ロード・オブ・ザ・リングの紹介:2001年アメリカ・ニュージーランド映画。J・R・R・トールキン原作の小説『指輪物語』を実写映画化したファンタジー超大作シリーズ三部作の第1弾です。絶大な魔力を秘めた“指輪”を破壊することを運命づけられたホビット族のフロドは、仲間たちと共に壮絶な冒険の旅に出発します。
監督:ピーター・ジャクソン 出演者:イライジャ・ウッド(フロド・バギンズ)、ショーン・アスティン(サムワイズ・“サム”・ギャムジー)、イアン・マッケラン(ガンダルフ)、ヴィゴ・モーテンセン(アラゴルン)、オーランド・ブルーム(レゴラス)、アンディ・サーキス(ゴラム)ほか
映画「ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間の予告編 動画
映画「ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間」解説
この解説記事には映画「ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロードオブザリング旅の仲間のネタバレあらすじ:起
遥か遠い昔、闇の冥王サウロンは、絶大な魔力を秘めた“ひとつの指輪”を生み出しました。その指輪には世界を滅ぼす程の威力が込められ、サウロンは指輪の力をもって中つ国の侵略を開始しますが、勇気ある者たちが立ち上がってサウロンとの戦いに挑み、打ち破ることに成功します。しかし指輪だけは失われず、その後も持ち主を転々と変えながらいつしか伝説の存在へとなっていきました。
時は流れ、中つ国第3世紀。ホビット庄には人間よりも小柄なホビット族が住んでいました。その中のひとり、この日111歳の誕生日を迎えたホビットのビルボ・バギンズ(イアン・ホルム)の元を旧友の魔法使いガンダルフ(イアン・マッケラン)が訪れました。ガンダウフの目的は、ビルボが大昔に手に入れた指輪のことでした。指輪はビルボの養子フロド(イライジャ・ウッド)の手に渡り、指輪をフロドから借り受けたガンダルフは燃え盛る暖炉の火に指輪を投げ入れます。すると何やら2人は久し振りの再会を喜んだ。ところがこの日を境に旅に出ることを決心していたビルボ不思議な文字が浮かび上がります。この指輪こそ正真正銘のサウロンの指輪であり、復活を目指すサウロンは必死で指輪の行方を探しているというのです。
ロードオブザリング旅の仲間のネタバレあらすじ:承
世界をサウロンの魔の手から守るためには、指輪をモルドール国にある“滅びの山”の火口に投げ捨てて破壊するしかないのです。ガンダルフから指輪の破壊を託されたフロドは、親友で付き人のサム(ショーン・アスティン)、友人のメリー(ドミニク・モナハン)とピピン(ビリー・ボイド)と共に旅を始めます。一行は途中の宿で知り合った浮浪者にして剣の達人アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)を加え、サウロンの差し向けた追っ手を振り切りながら旅を続けていきますが、フロドは敵の呪いのこもった攻撃を受けて負傷、エルフの姫アルウェン(リヴ・タイラー)に助けられます。アルウェンの父であり人間とエルフの混血児であるエルロンド(ヒューゴ・ウィーヴィング)の元に招かれたフロド一行は、ドワーフ族やエルフ族、人間族などを集めた会議にホビット族の代表として参加、サウロン対策を協議します。そして会議の席で、アラゴルンは実はゴンドール王国の王位継承者であることが明らかになります。
ロードオブザリング旅の仲間のネタバレあらすじ:転
協議の結果、指輪を破壊するためモルドールへ向かう選抜隊が結成され、フロド、サム、メリー、ピピン、ガンダルフ、アラルゴン、ゴンドールの執政の子ボロミア(ショーン・ビーン)、エルフいちの弓の名手レゴラス(オーランド・ブルーム)、ドワーフの戦士ギムリ(ジョン・リス=デイヴィス)からなる9人の“旅の仲間”が誕生しました。9人は闇のオーク族が支配する危険な洞窟を潜り抜けようとしますがそこに巨大なトロルなどが襲い掛かり、ガンダルフは全員を逃がすと敵とともに深い谷底へと転落していきました。その後もひたすら旅を続ける一行でしたが、ボロミアは指輪の持つ強大な魔力に惹かれていきました。
ロードオブザリング旅の仲間の結末
