黄金の紹介:1948年アメリカ映画。B・トレヴンの小説を映画化した歴史アドベンチャー作品で、20世紀初頭のメキシコを舞台に、山賊団をかわしながら袋一杯の砂金を手に入れた3人の男たちが欲に目が眩んで破滅へと向かっていく姿を描いています。
監督:ジョン・ヒューストン 出演者:ハンフリー・ボガート(フレッド・C・ダブズ)、ウォルター・ヒューストン(ハワード)、ティム・ホルト(ボブ・カーティン)、ブルース・ベネット(ジェームズ・コーディ)、バートン・マクレーン(パット・マコーミック)ほか
映画「黄金」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「黄金」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「黄金」解説
この解説記事には映画「黄金」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
黄金のネタバレあらすじ:起
1920年。メキシコの港町タンピコで、アメリカから流れてきた貧しい不良中年のダブズ(ハンフリー・ボガート)と若いカーティン(ティム・ホルト)が出会いました。ダブズとカーティンはこの街で建築工事の仕事を得ましたが、給料は持ち逃げされたうえに薄汚い小屋での寝泊まりを余儀なくされていました。ある日、そんな二人は経験豊富な山師の老人ハワード(ウォルター・ヒューストン)と知り合い、彼からシエラ・マドレの山中に金脈があることを聞き出します。ダブズとカーティンは半信半疑ながらもハワードの話に乗っかることを決め、早速旅の支度にとりかかりました。ダブズが宝くじで当てた少しばかりの金で必要な道具と食糧を買い、上手いこと金脈を掘り当てれば3人で山分けとすると決めました。
黄金のネタバレあらすじ:承
3人はタンピコからデュランゴまで鉄道で行き、その後はひたすらロバで目的地を目指しました。途中で山賊に襲われましたが何とか切り抜け、やっとの思いで目的地の山に辿り着いた3人は早速金脈を掘り当て、必死で大量の砂金を掘り起こしていきました。しかし、砂金は均等に山分けというものの、3人は誰かが砂金の独り占めを企んでいるのではと疑心暗鬼になり、夜もおちおち眠れませんでした。そんなある日、カーティンが近くの町に買い出しに行った際にコーディ(ブルース・ベネット)なる得体の知れない男が後を嗅ぎ付け回り、3人が金脈を掘り当てたと知るや仲間に入れてほしいと頼んできました。ところが、突如としてゴールド・ハット(アルフォンソ・ベドヤ)率いる山賊集団が襲いかかり、3人は銃撃戦の末に難を逃れますが、巻き添えを食らったコーディは殺害されてしまいます。3人はコーディの遺品から妻からの手紙を見つけます。
黄金のネタバレあらすじ:転
山に入ってから10ヶ月が過ぎ、袋一杯に砂金を詰め込んだ3人は約束通りに山分けして、山を下り始めました。その途中で3人はインディアンの集団から、水に溺れた少年の手当てをしてほしいと頼まれました。そこでハワードはインディアンの部落に向かい、無事に少年の命を救ったことから部族の歓迎を受け、ダブズとカーティンに砂金を預けて部落に留まることにしました。しかし、ダブズとカーティンは砂金を巡って対立が深まり、遂に互いに銃を向けて撃ち合ってしまいます。カーティンは重傷を負って倒れ、彼が死んだものと思い込んだダブズは砂金を独り占めして立ち去りました。その頃、インディアンに助けられたカーティンはハワードの治療を受けて回復、二人はダブズの後を追いました。
黄金の結末
ダブズは疲れ果てて水場で休憩を取りましたが、そこにゴールド・ハット率いる盗賊団が襲い掛かり、ダブズはあえなく惨殺されて砂金の入った袋も奪われてしまいます。しかし、ゴールド・ハット一味は袋の中身が砂金とも知らずに投げ捨て、折からの強風によって砂金は全て吹き飛ばされてしまいました。その後、ゴールド・ハット一味は全員逮捕され、処刑場で自らの墓穴を掘らされた後にことごとく銃殺刑に処せられていきました。一部始終を知ったハワードはカーティンに笑いながら語りかけました。「人生ってものはお笑い草だよ、とりわけ金が絡んだとなれば、きっとお笑い草に終わるんだ」…その後、ハワードはインディアンの部落で医者として一生を全うする決意を固め、カーティンはコーディの遺品を妻に届けるために旅立っていきました。
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