ときめきサイエンスの紹介:1985年アメリカ映画。ある2人の冴えない高校生が、コンピューターで理想のグラマー美女・リサを創造したことから起きる様々な珍騒動を軽妙なタッチで描いたSFコメディ映画です。
監督:ジョン・ヒューズ 出演:ゲイリー・ウォレス(アンソニー・マイケル・ホール)、ワイアット・ダネリー(イラン・ミッチェル=スミス)、リサ(ケリー・ルブロック)、チェット・ダネリー(ビル・パクストン)、デブ(スザンヌ・シュナイダー)ほか
映画「ときめきサイエンス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ときめきサイエンス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ときめきサイエンス」解説
この解説記事には映画「ときめきサイエンス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ときめきサイエンスのネタバレあらすじ:1.プロローグ:冴えない二人
ある日、冴えない高校生のゲイリー・ウォレスとワイアット・ダネリーは、憧れの可愛い女の子デブとヒリーたちが、体育館で体操の練習をしている姿を眺めていました。二人は女子たちに囲まれる妄想を勝手に抱いていました。しかし、二人は気弱な弱虫で嫌われ者でした。当然、二人は女子から全く相手にされていませんでした。二人はいつも、同級生のイアンとマックスから、からかわれてばかりいました。「彼女、生きてる…♪生きてる!♪奇妙なサイエンス♪ありえない♪…あれこれ寄せ集めて♪この手で起こす奇跡♪…目を疑う光景♪輝く才能♪広がる想像力♪人造人間!これって現実?♪…♪理想の女性を創りたかった♪どうか分かって♪…奇妙なサイエンス♪」
ときめきサイエンスのネタバレあらすじ:2.奇跡的誕生
ワイアットは、週末、両親が出かけていなくなるので、その間、兄のチェット・ダネリーが彼の監視役として見に来ていました。厳格でマッチョなチェットが大嫌いなゲイリーは、ワイアットの家に泊まったことを悔やみました。その夜、ワイアットとゲイリーは二人で、映画『フランケンシュタイン』をテレビで観ていました。想像力豊かなゲイリーは、コンピューターで理想の美女を創り出す事をふと思いつきました。コンピューターが得意なワイアットにゲイリーは相談し、二人はコンピューターを使って、理想の美女を創り作り始めました。二人はバストサイズから入力し始め、顔立ちやスタイルなどを次々に入力しました。しかし、ワイアットのコンピューターではパワー不足で、すぐに限界が来てしまいました。どう考えても現実的に無理でしたが、ワイアットは犯罪と知りながらも、どこかの高性能コンピューターにハッキングして、パワーを補いました。二人は雑誌『プレイボーイ』からグラマーな美女の写真や、音楽家ベートーベンの写真、物理学者アインシュタインの写真などを次々に切り取り、コンピューターにスキャンさせていきました。コンピューターはそれらを自動的に合成して、画面上で理想のスタイルと抜群の頭脳を持った女性を創りあげていきました。二人はそれを実体化するため、女の子の人形に電極をつなぎました。二人は頭にブラジャーを被り、コンピューターのエンターキーを押しました。すると、天空に雷鳴が轟き、磁気嵐が発生しました。二人は電源を切りますが、天空から稲妻が落ち、その大量のエネルギーが付近一帯を襲いました。二人は驚きながら、電極につないだ女の子の人形を見ましたが、人形は消えてなくなっていました。呆然とする二人の前に、別室の靄の中から一人のグラマーな美女が現れました。二人の試みが奇跡を起こし、成功したのでした。誕生したその女性は、非の打ち所がない理想的な美女でした。
ときめきサイエンスのネタバレあらすじ:3.美女リサと…
ワイアットとゲイリーは、夢だった美女とシャワーを浴びました。その美女は「楽しみたいなら、リラックスして」と二人にアドバイスをしました。その美女は何でも作り出すことができました。彼女は二人に洒落た服を着させ、洒落た高級車を作り出して、夜の街へと繰り出しました。二人はゲイリーの思い出の女の子の名前「リサ」をその美女につけました。夜の酒場にリサはワイアットとゲイリーを連れて行きました。まだ未成年の二人に、リサは免許書を作り出し、21歳の証明書も与えました。二人はリサとお酒を飲み、酒場の客たちと楽しく騒ぎました。二人は自宅に帰りましたが、チェットが腕組みをして待っていました。夜の2時、チェットは酒を飲んで帰ってきたワイアットに「金を払わないなら、親に言いつける」と脅してきました。ワイアットは、なんとか翌朝までにお金を払うことで収めてもらいました。ワイアットはその後、酔っぱらったゲイリーを担いで部屋に入れました。ゲイリーは酔っぱらって、直ぐに眠ってしまいました。ワイアットは見あたらないリサの姿が探していると、リサはこっそりワイアットの背後にいました。驚くワイアットにリサはキスをしました。リサは彼に上手なキスの手ほどきをしました。そして、二人はその夜、ベッドを共にしましたが、ワイアットは直ぐに果ててしまいました。
ときめきサイエンスのネタバレあらすじ:4.リサの計画
