新・猿の惑星の紹介:1971年アメリカ映画。人類に代わり地球を支配する進化した猿を描く「猿の惑星」旧五部作の第3作です。前作で崩壊した未来の地球から脱出した猿人の生き残りは、過去の地球にタイムワープしてきます。
監督:ドン・テイラー 出演者:ロディ・マクドウォール(コーネリアス)、キム・ハンター(ジーラ)、ブラッドフォード・ディルマン(ルイス・ディクソン博士)、エリック・ブリーデン(オットー・ハスライン博士)、ナタリー・トランディ(ステファニー・ブラントン博士)ほか
映画「新・猿の惑星」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「新・猿の惑星」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「新・猿の惑星」解説
この解説記事には映画「新・猿の惑星」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
新・猿の惑星のネタバレあらすじ:起
猿人に支配された未来の地球は、猿人と進化した人類ミュータントとの戦争により崩壊しました。地球崩壊の直前、猿人のコーネリアス(ロディ・マクドウォール)とジーラ(キム・ハンター)夫婦、知人のマイロ(サル・ブラントンミネオ)の3人は宇宙船に乗り脱出していました。しかし、彼らが辿り着いたのは、まだ猿が支配する前の1973年の地球でした。3人は程なくロサンゼルス動物園に収容され、動物学者のディクソン(ブラッドフォード・ディルマン)とブラントン(ナタリー・トランディ)が彼らの調査にあたります。
新・猿の惑星のネタバレあらすじ:承
ある時、ジーラが思わず人間の言葉を発してしまったことから、ジーラたちはディクソンたちに事情を説明します。その直後、マイロは隣の檻にいたゴリラに襲われ殺されてしまいます。報告を受けた大統領(ウィリアム・ウィンダム)は猿人の査問委員会を開き、証言に立ったコーネリアスとジーラは全てを打ち明けると人間に対して敵意がないことを伝えます。政府はコーネリアスとジーラの自由な行動を認め、二人はアメリカ国民から友好的な歓迎を受けます。しかし、科学顧問のハスライン(エリック・ブリーデン)だけは二人に疑いの目を向けていたのです。
新・猿の惑星のネタバレあらすじ:転
やがてジーラの妊娠が発覚します。ハスラインはジーラを酒に酔わせ、彼女から未来の地球が戦争で滅亡することを聞き出します。ハスラインは猿人が未来の人類にとって脅威になると断言、ジーラたちを陸軍基地に連行して取り調べます。その結果、猿人が人間狩りや生体実験を行っていた事実が発覚します。急遽再び査問委員会が開かれ、夫妻の去勢と胎児の堕胎が決定します。
新・猿の惑星の結末
その頃、陸軍基地では、ジーラを侮辱されたコーネリアスが激怒して基地の兵士を殺害してしまい、ジーラと共に逃亡、ディクソンとブラントンに匿われます。夫婦はやがて赤ん坊を出産し「マイロ」(二代目)と名付けます。一方のハスラインは夫妻の始末を決意、廃船置き場に身を隠していたジーラたちを発見します。警察や軍隊も駆け付け、銃撃戦になった末にジーラとコーネリアス、そしてハスラインは命を落とします。その後、辛うじて難を逃れたマイロ(二代目)はサーカス団に紛れて脱出していました。
「新・猿の惑星」は、海上に不時着した宇宙船から、3人の飛行士が降りてくるところから始まる。
そして、マスクをとったら”猿”だったというサプライズな演出。
「猿の惑星」に登場していた、コーネリアス(ロディ・マクドウォール)とジーラ(キム・ハンター)たちは、タイムマシンで過去へ遡り、1973年の地球(LA)へやって来たのである。
製作費はかなり抑えられ、今までの人間が猿の社会を見る目線から、猿が人間社会を見る目線へと変わる。
ここで、言葉を話す猿は、セレブたちにもてはやされるが、やがて査問され、危険分子とされ、抹殺される。
だが、彼らの子供・マイロは、密かにサーカスの団長(リカルド・モンタルバン)に育てられているという所で終わる。
もはや、シリーズ化するのが当たり前の終わり方だ。
監督のドン・テイラーはこの作品をラブ・ストーリーと考えていた。
ユーモラスな場面もあるのだが、後半は脚本家ポール・デーンの考えである、差別と暴力批判の映画となっている。
映画自体は製作費の関係で、クライマックスは、廃船の上としょぼくなる。
猿のメイクは進化しており、コーネリアスもジーラも猿の演技しては、完璧に近いと思う。