フットルースの紹介:1984年アメリカ映画。アメリカのとある田舎町。ある事件をきっかけにダンスをはじめとする娯楽が迫害されてきた保守的で閉鎖的なこの町に、大都会からひとりの転校生レンが現れ、やがて町を変えるべくガールフレンドや仲間たちとともに動き出していきます。
監督:ハーバート・ロス 出演者:ケヴィン・ベーコン(レン)、ロリ・シンガー(アリエル)、ジョン・リスゴー(ムーア牧師)、サラ・ジェシカ・パーカー(ラスティ)、クリス・ペン(ウィラード)ほか
映画「フットルース」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フットルース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「フットルース」解説
この解説記事には映画「フットルース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フットルースのネタバレあらすじ:起
アメリカのとある田舎町。シカゴからひとりの転校生レンがやってきます。レンはクラスの女子アリエルと知り合いますが、この町はアリエルの父である厳格な牧師ムーアが牛耳る保守的で閉鎖的な町でした。数年前に起きた若者の交通事故死をきっかけとしてダンスが禁止されており、有害とみなされた書籍が燃やされるなど、娯楽という娯楽が否定されているこの町は、大都会でロックンロールやダンスミュージックに親しんできたレンにとっては閉塞感を感じさせるものでした。
フットルースのネタバレあらすじ:承
レンは町の製粉工場でアルバイトを始めます。ある日、クラスの不良チャックがレンにトラクター競争を要求、レンは受けて立ち見事勝利を収めます。これによりレンは悪い意味でさらに一目置かれる存在となり、チャックの仲間の悪巧みによりドラッグ所有の濡れ衣を着せられます。家を出て、町のはずれの倉庫で鬱憤晴らしにダンスを踊っていたレンの元にアリエルが現れ、レンに「この町を出たい」と想いを打ち明けます。ムーアはアリエルとレンの交際に強く反対しましたが、アリエルはこれに反発しムーアを驚かせます。
フットルースのネタバレあらすじ:転
レンは町の閉塞感を塗り替えるべく、ダンスパーティーを開催することを決意し、アリエルや友人数人を誘って隣の州のダンスパーティーに連れていきます。つかの間の楽しいひと時を過ごした後、帰り道でアリエルはレンに町が閉塞感に陥った経緯を語り始めます。この帰り道途中の橋は数年前に交通事故が起きた現場で、死者の中にはアリエルの兄もいたのです。この事故をきっかけにダンス禁止令が制定され、町から娯楽が消えたのです。改めてダンスパーティー開催に意欲を見せるレンでしたが、ダンスを快く思わない保守的な住民によりレンの家族が嫌がらせを受け、さらにはアリエルがチャックに襲われ怪我をしてしまいます。それでもレンは、この町を変えるべく着々と準備を進めていくのです。
フットルースの結末
レンは、ムーアら保守的な人々ばかりが集う町議会に乗り込み、レンが口にしたのは聖書の一節でした。人類は太古の昔から踊りとともに生きてきたこと示す聖書の一節を紹介、町議会にダンスパーティー開催を認めるよう訴えるのですが却下されてしまいます。しかしレンは諦めず、町の影響力が及ばないはずれの倉庫を借り、高校の卒業ダンスパーティーを開催を計画します。一方、アリエルの反抗を機に自分の中で何かが変わり始めていたムーアはレンの訪問を受けます。息子の死を機にダンスをはじめとする娯楽を否定してきたムーアは次第に考えを思い直すようになっており、遂にレンにダンスパーティー開催と、アリエルをパーティーに誘う申し出を許可する判断を下すのです。そしていよいよダンスパーティー当日となりました。アリエルはムーアから贈られた花飾りを身に着け、レンと共に会場入り。会場の入口付近ではパーティーの妨害を目論むチャックの一味が待ち構えていましたがレンは仲間とともに撃退、レンとアリエル、そして仲間たちは「フットルースのテーマ」と共に喜びを全開に踊り楽しみ、かくしてダンスパーティーは大成功を収めたのです。
音楽好きにはたまらない映画で、挿入歌も含めとても楽しめました!
自由な都会から閉鎖的な田舎町に越してきたレンが、町の大人たちを変えようともがく姿はもどかしく、その若々しさが愛おしくすらあります。
ラストの学生たちのダンスシーンでは、ダンス禁止令のある町で生まれ育ったにしては踊れすぎる学生が混じっていて笑えます。。。
気分が落ちているときに観ると元気になれそうです^^