ハイジャックの紹介:1972年アメリカ映画。姿なき犯人にハイジャックされた502便は視界ゼロのアンカレジへと行き先を変える。だが、それは恐怖の旅のほんの始まりでしかなかった。チャールトン・ヘストン演じる機長が乗客全員の命を守るために奮闘する。
監督:ジョン・ギラーミン 出演者:チャールトン・ヘストン(ハンク・オハラ)、イヴェット・ミミュー(アンジェラ・サッチャー)、ジェームズ・ブローリン(ジェローム・K・ウェバー)、ウォルター・ピジョン(リンドナー上院議員)、ジーン・クレイン(クララ・ショウ)
映画「ハイジャック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハイジャック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ハイジャック」解説
この解説記事には映画「ハイジャック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハイジャックのネタバレあらすじ:搭乗を前に
グローバル航空502便のボーイング707ジェット機がミネアポリスに向けて飛び立とうとしていた。502便の機長のハンク・オハラは、病気の同僚に代わって同じ便に乗るスチュワーデスのアンジェラ・サッチャーとかつて愛し合った仲だったが、妻子を捨てることができず別れていた。アンジェラは今、やはり502便で副操縦士を務めるサム・アレンから求愛されていた。出発ロビーでは巨漢のチェロ奏者ブラウンが、姉妹の結婚式に出席するために502便に乗りたいがエコノミー席が取れないと言うウェバー軍曹のためにファーストクラスの自分の席の横のチェロのための席を譲りたいと申し出ていた。規則にはないが、ロビーに呼ばれたオハラはそれを許可して、チェロを安全な場所に格納させた。ファーストクラスには他にエリー・ブリュースター、リンドナー上院議員とその息子、妊婦のスティーヴンス夫人、ショウ夫妻らが乗り込んだ。
ハイジャックのネタバレあらすじ:爆破警告
エリーがお手洗いの鏡に口紅で「飛行機に爆弾がある。アンカレジに迂回せよ。…」と描かれたているのを発見する。オハラはエリーに口止めする。描いたのはファーストクラスの客の誰かだが、誰もが怪しく思われた。 アンジェラは紙にやはり口紅で描かれた新しいメッセージ、「アンカレジに行け、さもなくば死だ」を見つける。アンカレジの天候は最悪だが502便はアンカレジを目指す他なくなる。オハラはついに謎の警告の存在を乗客に明かす。 隣のウェバーの挙動のおかしさに気づいたブラウンはオハラに彼がハイジャック犯だと話すがオハラは確信がもてなかった。
ハイジャックのネタバレあらすじ:アンカレジへ
視界ゼロのアンカレジ上空には502便しか飛んでいない。空港の管制室では空軍軍曹ベン・プーゾが502便を誘導するべく待機していた。彼の巧みな誘導により無事着陸できるかと思われたところに、無線の故障した小型機が502便と衝突するコースを飛行してくる。しかし、間一髪小型機をかわして着陸に成功した。 オハラはFBIからウェバー軍曹の記録が存在しないことを報告される。ウェバーは実は精神を患って除隊を待っていたウェラーという兵士らしい。 FBIのスタッフがレインコートに銃を隠して取り囲んでいるのを見たウェバーは突然かばんをもって立ち上がる。ファーストクラスの乗客が取り押さえようとするが失敗する。ウェバーは手榴弾と爆弾の起爆装置を見せて操縦室に乗り込みオハラに命じて燃料を補給させる。そして彼の目的地はモスクワだった。操縦室の乗員とアンジェラ、ファーストクラスの一部の乗客を人質にして502便は再び飛び立つ。
ハイジャックのネタバレあらすじ:最終目的地モスクワ
アンカレジで機内に忍び込んだFBIの捜査官が操縦室の下の部屋で凍えている。ウェバーの暴力に屈せずオハラは彼を救助する。一方、急に産気づいたスティーヴンス夫人はアンジェラとショウ夫人の助けで男の子を産むことができた。ソ連政府の入国許可が下りないまま502便はソ連領空に入ろうとする。撃墜を警告された状況で、オハラはランディングギアを出してソ連の4機の戦闘機を迎える。オハラはソ連の編隊のリーダーに無線で直接、この機がハイジャックされた民間機であることを訴える。何度もソ連機が502便の周囲を飛んだ後、ついに502便に「後についてくるように」というソ連機からの指示が来る。
ハイジャックの結末
502便はついにモスクワ空港に着陸する。オハラとウェバーを残して人質が解放される。FBI捜査官もオハラによって先に飛行機を下ろされる。ウェバーはかばん――爆弾は入っていなかった――から多数の勲章で飾られた軍服を取り出して着替える。彼はかつて戦争の英雄として故郷で歓迎を受けたようにソ連で亡命者として歓迎を受ける自分の姿を夢想するが、現実に彼を待ち構えているのは銃口を彼に向けた兵士たちであることに気づく。オハラはウェバーにとびかかり倒しかけたが銃弾で肩を撃ち抜かれる。銃を持ち手榴弾を体にまいたウェバーは、オハラを先に歩かせてタラップを降りる。だが、すきを突かれて一斉射撃されて倒れ、手榴弾が爆発して死ぬ。担架に乗せられたオハラの目には上空を飛ぶ旅客機が見えていた。
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