感染の紹介:2004年日本映画。「リング」「呪怨」などで知られる一瀬隆重プロデュースによるJホラーシアターブランドの第一弾。病院内で起こる奇妙な感染の様相を幻想的に描く。監督はテレビドラマ「世にも奇妙な物語」の演出で知られる落合正幸。
監督:落合正幸 出演:佐藤浩市(秋葉清一)、高嶋政伸(魚住晴哉)、南果歩(塩崎君江)、星野真里(安積まどか)、木村多江(立花七恵)
映画「感染」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「感染」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「感染」解説
この解説記事には映画「感染」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
感染のネタバレあらすじ:起
古びた総合病院。患者は多いものの経営悪化で予算が足りず、医師への給与の支払いが3日も遅れています。それだけならまだしも、点滴用具や注射器まで不足する事態に、医師や看護師たちも頭を抱えていました。それに彼らは個人的に悩みを抱えていて、それが徐々に患者への対応にまで影響してきます。まず内科医の魚住は妻と離婚、娘への養育費も滞っていて、絶えずストレス過多でした。そして婦長の塩崎は責任感の強いあまり、一番備品不足に苛立っています。外科医の秋葉は婦長同様、人手不足を最も気に病み、新人ナースの安積は注射すら満足にできないことで自信を喪失しています。
感染のネタバレあらすじ:承
そしてある夜、秋葉たちが当直する院内で事件が発生。入院していた重度の火傷患者がベッドから落ち、その手当をする際に塩化カルシウムと塩化カリウムを間違えて投与。患者が死亡してしまうのです。その場にいた秋葉、魚住、塩崎、立花たちは医療過誤に問われるのを恐れ、事を隠蔽。死体を暖めて証拠が残らないように工作します。
感染のネタバレあらすじ:転
一方、内臓が緑色の液体となって溶け出してしまうという患者が無理やり運び込まれ、秋葉を当惑させます。どうやらウィルスに感染しているらしく、秋葉の同僚の赤井医師がそれを研究したいと言い出します。しかし、患者は逃亡。秋葉や魚住は院内を探し回りますが、どこに行ったのか中々見つかりません。しかもそのウィルスは看護師たちに感染し、まず婦長の塩崎、続いて安積と、次々と犠牲者が生まれます。彼女たちは耳などから緑の液体を垂れ流し、その飛沫によって他の看護師をもウィルスに感染させてゆくのです。ついには魚住までウィルス感染によって悲惨な最期を遂げ、秋葉のストレスは限界まで達します。
感染の結末
いつの間にか朝になり、出勤してきた女医の中園が病院内の異様な状態を発見。実はこの一夜の出来事は精神に異常を来した秋葉医師の幻覚であり、魚住や看護師たちは彼の手で惨殺されたのです。そしていつの間にか、中園までそのウィルスの幻覚を見始めます。
恐怖が人から人へと感染する恐ろしさが描かれた映画です。見ていて痛い描写もかなりありますし、食事中には閲覧注意という感じです。しかし、グロテスクさよりも人の精神的な恐怖が描かれていて、目を離さずにはいられないストーリー展開が待っています。やはり人間が一番怖いです。