翌日、リサはワイアットが兄チェットからお金を要求されていることを知り、ワイアットに「一生、彼に脅えて暮らすの?…あなたはキュートよ」と叱咤激励しました。朝食後、ワイアットとゲイリーはリサと買い物に出かけました。偶然、そこでガールフレンドのデブとヒリーとデートしていたイアンとマックスと出くわしました。いつものように、ワイアットとゲイリーは、二人からイタズラをされましたが、それほど気にはなりませんでした。二人がリサを待っていると、リサがエスカレーターで登ってきました。偶々、イアンとマックスは、リサとすれ違いました。二人はリサのあまりの美貌に目がくらみ、リサの跡を追いました。二人はリサに声をかけていると、リサのもとにワイアットとゲイリーが、リサが作り出したポルシェに乗ってやって来ました。リサが二人の連れだと知ったイアンとマックスは、唖然としました。呆然とする二人に、リサは「今夜のパーティーに来て。みんなに伝えて」と言い、ゲイリーとワイアットと去ってきました。リサは、ワイアットの家で勝手にパーティーを開こうとしていました。ワイアットはリサに両親に怒られるからと言い、パーティーに反対しますが、リサは「パーティーするのが夢だったんでしょ。人気者になるには勇気がいるの」と彼に諭しました。リサは、ゲイリーのパーティーへの参加を認めてもらうため、彼の両親に会いに行きました。ゲイリーの両親は頑なに反対しました。そんな彼の両親にリサは「私はゲイリーをパーティーに連れて行く。彼はいい子よ。ちゃんと勉強もする。…文句があるの?成績でも何でも褒めてあげたことがある?」と言い返しました。憤り警察に電話しようとした父親に、リサは水鉄砲を銃と見せかけ、彼らから強引に参加の許可をもらいました。その後、リサはゲイリーの両親から自分たち記憶を消し去りました。
ときめきサイエンスのネタバレあらすじ:5.パーティー
パーティーが開かれました。家のドアを開けると、大勢の人たちが集まっていました。リサの呼びかけで集まった人たちでした。その中には憧れのデブとヒリー、そしてその彼氏のイアンとマックスもいました。ワイアットとゲイリーは怖じ気づき、トイレの中に閉じ籠もってしまいました。そこにデブとヒリーがやって来ました。二人はリサの美貌に魅入っているイアンとマックスに嫌気がさしていました。そんな二人にゲイリーとワイアットは、「人を呼ぶのが好きで、毎週、やっていて、誰が来たか分からなくなったんだ」と適当なトークでごまかしました。ゲイリーとワイアットはデブとヒリーが自分たちに好意的だと思い、彼女たちを口説こうとしましたが、二人はトイレから出ていった後でした。トイレから出たデブとヒリーに、リサは「機会があったら、2人とシャワーを浴びて、経験者として言うわ。ゾクゾクするわよ」と言いました。デブとヒリーは驚きました。さて、リサから「私はゲイリーとワイアットのもの。彼らから何を言われても従う」という言葉を聞いたイアンとマックスは、ゲイリーとワイアットにこれまでの事を謝罪してきました。そして、イアンとマックスはリサを貸してくれと2人に頼んできました。2人は「人は貸せない。彼女は大切な人なんだ」と言い断りました。それでもイアンとマックスは「リサをくれたら、デブとヒリーをやる」と言ってきました。ゲイリーとワイアットは、イアンとマックスに「秘密を守れる?」と聞き、彼らがイエスと答えたので、リサをコンピューターで作った事を打ち明けました。4人は頭にブラジャーを被り、リサのような女性をもう一度、作ろうとしました。そしてまた、強烈な磁気嵐が起きました。家の家財道具が宙に舞い、外に飛び出していきました。磁気嵐が収まったとき、ドアの所に立っていたのはリサでした。リサは「人に好かれたいなら、本当の自分を見せるの」とゲイリーとワイアットに諭しました。ワイアットは直ぐ人形をセットしていないことに気付きました。すると地面から家の中にミサイルが登場してきました。4人は驚きました。ちょうどその時、ワイアットの祖父母が、彼の様子を見にやってきました。祖父母は家の中がパーティーで滅茶苦茶になっているので、激怒しました。そんな祖父母をリサは、仮死状態にしてクローゼットにしまい込んでしまいました。
ときめきサイエンスのネタバレあらすじ:6.自信と勇気
リサは、あまりに自信がないゲイリーとワイアットに、自信をつけさそうと、暴走族を呼びました。映画『マッドマックス』の悪党のような族が、家の中に乱入して来ました。デブとヒリーが暴走族に捕らえられてしまいました。ゲイリーとワイアットは、勇気を振り絞り、男らしく族に立ち向かいました。2人に呆気なく負け、暴走族は去っていきました。パーティーが終わり、みんなが帰った後、ヒリーとデブは助けてくれたゲイリーとワイアットに惚れて、一夜を共に過ごしました。翌朝、チェットが狩りから帰ってきました。チェットは家が無茶苦茶な状態になっている事に激怒しました。リサは、ゲイリーとワイアットにヒリーとデブを車で送るように言い、2人にポルシェとフェラーリを作り出しました。2人はそれに乗り、ヒリーとデブを家まで送りました。その後、リサはチェットと二人きりになりました。リサはチェットに今後2人に悪さをしないように誓わせようとしました。しかし、全く誓う気がないチェットを、リサは『スターウォーズ』の「ジャバ・ザ・ハット」のような不気味な生物に変えてしまいました。
ときめきサイエンスの結末:7.エピローグ:リサは生きている
ゲイリーとワイアットは、ヒリーとデブという恋人ができた事で大喜びしました。2人はこれもすべてリサのお陰だと思い、伝えました。リサは「2人が男らしくなって嬉しい。…行かないと」と目を潤ませながら言うと、二人に投げキスをして消えてしまいました。時間が経って元に戻ったチェットは、相当懲りた様子でした。また、無茶苦茶になった家は、リサの力で元に戻りました。そこへ、ワイアットの両親が帰ってきました。それからある日、リサはある高校の体育教師として男子たちの前に現れました。リサは男子たちに「腕立て伏せ20回!」と命じました。男子たちはみな、リサの美貌にノックダウンしてしまいました。リサはニコっと笑みを浮かべました。
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