下弦の月 ラスト・クォーターの紹介:2004年日本映画。若い女性を中心に大絶賛を浴びた、矢沢あいのコミックを初めて映画作品にしました。19年に1度の月の周期によって引き起こされた奇跡の感動のラブ・ファンタジーです。
監督:二階健 出演:栗山千明(望月美月)、成宮寛貴(安西知己)、HYDE(アダム)、黒川智花(白石蛍)、落合扶樹(三浦正輝)、ほか
映画「下弦の月 ラスト・クォーター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「下弦の月 ラスト・クォーター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
下弦の月 ラスト・クォーターの予告編 動画
映画「下弦の月 ラスト・クォーター」解説
この解説記事には映画「下弦の月 ラスト・クォーター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
下弦の月 ラスト・クォーターのネタバレあらすじ:起
この物語は19年にたったの一回しか見れない下弦の月の日に勃発した突然の事故から誕生しました。美女の女子高生、望月美月は家庭環境が最悪でした。お父さんは浮気性で、お母さんとは死別し、お父さんの再婚相手やその家族とは全然ウマが合いませんでした。そんな彼女をいつも裏で支え、応援し続けていたのは彼氏の知己(成宮寛貴)でした。けれど、実は彼も浮気性で美月のお父さんと大差ない感じだったのです。そして、とうとう耐え切れずに浮気問題が原因で19歳の誕生日に彼氏の知己とお別れしてしまいます。お別れした日は、美月はしばらく呆然として路頭を彷徨い歩いていました。するとどこからともなく、いつかどこかで聞いたようなメロディーが美月の耳に飛び込んで来て、その後そのメロディーに促されるようにいつの間にかある洋館にたどり着きます。
下弦の月 ラスト・クォーターのネタバレあらすじ:承
美月がその洋館の中に入って行くと、一週間だけそこで暮らす予定のアダム(HYDE)というミュージシャンと出会います。そして、初めて遭遇したのに何処かで出会ったことがあるような不思議な気持ちに二人は同時におそわれます。家族とも彼氏ともトラブル続きで精神疲れしていた美月は、気分を休めるためにその洋館でアダムと過ごす決心をします。洋館を出てから、すぐに美月にアダムから連絡が入ります。「自分はもう行かないといけないから、もしまだ月が出ているうちに会えたら一緒に行こう」と待ち合わせ場所を美月に告げます。場所は美術館の前です。ところが待ち合わせ場所に着く直前に美月は交通事故に遭ってしまいます。場所は交差点でアダムが向こう側に立っていました。
下弦の月 ラスト・クォーターのネタバレあらすじ:転
同日時に、別の場所で事故に遭遇した小学生がいました。その小学生は白石蛍(黒川智花)です。事故以降は普通の人には見えない物が見えるようになりました。そんな蛍と、ついこの間の事故以来幽霊になった美月が出会います。美月の体はまだかろうじて息があり、意識不明の状態でちょうど幽体離脱している状況でした。幽霊の美月は記憶喪失で、たった一つだけ記憶が残っていたのはアダムのことのみでした。蛍はそのことを小学校の友達に相談し、一緒に美月を救うために行動します。そして美月の名前を新しくイヴと名づけました。理由はアダムの彼女だからです。アダムがよく弾いている曲を調べて分かったことは、アダムは過去に「EVILEYE」というバンドのボーカルで、実は19年前に自決をして他界したことが判明しました。
下弦の月 ラスト・クォーターの結末
当時、アダムには「さやか」という彼女がいました。美月の所持しているペンダントから知己のことも判明し、イヴが美月という名であることも分かります。知己は三月の事故を知ってからはずっと美月と喧嘩別れをしたことを後悔していました。次第に蛍達はイヴにさやかの霊が憑依していると思い込みだします。そして、必死にアダムが既に死んでしまっているという事実を説明して、さやかの霊を美月からお払いしようとしますが、失敗してしまいます。その後、美月は、蛍達が止めるのをはねつけアダムのそばに行こうとします。けれど、最終的によく考えた末、ずっと頑張って手助けしてくれた蛍や知己のことがどうしても捨てきれず、今後も美月として生きて行くと話します。アダムは19年前にさやかに「今度生まれ変わったら、絶対に一人にしない」と誓っていたのです。実際この映画の中で美月は本当にさやかの転生でした。そのせいでアダムが美月の魂をさらおうとしていたのでした。が、美月の本当の気持ちを知ったアダムは、また今度再会することを祈りつつ、彼女の魂を自分の手の内から解き放つのです。その後美月は予定通りやっと自分の体に帰ることができました。
映画「下弦の月」は、ミラクルデイに思いがけずアクシデントに遭った二人が出会ってからのとってもせつない恋愛映画です。普段は、まったく無縁の女子高生と小学生が出会うことにより、ギクシャクした関係や経緯を綺麗に軌道修正することができたのです。
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