂(細田よしひこ)に目をつけられ、猛アタックされます。そして逞にも「繭と別れろ」と話をします。鈴谷は幼い頃に逞と同じ心臓病で父親を亡くしていました。そして「残された人の気持ちも考えろ。あの子は絶対悲しむだろうから、お前が生きているうちに別れろ。」と言います。
ある日、繭と逞は診察のため病院に行くと、逞と入院仲間であった上原照(原田夏希)と再会します。逞と照は2人で懐かしい思い出話をしていました。繭はそんな様子を見てやきもちをやきます。その日から逞は学校を抜け出し、照に会いに行くことが多くなりました。そんな時、照が「私キスしないで死ぬなんて嫌。キスしていい?」と逞に迫り、逞もどうする事も出来ずキスしてしまいます。一方、繭は弓道の自主練をしているときに鈴谷から「あいつは死ぬよ。姫が悲しむ姿を見るのは耐えられない。」と言って迫ります。しかし繭は「鈴谷君以上に好きなのは逞だから。逞の命、なめないで!」ときっぱり断ります。
その日の夜、逞は星が見える天体望遠鏡がある部屋にいました。そこへ繭もやってきます。逞は「1人になりたい時にはここに来るんだ」と言って繭を遠ざけようとしますが、繭は「そうなんだ。逞は昔から星とか好きだったもんね」と言って離れようとしません。その時、逞は照とキスをした事を打ち明けます。繭は「そういうのは断らなきゃいけないんだよ!」と怒りますが逞も逆上して「死ぬのがどれだけ怖いか分かんないだろ!」と言って、別れ話を切り出します。繭も「逞がそうしたいならいいよ」と言ってその場を出て行ってしまいます。
僕の初恋をキミに捧ぐのネタバレあらすじ:4
後日、いつものように逞が照のお見舞いに行くとそこに照の姿はありませんでした。急な発作で亡くなっていたのです。そこから逞は戻って、鈴谷に勝負を持ちかけます。100メートル走で鈴谷が勝てば繭を渡すが、逞が勝てば繭に近づくなという勝負です。その勝負に逞は勝つことができました。そして繭を公園デートに誘います。そして弓道場に行き、繭に教えてもらいます。それから繭に「セックスしたい」と迫り、深いキスを交わしました。それから逞と繭が病院に行こうとすると鈴谷に会いました。繭の事はもう諦めて、今から大学生の彼女に会いに行くと言いました。そして、逞に「友達にならないか?男に告白するの初めてなんだけど。」と言って2人は友達になります。
2人が病院に着くと、孝仁から「ドナーが見つかった。2、3日後に手術だから安静にしておくように」と言われました。逞も、繭も、逞の両親も大喜びです。繭は病院をウロウロしていると同じ紫党高校の制服の生徒がたくさん来ていました。話を聞くと、鈴谷が交通事故に遭ったという事でした。そして鈴谷は脳死判定を受け、ドナーカードを持っていたので、その心臓が逞に移植されるという事情を知りました。繭は複雑な心情ながらも逞と喜んでいました。しかし、逞もその事情を知ってしまい、手術を拒否します。そして、鈴谷の両親も心臓の提供をやめると言い出しました。
僕の初恋をキミに捧ぐの結末
退院して学校生活を変わらず送っていると、逞にもついに発作が出て病院に緊急搬送されます。一命は取り留めたものの、もう残り僅かの命でした。逞は目をつぶったまま、四つ葉のクローバーの神様にお願いしました。「もう一瞬だけ時間をください!」逞は目覚め、繭をデートに誘います。繭は止めますが、「いいから行こう、早くしないと捕まっちゃう」と連れ出しました。
そこから遊園地に行って今まで乗れなかったジェットコースターに乗ったり、水族館に行ったり、ランチを食べたりデートを2人とも楽しみました。そして幼い頃、四つ葉のクローバーを見つけた場所に辿り着きます。そこで逞は繭に「ごめんな。約束守れなかった」と謝り、お守り代わりに持っていた小さい頃に書いた遺書を繭に託します。
そして発作は起き、繭は鈴谷の両親に必死に「鈴谷君の心臓をください!お願いします!」と泣きながら必死にお願いしますが、鈴谷の両親もそこは譲る事ができず「ごめんね」とただただ謝るばかりでした。そしてついに逞は命を落とします。
その後、逞の両親から繭は逞の遺骨を借ります。その時に母親から「逞に恋を教えてくれてありがとう」と言われます。
繭は教会でウェディングドレスを着て逞の遺骨を持ちながらひっそりと結婚式を挙げ、「何度でも私は逞に恋をする。悲しい思いをすると分かっていても、それでも逞を好きになる。」と言って映画は幕を閉じます。
初恋の人とは何度でも恋をします。永遠に恋をするものだと、逢えなくなっても想い続けます。
初恋はその後の人生を生きる心の支えになるから、
言葉じゃ心は描けないけど。