一行の元にオークの大軍が迫ってきました。ようやく正気を取り戻したボロミアは必死で立ち向かいますが瀕死の重傷を負い、メリーとピピンはオークにさらわれてしまいます。ボロミアは指輪に屈した自らの心の弱さをアラゴルンに詫びながら息を引き取りました。相次ぐ仲間たちの犠牲を受けて、フロドはたった一人で滅びの山へ向かおうとしましたが、サムはガンダルフと交わした約束…フロドを守ることを話して同行を求め、フロドとサムは二人で旅を続けることにします。一方、アラゴルン、レゴラス、ギムリは、さらわれたメリーとピピンを救い出すため、そしてサウロンの目を引き付けるために旅を続けることを決意しました。
以上、映画ロードオブザリング旅の仲間のあらすじと結末でした。
ホビットシリーズ・ロードオブザリングシリーズのネタバレあらすじ一覧
2012年:「ホビット 思いがけない冒険」ネタバレあらすじ
2013年:「ホビット 竜に奪われた王国」ネタバレあらすじ
2014年:「ホビット 決戦のゆくえ」ネタバレあらすじ
2001年:「ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間」ネタバレあらすじ
2002年:「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」ネタバレあらすじ
2003年:「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」ネタバレあらすじ
「ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間」感想・レビュー
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この映画の原作は、現代性を内包しながらもファンタジーに満ち溢れた壮大な物語として、これ以降のアドベンチャー作品に多大な影響を及ぼし、世界中の人々を虜にしてきた、J.R.R.トールキンの「指輪物語」で、それまで映像化は不可能とまで言われた、この不朽の名作に、鬼才ピーター・ジャクソン監督が挑んだ冒険大作だと思います。
観終えての第一印象は、これは完全に、”ロール・プレイング・ゲーム”の世界観だなという事でした。
仲間を加えて旅に出る。所々で、武器やアイテムを手に入れる。
関門ごとに現われる強大な化け物。
この化け物を倒し、ステージをクリアすると、経験値が高まり、成長していく勇者達。これは、まるっきり「ドラゴンクエスト」と同じ世界感ですが、しかし、よく考えてみると、原作の「指輪物語」が書かれたのは、遥か数十年以上前。
とすれば、模倣したのは「ドラゴンクエスト」の方になりますね。
あらためて、この原作の先見性の素晴らしさに感服します。いづれにしろ、この映画の圧倒的なスケール感は、原作を最初に読んだ後、映画を観たわけですが、読みながら思い描いていた世界と少々違っていましたが、それでも有無をも言わせずに、強引にねじ伏せてしまうだけのパワーに満ち溢れていたなと感じました。
恐らく、現代の進歩した映画テクノロジーで出来る事のMAXを使い切っているのではないかと思われる程で、とりわけ、遥か昔の中つ国へと我々観る者を誘なう、ビジュアル・デザインの圧倒的な素晴らしさといったら、他に比較するものがないくらいの見事さです。
そして、ロングショットの造形美たるや、例え、何時間観続けても見飽きる事がないくらいの素晴らしさに満ち溢れています。
厳しい大自然の光景はもちろんの事、最初に登場する”ホビット庄”の緑の美しさや、エルフが生息する”裂け谷”の枯れた風景には、本当に目を奪われてしまいました。これらの数々のシーンは、メルヘン的なムードをそそり、凄絶な旅の物語にあって、緩急をつける効果があったのではないかと思います。
程よいところでドラマの進行の手を休め、複雑な物語の背景を手短かに振り返ってくれるのも、ピーター・ジャクソン監督の丁寧な映画作劇法で、有難かったと思います。
それにしても、「旅」という言葉が持つ不思議な力に、ここまで魅了されたのは、本当に久しぶりの映画体験でした。
何か妙に懐かしい感じがして、心地良く童心に戻る事が出来たように思います。
ファンタジー小説の金字塔『指輪物語』の実写化。強大な敵に対してあまりにも弱々しいフロド達主人公。物語のテンポがかなり早い感じがしますね。特に7人で旅に出てからドワーフの洞窟まではホントダイジェスト版みたいな感じで。しかし、そこからのゴブリンたちとの戦いから出口に向かうまでのシーンは手に汗握る展開が続きますね。本当綱渡りで旅をしている感じがかなりドキドキモノです。最初から最後まで面白かった作品ですね。映像もとてもキレイです。